ハムの賞味期限切れいつまで食べられる？1ヶ月後は危険？開封状態でも比較し紹介！

お歳暮や贈り物としてもらうことも多いハムですが、賞味期限はどのくらい持つのでしょうか。開封後の賞味期限と併せて、ハムの種類や、ブロックやスライスなどの状態ごとに賞味期限を比較していきます。

様々なハムの未開封の場合の賞味期限を比較すると、低温で燻煙したり、加熱せずに乾燥させただけの生ハムが最も賞味期限が長いことがわかります。スーパーなどでスライスされて売られている一般的なロースハムは豚のロース肉を塩せきして、燻煙と加熱をしたもので、2番目に賞味期限が長いです。

また、お歳暮でもらうことの多いボンレスハムは、ロースハムより若干賞味期限が短いようです。豚の肩の肉を使用したショルダーハムは、他のハムと同じように燻煙や加熱をしていても賞味期限は1ヶ月以下でした。最も賞味期限が短かったベーコンは、塩漬けした豚肉を燻製にしたものです。豚肉の種類や塩分の量によって賞味期限の長さに差が出るようです。

開封した後のハムの賞味期限は冷蔵保存で2～3日ほどで、開封して2日まではそのまま美味しく食べられますが、3日目以降はゆるやかに劣化してきます。ハムは空気に触れると劣化しやすいため、開封後3日目以降はハムの表面にネバ付きがなく、匂いが変わっていないことを確かめてから火を通して食べることをおすすめします。

冷蔵庫での保管は、庫内でも特に温度が低いチルド室や氷温室でするようにしましょう。また、冷凍保存でのハムの賞味期限は1ヶ月ほどで、冷蔵保存よりも日持ちがしますが、ハムに含まれる水分が凍ることにより本来の風味や食感が落ちてしまうことは避けられないようです。

ハムのブロックとスライスでも賞味期限に違いがあります。ブロックの場合は真空パックにされた高級品のハムが多く、賞味期限は冷蔵保存で2ヶ月、冷凍保存で6ヶ月ほどです。同じように真空パックにされたスライスの賞味期限は冷蔵保存で約1ヶ月なので、ブロックのハムの賞味期限はスライスのハムの倍近く長いことがわかりました。

開封後の賞味期限は2～3日で、3日目から徐々に劣化が始まってしまうハムですが、賞味期限後はいつまで食べることができるのでしょうか。賞味期限の定義と併せて解説していきます。

賞味期限は、製造メーカーが「商品を美味しく食べられる期限」として食品に表示したものです。日本では消費者庁が、本来の賞味期限に0.8以上1未満の安全係数をかけることを推奨しており、商品に印字されている賞味期限は、本来製造メーカーが示したものより短くなることが一般的です。そのため、多くの商品は賞味期限が多少過ぎても美味しく食べられます。

対して、消費期限は、製造メーカーが「未開封で保存した状態で安全に食べられる期限」として食品に表示したものです。消費期限を超えたものは品質や味が落ちるだけでなく、食品に変異が起こる可能性があるため、食べない方が良いでしょう。（※1）

冷蔵10℃以下の環境で保存をされたハムは、賞味期限切れの後も食べることはできます。ハムは貯蔵品とされて加工品の中でも品質の劣化がゆるやかなため、賞味期限切れでも急激に劣化しないことが要因です。腐ったり傷んだりしていなければ食べられますが、しっかりと匂いや見た目で判断をして、できるだけ火を通してから食べることをおすすめします。（※2、3）

賞味期限切れ後も腐っていなければ食べられるハムですが、腐るとどうなるのでしょうか。ハムが腐った場合の特徴を、見た目や匂いなどから挙げていきます。