十三夜の食べ物・お供え物は?意味・置き方や行事食レシピも紹介!

十三夜の食べ物・お供え物を知っていますか?日本古来の風習ですが、案外知られていないようです。今回は、〈お月見団子・栗・大豆〉など、十三夜の食べ物・お供え物を〈意味・配置〉と紹介します。十三夜の美味しい行事食レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 十三夜の食べ物は?どんな祭事?
  2. 十三夜とは十五夜と同じ「収穫祭」の一つ
  3. 十三夜の食べ物・お供え物は?意味・配置は?
  4. ①お月見団子
  5. ②ススキ
  6. ③栗・大豆など季節の収穫物
  7. ④七草
  8. 十三夜に関する豆知識・Q&A
  9. ①十三夜と十五夜との違いはある?
  10. ②十五夜と十三夜どっちも見ないと縁起悪い?
  11. ③十三夜は願い事が叶うって本当?
  12. 十三夜の美味しい行事食レシピ!
  13. ①栗ご飯
  14. ②かぼちゃの煮物
  15. ③けんちん汁
  16. 十三夜の食べ物・お供え物を知ろう!

十三夜の食べ物は?どんな祭事?

お月見と聞くと満月である十五夜を連想する人が多いですが、日本には十三夜と呼ばれる風習があります。中国由来の十五夜ではなく、日本古来の十三夜を行う家庭も少なくありません。ここでは十三夜とはどのような祭事なのかについて、詳しく説明します。

十三夜とは十五夜と同じ「収穫祭」の一つ

十三夜とは十五夜と同じ収穫祭の一つで、2022年以降は以下の日程で行われます。

・2022年:10月8日(土)
・2023年:10月27日(金)
・2024年:10月15日(火)
・2025年:11月2日(日)
・2026年:10月22日(木)
・2027年:10月12日(火)


日本古来の風習である十三夜がいつになるのかは、年によって異なります。十三夜は、旧暦の9月13日に行われることが理由です。中国由来の十五夜は9月に行われますが、日本では台風が多く秋雨前線が活発な時期なのでお月見できないことも珍しくありません。十三夜は10~11月に行われるので秋晴れの日が多く、お月見が楽しめることが多いようです。

(*十五夜について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

十五夜のお供え物の種類・意味は?いつまで?女性は食べていけないの?

十三夜の食べ物・お供え物は?意味・配置は?

十三夜も十五夜と同様にお供え物をして、収穫を祝います。十三夜でお供えされる食べ物は配置も決まっており、それぞれに意味があるのです。ここでは、十三夜にお供え物として用意するものの意味と配置を説明します。

①お月見団子

十三夜に欠かせないお月見団子は、弔事にお供えする物と区別するために少しつぶすのが特徴です。十三夜にちなむように1段目に団子を縦と横に3個ずつ9個並べ、2段目は縦横が2個ずつになるよう4個置きます。正式には三方と呼ばれる指示で使う飾りに置くのですが、一般家庭では皿やお盆で代用してかまいません。

皿やお盆に置く場合でも敷紙の上にお月見団子を飾り、月から見て右側になるように配置しましょう。

②ススキ

十三夜には古くから神様の依り代とされている稲穂の代わりとして、ススキを飾ります。瓶子に挿すのが正式ですが、花瓶に入れてお供え物の横に置くのが一般的です。十五夜の時期には稲穂が実っていなかったためススキで代用されたといわれており、魔よけの意味も込められています。ススキは縁起を担いで3~5本と奇数にし、月から見て左側に配置しましょう。

③栗・大豆など季節の収穫物

十三夜には栗や大豆など季節の収穫物をお供えしますが、以下のような別名とも関りが深いです。

・栗名月
・豆名月
・芋名月


十三夜では秋に収穫される野菜がお供えされることが多いため、旬を迎える栗と大豆と里芋から連想される別名があるのです。秋が旬の農作物をお供えするのは無事に収穫ができたことへの感謝や、翌年の豊作祈願の意味も込められています。お供え物である秋の農作物は、お月見団子の左側に配置してください。

