十五夜のお供え物の種類・意味は?いつまで?女性は食べていけないの?

十五夜(お月見)のお供え物を知っていますか?今回は、<果物>など十五夜のお供え物・食べ物を、込められている意味や、女性は食べてはいけないと言われる理由とともに紹介します。お供え物はいつまで供えるかも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 十五夜(お月見)のお供え物は何が良い?
  2. そもそも十五夜とは?祭事の由来は?
  3. 十五夜のお供え物・食べ物の種類や意味は?ススキ・果物も飾る?
  4. ①月見団子の意味
  5. ②ススキの意味
  6. ③秋の野菜・果物の意味
  7. ④秋の七草の意味
  8. 十五夜の「月見団子」のお供え方・置き方は?何個?
  9. 十五夜の「月見団子」は月が見える位置におこう
  10. 月見団子の積み方①15個の場合
  11. 月見団子の積み方②12〜13個の場合
  12. ちなみに月見団子の形は関東・関西によって異なる
  13. 十五夜のお供え物はいつまで?飾った後に女性は食べてはいけない?
  14. お月見が終わるまで供えた後は食べて良い
  15. 十五夜のお供え物を嫁入り前の女性は食べてはいけないとされる
  16. 十五夜の「月見団子」の手作りレシピも!
  17. 十五夜のお供え物を知っておこう

十五夜(お月見)のお供え物は何が良い?

十五夜には、どのようなお供え物を用意すると良いのでしょうか。まずは、十五夜にお月見をするようになった意味や由来について紹介します。

そもそも十五夜とは?祭事の由来は?

十五夜は、新月から数えて15日目を意味しますが、一般的に旧暦の8月15日のことを指します。この日は、1年で最も美しい満月である「中秋の名月」が見えると言われています。十五夜に満月を見る祭事は平安時代に中国から伝わり、貴族の間で楽しまれていました。

江戸時代には庶民の間にも十五夜のお月見が広がり、無事に作物が収穫できたことへの感謝の意味を込めて、収穫物をお供えするようになりました。

十五夜のお供え物・食べ物の種類や意味は?ススキ・果物も飾る?

十五夜のお供え物には、どのような種類があるのでしょうか。ここでは、十五夜のお供え物の種類とともに、それぞれを飾る意味について紹介します。

①月見団子の意味

月見団子は、その丸い形を満月に見立てて飾られるようになりました。また、月見団子は米から作られるため、米の収穫や豊作を祝う意味も込められていたようです。なお、月見団子が飾られるようになったのは江戸時代からで、それまでは里芋が代わりに供えられていました。

②ススキの意味

ススキは稲穂に似ていることから、米の豊作を祈るために飾られるようになりました。また、空洞になっているススキの茎に神様が宿るとも言われています。そのほか、ススキは切り口が鋭いことから、魔除けの意味も込められています。

③秋の野菜・果物の意味

収穫を感謝する意味で、以下のような秋の野菜・果物が飾られることもあります。

・栗
・さつまいも
・かぼちゃ
・りんご
・梨
・ぶどう
・柿


秋に旬を迎える野菜や果物をお供えすることで、その年の収穫物への感謝の気持ちを表すとともに、これから収穫を迎える作物の豊作を祈ることができます。また、お供えした野菜や果物を食べると、中秋の名月の力を分けてもらえると信じられていました。

④秋の七草の意味

お月見の際に、以下の秋の七草が供えられることもあります。

・ハギ
・クズ
・ナデシコ
・フジバカマ
・ススキ
・オミナエシ
・キキョウ

秋の七草は、食べることで無病息災を祈る春の七草とは異なり、目で楽しむために飾られる観賞用の草花です。ピンク色のハギ・クズ・ナデシコ・フジバカマ、黄色のススキとオミナエシ、淡い水色のキキョウが合わさった花束は中秋の名月を華やかに彩ります。

なお、秋の七草は根の部分を生薬に用いることはありますが、春の七草のように一般家庭で食べられることはほぼありません。あくまでも観賞用として用い、七草粥などは作らないよう注意してください。

十五夜の「月見団子」のお供え方・置き方は?何個?

