「湯がく」と「茹でる」の意味の違いとは?方言?「湯通し」などとも比較して紹介!

湯がくとはどんな調理法か知っていますか?今回は、湯がくと「茹でる」「湯通し」の違いや、他の似た調理法についても紹介します。湯がく調理法をどんな食材に使うかや、方言によっての呼び方の違いも紹介するので、参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 湯がくとはどんな調理法?意味は?
  2. 湯がくとは短時間お湯に食材を入れる調理法
  3. 湯がく効果・目的
  4. 方言によっては「茹でる」ことも「湯がく」と言う
  5. 湯がく調理法はどんな食材に使う?
  6. ①ほうれん草
  7. ②こんにゃく
  8. ③たけのこ
  9. ④そうめん
  10. 湯がくは魚や肉には使われない
  11. 湯がくと「茹でる」「湯通し」の違いは?
  12. 茹でるとは
  13. 湯通しとは
  14. 湯がく・茹でる・湯通しの違いは火の通し具合
  15. 湯がくと似たその他の調理法は?
  16. 煮るとは
  17. ゆでこぼしとは
  18. 湯がくと茹でる・湯通しの違いを知っておこう

湯がくとはどんな調理法?意味は?

熱湯を使った調理法の一つに湯がくというものがあります。聞きなれない人も多いかもしれませんが、湯がくとはどのような調理法なのでしょうか。その効果なども含めて、ここでは湯がくの意味を説明します。

湯がくとは短時間お湯に食材を入れる調理法

湯がくとは、沸騰したお湯の中に食材を入れ、短時間で取り出す調理法です。食材の種類や量などにもよりますが、数十秒から1分ほどでお湯から取り出すのが一般的です。

湯がく効果・目的

湯がくことの効果・目的には以下のようなものがあります。

・生でも食べられる食材を少しだけしんなりさせる
・野菜などのアク抜きをする
・ビタミンなどの栄養が失われにくい


湯がくは食材の下処理として行われる場合が多く、湯がいた後に和え物にしたり、煮物などでさらに過熱する場合がほとんどです。お湯につけるのが短時間なため、水に溶けやすい栄養素や熱に弱い栄養素が失われにくいのも特徴です。

方言によっては「茹でる」ことも「湯がく」と言う

西日本などを中心に、茹でることを湯がくと表現する地域もあります。しっかりと火を通さないといけないものに対して「湯がく」という言葉を使っている場合は、茹でるという意味で使われている場合が多いようです。

湯がく調理法はどんな食材に使う?

湯がくときには、食材に火を通しすぎないのがポイントですが、最適な方法は食材によって様々です。ここでは、湯がくのに適した食材や、最適な湯がき方を紹介します。

①ほうれん草

ほうれん草を湯がくときは、葉と茎で時間を変えるのがポイントです。初めは葉を出した状態で茎だけをお湯に沈め、20~30秒後に葉も一緒に湯に入れ、さらに約20~30秒後にお湯から取り出し、冷水にとります。こうすることで、シャキシャキした食感やきれいな緑色を保つことができます。

②こんにゃく

煮物などに使われるこんにゃくは、アク抜きが必要です。一口大にちぎったこんにゃくを水に入れ、沸騰から1分ほど湯がくとアクが抜け、臭みもとれます。また、こんにゃくは塩分の入った汁で長時間煮ると硬くなってしまうため、事前にお湯で湯がいておき、煮物などには最後のほうに入れると、食感良く仕上がります。

③たけのこ

たけのこはアクが強く、弱火で1時間ほどじっくり湯がく必要があります。本来湯がくというのは短時間お湯につけることを意味しますが、アク抜きを目的とした下処理であるため、たけのこにも湯がくという言葉が使われます。

④そうめん

そうめんのような短時間でゆであがる麺類には湯がくという言葉が使われます。うどんやパスタなどの茹でるのに比較的時間がかかる麺類には、湯がくという言葉は使われないようです。

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