猪肉と豚肉の違いは?味・食べ方は?イノブタについても紹介!
猪肉と豚肉の違いを知っていますか?今回は、猪肉と豚肉の違いを〈味・食べ方〉など特徴別に紹介します。猪・豚とイノブタの違いも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
猪肉と豚肉の違いを知りたい…
野生の鳥獣をジビエと呼びますがその中でも古くから親しまれ、有名なのが猪肉です。猪の肉は、体つきが似ている豚の肉とはどう違うのでしょうか。ここでは猪と豚のルーツから、どのような違いがあるのかを説明します。
猪(イノシシ)と豚はそもそもは同じ動物
猪と豚は、分類学上では同じ生き物と言われています。人間が猪を食肉用の家畜として飼育していく過程で、見た目や肉質が変化したものが豚です。長年家畜として飼育されてきた猪は、飼育しやすい個体が選択されてきたことや野生環境との違いによって、現在の豚の姿や味わいになりました。
猪肉と豚肉の違いは?味や栄養素は?
ジビエといえば家畜とは違って野生環境で生活しているため、人間が飼育している家畜の豚とは味わいが違うようです。ここでは野生の猪と、人間が飼育する食肉用の豚との違いを詳しく説明します。
①味・食感の違い
猪肉は甘みのある味わいと、弾力のある食感が特徴です。赤身の濃厚な味わいやさっぱりとした脂身の味は、豚肉との大きな違いと言えます。食感は猪肉の方が硬く、豚肉の方が柔らかいです。
②臭いの違い
1月から3月ごろのオスの猪は発情期にあたるため、この時期特有の匂いによって猪肉の臭みが強くなります。一方で、食肉として飼育されている豚は子どものうちに去勢されている場合が多いため、どの時期に食べても臭みは感じられません。
③栄養素の違い
猪肉と豚肉は生物学的には同じ生き物ですが、栄養面では違いがあります。猪肉は悪玉コレステロールの減少や、血圧を下げる働きのある不飽和脂肪酸が多く含まれています。脂質の代謝に役立つビタミンB2や、血液を作る機能を持つビタミンB12が豚肉より豊富で、猪肉の方が栄養面で優れているようです。
④食べ方・調理法の違い
ジビエである猪肉と相性の良い食べ方は、以下の通りです。
・牡丹鍋
・焼き肉
・猪肉のカツ
猪肉の食べ方として有名な牡丹鍋は、たくさんの野菜と一緒に猪肉を煮込んだ料理です。猪肉の旨味と、野菜から出る出汁が鍋の美味しさを引き立てます。良質な猪肉が手に入ったら、シンプルに焼き肉にして食べる方法もおすすめです。
猪の内もも部分は柔らかいので、焼き肉にするのに適した部位です。猪肉をカツにすると、しっかりした歯応えや脂身のさっぱりした旨味を感じられます。肉の硬さが気になる場合は塩麹につけておくと、肉質が柔らかくなり旨みが増します。
豚肉と相性の良い食べ方は、以下の通りです。
・角煮
・しゃぶしゃぶ
・豚カツ
豚バラ肉を使った角煮は、豚料理の代表格とも言える料理です。豚肉の柔らかさを存分に楽しめて、ご飯にもよく合います。豚ロースを使う場合、しゃぶしゃぶや豚カツも人気です。猪肉と豚肉の調理方法は似ているものが多く、大きな違いは特にないようです。
⑤見た目の違い
・猪
猪の体色は黒や褐色で、肩の部分が発達しているのが特徴です。体毛が多く、豚と比べると鼻先が長くて鋭い牙を持っています。猪の体の大きさは食べている餌が違うなどの理由で、個体差があります。
・豚
体毛は薄く、体色はピンクや白、薄いグレーなど明るい色をしている場合が多いです。食肉用の豚は子供の頃に牙と尻尾を切断するので、牙や尻尾は短くなります。体付きは胴体が長く、後ろ足の方が発達しています。