十五夜に月見団子をお供えする際は、置き方や個数に決まりはあるのでしょうか。ここでは、十五夜の月見団子の供え方について紹介します。

十五夜の「月見団子」は月が見える位置におこう

月見団子は、月が見える位置の床の間におくのが正式な供え方です。しかし、現在は月が見える場所であれば、窓辺やベランダでも良いとされています。また、本来は三方と呼ばれる台に半紙を乗せてから月見団子を飾りますが、皿やお盆で代用することも可能です。

月見団子の積み方①15個の場合

出典: @culeil24

月見団子を15個用意する場合は、まず1段目に9個並べます。この際、3個ずつ3列に並べて正方形を作りましょう。2段目には4個の団子を使い、2個ずつ2列に並べて小さな正方形を作ります。残った2つの団子は、正面から見たときに重なって見えるよう最上段に乗せましょう。

月見団子の積み方②12〜13個の場合

出典: @cv_sorairo

月見団子を12~13個供える場合は、3段ではなく2段に積み上げます。1段目は15個の場合と同様に、9個を並べます。2段目には、12個の場合は3個、13個の場合は4個の団子を並べましょう。なお、12~13はその年に見られる満月の回数を表すため、年によって用意する団子の数も変動します。

ちなみに月見団子の形は関東・関西によって異なる

月見団子は、関東では丸い形ですが、関西では細長い形に仕上げられるのが特徴です。また、関西では月見団子の周りにあんこを付けることもあります。細長い形はかつてお供えされていた里芋の形状を、あんこは月にかかる雲を表しています。

ほかにも、愛知県ではピンクや茶色の月見団子が作られ、沖縄県では塩味の小豆をまぶした餅が供えられるなど地域によって多種多様です。

十五夜のお供え物はいつまで?飾った後に女性は食べてはいけない?

十五夜のお供え物は、いつまで飾っておく決まりなのでしょうか。ここでは、十五夜のお供え物を飾る期間や、飾った後に食べて良いかどうかを紹介します。

お月見が終わるまで供えた後は食べて良い

十五夜のお供え物は、お月見が終わるまで供え、その後は食べても良いとされています。お供え物を食べる際は、無事に収穫された作物への感謝の気持ちを抱きながら食べましょう。また、お供え物を食べると、神様との結びつきが強まると言われています。

十五夜のお供え物を嫁入り前の女性は食べてはいけないとされる

嫁入り前の女性は以下の理由から、 十五夜のお供え物を食べてはいけないとされていました。

・丸い満月が妊娠を連想させる
・嫁入り前の妊娠を忌避していた


満月や月見団子の丸い形状は妊娠を連想させるため、結婚前に子供を授かることを忌避していた昔の人々は、嫁入り前の女性に月見団子を食べさせませんでした。現在では結婚せずに子供を産む女性も多く、そもそも団子に妊娠しやすくなる効果はないので、未婚の女性が月見団子を食べても問題はありません。

十五夜の「月見団子」の手作りレシピも!

月見団子は、だんご粉を用意するだけで簡単に手作りすることができます。だんご粉100gに対して水80gが目安ですが、生地の硬さを見ながら水分量を調節しましょう。茹でた月見団子は氷水にとり、水を切ってしばらく置いて粘りを出すと、団子同士がくっつきやすくなり上手に積み重ねることができます。

十五夜のお供え物を知っておこう

十五夜は、1年で最も美しいとされる中秋の名月を愛でながら、収穫を祝う行事です。ススキや月見団子などのお供え物の意味を知ることで、お月見をより楽しむことができます。月見団子は自宅で簡単に作ることができるので、十五夜のお供え物に用意してみてください。

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