ソラレンとは?日焼けしやすいは嘘?含有量の多い野菜・果物を一覧で紹介!
【野菜ソムリエ監修】ソラレンという物質を知っていますか?日焼けしやすい原因になると言われますが、本当でしょうか?今回は、ソラレンによって日焼け・シワができる仕組みや、含有量の多い・少ない果物や野菜を紹介します。ソラレンの安全な摂取方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
- ソラレンとは?日焼けしやすいは嘘?
- ソラレンは「光毒性物質」のこと
- ソラレンによってシミ・シワができる仕組み
- ソラレンの含有量が多い果物・野菜
- ソラレンの含有量が多い【野菜】2選
- ソラレンの含有量が多い【果物】3選
- ソラレンの含有量が少ない果物・野菜
- ソラレンの含有量が少ない【野菜】9選
- ソラレンの含有量が少ない【果物】10選
- ソラレンの含有量が多い食材を安全に食べるには?
- ①ソラレンの摂取量を控える
- ②外出をしない日に食べる
- ③ソラレンを含む食材を食べて7時間は日光を浴びない
- ソラレンによる日焼け・シミ対策になる栄養素とは?
- ①ビタミンC
- ②ビタミンE
- ③リコピン
- ④ポリフェノール
- ⑤ビタミンA
- ⑥鉄分
- ソラレンの含有量が多い食材の食べ方は気をつけよう
ソラレンの含有量が少ないとされている野菜は、以下の通りです。
・大根
・ごぼう
・かぶ
・かぼちゃ
・ネギ
・レタス
・キャベツ
・トマト
・きゅうり
根菜系の野菜はソラレンの含有量が少ないと考えられています。一般的に、きゅうりにはソラレンが多く含まれるとされていますが、根拠となる資料がなく摂取量などを考慮する必要はなさそうです。
ソラレンの含有量が少ない【果物】10選
ソラレンの含有量が少ないとされている果物は、以下の通りです。
・りんご
・スイカ
・バナナ
・いちご
・すだち
・アセロラ
・パインアップル
・キウイ
・オレンジ
・いちじく
このうち、オレンジやいちじくに関しては無視できる含有量です。また、キウイにソラレンが多く含まれているということが通説になっていますが、実際にはキウイにソラレンは含まれていません。
キウイに含まれるソラレンについての嘘の情報は、かつてテレビ番組でキウイがソラレンを多く含む食品として取り上げられたことがきっかけに広まったようです。それまでビタミンCを多く含み美肌作りに効果的と謳われてきたキウイが、実は肌に悪影響とされる刺激的な内容だったため、多くのサイトを介して嘘の情報が広まったと考えられます。
ソラレンの含有量が多い食材を安全に食べるには?

光毒性物質であるソラレンを含む食材を食べて紫外線を浴びると肌にダメージがあることが分かりましたが、それらの食材を安全に食べる方法はあるのでしょうか。ここでは、ソラレンの摂取量や食べる時間帯など具体的な方法を紹介します。
①ソラレンの摂取量を控える
ソラレンによる皮膚細胞へのダメージを防ぐには、ソラレンの摂取量を控えるとよいでしょう。ソラレンの含有量が多いグレープフルーツの場合、約2個の摂取で日焼けを増す可能性があるため注意が必要です。また、パセリは263g~877g以上の摂取で同様のリスクになります。
②外出をしない日に食べる
ソラレンは、紫外線を浴びることで皮膚細胞内に大量の活性酸素を作りだしてダメージを与えます。そのため、日光を浴びなければソラレンを含む食品を食べても特に問題はありません。ソラレンを多く含むグレープフルーツはビタミンCなど美肌作りに欠かせない栄養素も豊富に含むため、外出しない日や帰宅後の夜の時間帯に食べることをおすすめします。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
グレープフルーツは、一度に大量摂取しなければ問題ないというデータがあります。具体的には、朝、グレープフルーツジュースを一度に1リットル以上飲まない限り、リスクはないということです。
③ソラレンを含む食材を食べて7時間は日光を浴びない
ソラレンは、摂取して2時間ほどかけて全身に広がり、その後7時間は効果が続くとされています。朝や昼の時間帯にソラレンを多く含む食品を食べると、日が沈む頃まで紫外線の影響を受けて肌にダメージを与える可能性があります。屋外へ出る必要がある場合は、これらの食材は夜の時間帯に摂取しましょう。
ソラレンによる日焼け・シミ対策になる栄養素とは?

ソラレンによる日焼け・シミ対策のために、どのような栄養素を摂取すればよいでしょうか。ここでは、日焼け・シミ対策になる栄養素とそれを多く含む食材を紹介します。
①ビタミンC
ビタミンCを多く含む食材は、以下の通りです。
・パプリカ
・ブロッコリー
・キウイ
・菜の花
・いちご
ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない栄養素であり、メラニンの生成を抑える働きもあるため、肌のシワ・シミ・そばかすを防いで透明感のある美しい肌を作ります。また、毛細血管を強くして傷ややけどの治りを良くする働きもあります。
②ビタミンE
ビタミンEを多く含む食材は、以下の通りです。
・アーモンド
・植物油
・魚介類
・かぼちゃ
・アボカド
ビタミンEは、高い抗酸化作用により過剰に発生した活性酸素から細胞を守って老化を防ぐ効果があるほか、紫外線から肌を守る役割もあるため美肌作りに効果的です。また、抹消血管を広げて血行をよくする役割もあるため、シワやたるみのないハリのある肌を作るのに期待ができます。