鶏肉を【時短】で柔らかくする方法は？下ごしらえ・調理法別に紹介！

値段が安く、コスパも高い鶏胸肉ですが、パサつきがちでついモモ肉を選んでしまうといった声もあります。できるだけパサつかず鶏胸肉を柔らかくする方法を知っておくことで、レシピのレパートリーも増えて節約につながるかもしれません。ここでは鶏胸肉を時短で簡単に柔らかくする方法を紹介します。いくつか方法を覚えて、レシピに合わせて活用してください。

まずは鶏胸肉を、出来るだけ時短で柔らかくする方法の中でも、下ごしらえのやり方を説明します。簡単にできるうえ、レシピに合わせることで、より美味しく料理が仕上がるかもしれません。

鶏胸肉を時短で柔らかくする方法の中に、叩いて繊維を断ち切るやり方があります。できるだけ繊維を断ち切るために、観音開きや使いたい大きさに切ってから叩くのがポイントです。叩くものはワインボトルや肉叩き棒など、重さがあるものなら何でも構いません。ただし、この方法は肉のジューシーさが失われてしまい、使用用途も限られてしまうのがデメリットです。

ビール瓶がない場合や、できるだけ形をきれいに保ったままで鶏胸肉を使いたいときには、包丁で繊維を断ち切る方法があります。鶏胸肉には繊維がたくさん走っており、繊維を断ち切るようにそぎ切りすることで、時短調理で食感が柔らかくなります。ただし、この方法は加熱しすぎると固くなってしまうので、注意しましょう。

鶏胸肉を柔らかくする方法として、砂糖水や塩、酒、マヨネーズに漬け込むのも有効です。特に砂糖と塩を水に溶かして漬け込む方法は、ブライン液と呼ばれ、作り方も簡単であることから人気です。砂糖は鶏肉の組織の奥まで水分を浸透させ、しっとりとした食感に仕上げます。また、塩を加えることで浸透圧によってより中まで水分を染み込ませることができます。

鶏胸肉を果物やヨーグルトに漬け込んで、柔らかくするやり方もあります。果物やヨーグルトの中には酵素が含まれており、タンパク質を壊して柔らかくなる仕組みです。肉の臭みを消す働きもあり、豚肉や牛肉にも活用できます。また、ソテーにする場合は一緒に炒めるのも有効で、簡単でおしゃれな一品に仕上がります。

鶏胸肉を焼くときや湯がくときには、片栗粉をまぶすのもおすすめです。鶏胸肉は水分が抜けやすく、加熱することで固くなりがちです。片栗粉をまぶすことで水分が抜けるのを防ぎ、しっとりと美味しく食べられます。

鶏胸肉を柔らかくするために、市販の商品を使うやり方があります。こちらの商品はパイナップルに入っている酵素が入っており、鶏胸肉のタンパク質を壊して柔らかくしてくれます。塩胡椒も入っているので下味をつける必要もなく、振りかけて調理するだけで時短でジューシーで美味しい料理が食べられるのでおすすめです。

鶏胸肉を出来るだけ固くさせずに食べたいなら、調理方法にもひと手間かけてみましょう。ほんの少しの工夫で、パサつくことなく美味しく食べられるので、下ごしらえ以外の面でも気にかけてみてください。

鶏胸肉を加熱するときは、中火か弱火でゆっくり加熱しましょう。鶏胸肉は元々水分が逃げやすく、強火で加熱することで固くなります。また、鶏胸肉はタンパク質が多いため、58度で凝固を始めます。中火か弱火で加熱すれば、凝固反応が起きにくく、柔らかい状態で食べられるでしょう。

鶏胸肉を調理するときは、予熱や余熱を有効活用するとよいでしょう。オーブン調理をするときには有効で、前もってオーブンの庫内を温めておくことで中まで火が通りやすく、必要以上に調理時間を延ばすこともありません。その分加熱時間が抑えられ、柔らかい状態で食べられるでしょう。

余熱はサラダチキンなどを作るときには大変便利な方法で、沸騰したお湯が入った鍋の火を止めてから、鶏胸肉を入れるとしっとりと美味しい鶏胸肉が食べられます。

鶏胸肉を調理するときには、表面を乾燥させないことも大切です。鶏胸肉は水分が出やすく、加熱することで固くなります。卵やマヨネーズのほか、小麦粉などの粉類をあらかじめまぶしておくことで、水分が必要以上に出ることなく柔らかいままで食べられます。

また、マヨネーズは鶏胸肉のタンパク質を分解して柔らかくする効果があるので、調理に影響が出ないレシピなら使ってみましょう。

柔らかくした鶏胸肉は鶏もも肉とは違ったおいしさを感じられ、その食材ならではの味わいと食感が感じられます。子供に喜ばれるレシピも多く、レパートリーも広がるでしょう。いくつか紹介するので、参考に作ってみてください。

スティック状にした鶏胸肉は、食べやすくお弁当のおかずとしてもおすすめです。片栗粉をまぶして作っているので冷めても柔らかいままで、美味しく食べられます。こちらは甘辛い醤油の味わいですが、他にも好みに合わせて味付けしてもよいでしょう。

りんごと一緒にソテーした鶏胸肉は、酵素の効果で柔らかく美味しく食べられます。りんごをきつね色になるまで炒めることで、ショウガや醤油を効かせた下味と合わせやすくなります。なお、梨やパイナップルなどにも肉を柔らかくする成分が含まれるので代用も可能です。

ヨーグルトに漬け込んで作るタンドリーチキンは、カレー屋でも見かけます。柔らかさとスパイシーさを感じられる料理ですが、そのまま唐揚げにすることでも美味しく食べられ、子供と一緒に食べるなら辛すぎずおすすめです。

鶏胸肉は脂質が少なくヘルシーでタンパク質豊富なため、ダイエットとして活用する人も多いようです。鶏胸肉を簡単に柔らかくする方法を知っておけば、食べられるレシピも増えて飽きることなくダイエットも成功しやすいでしょう。ぜひ鶏胸肉を柔らかくする方法を知って、役立ててください。