④七草

以下の秋の七草をお供えする家庭も多いです。

・ハギ(萩)
・ススキ(薄)
・キキョウ(桔梗)
・ナデシコ(撫子)
・クズ(葛)
・フジバカマ(藤袴)
・オミナエシ(女郎花または姫部志)


春の七草は食べるものですが、秋は見て楽しめる草花ばかりです。秋の七草は、万葉集にある山上憶良の歌にちなんだものとされています。平安時代は秋の七草が咲く頃に花野を歩いて歌を詠む遊びが風流とされていたので、その名残りともいえそうです。

十三夜に関する豆知識・Q&A

現代では十三夜より十五夜の方がお月見を行う日として有名ですが、何が違うのかが気になる人もいるでしょう。時期が異なるので両方のお月見をしなければ縁起が悪いのかも疑問です。ここでは、十三夜に関する豆知識を紹介します。

①十三夜と十五夜との違いはある?

十三夜と十五夜はお月見をする日であることは共通していますが、月の形状は異なります。新月から数えて15日目にあたる十五夜は、満月あるいはそれに近い状態が見られます。一方の十三夜は新月から数えて13日目なので、満月にはなりません。満月に少しかける十三夜の月は、十五夜の次に美しいといわれているようです。

②十五夜と十三夜どっちも見ないと縁起悪い?

十五夜と十三夜のいずれかしか見ないことを片見月あるいは方月見と呼び、かつては縁起が悪いとされていました。日本には十五夜と十三夜を合わせた二夜(ふたよ)の月との呼び名があり、旧暦の10月に行われる収穫祭である十日夜(とうかんや)も通して3日間お月見をするのが縁起がよいとされていたのです。

現代ではどちらも見なければ縁起が悪いとは言いきれませんが、十五夜が雨になることが多いので十三夜を楽しむ習慣があってもよいかもしれません。

③十三夜は願い事が叶うって本当?

平安時代の日本では、十三夜に願いをかけると叶うと信じられていました。旧暦の8月15日である仲秋は1年の中で最も月が美しく、それを一緒に見た相手とともに十三夜を眺めることを結月(ゆづき)と呼んでいたのです。仲秋の名月と十三夜に同じ場所で同じ人とお月見をすると永遠に縁が結ばれると信じられており、現代でも真似してみたい楽しみ方と言えます。

十三夜の美味しい行事食レシピ!

十三夜には月の神様に感謝を捧げながら、秋が旬の野菜を使う料理を食べるのがおすすめです。ここでは十三夜に行事食として作りたい、秋の味覚を楽しめる食べ物を紹介します。

①栗ご飯

出典:https://ameblo.jp/kyonnkyonnusagi/entry-12822221151.html

お供え物にも添える栗を使ったご飯は、十三夜の行事食によく合います。このレシピでは生の栗を使って、米に塩と酒を加えてから炊飯器で炊いているので簡単です。混ぜる際に栗が崩れないように注意し、茶碗に盛り付けましょう。

詳細はこちら

②かぼちゃの煮物

出典: https://cookpad.com/recipe/1928406

旬のかぼちゃを電子レンジで手早く煮物にするレシピで、加熱する温度を変えて調理するのがポイントです。醤油と砂糖とみりんと水で味付けますが、鍋で煮込んだ時のようにしっとりと甘い味わいに仕上がります。

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③けんちん汁

出典: https://cookpad.com/recipe/2338863

里芋と大根とごぼうとれんこんと生シイタケなど、秋の味覚がふんだんに使われているレシピです。野菜から旨味が出た醤油味のつゆが美味しく、具材をごま油で炒めているので風味豊かな味わいが楽しめます。

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十三夜の食べ物・お供え物を知ろう!

満月に少しかける十三夜ですが、秋晴れの空に光る月が楽しめる日ともいえます。栗や大豆など秋の収穫物をはじめとするお供え物を用意して、自宅で楽しんでみることをおすすめします。

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