流水解凍とは?やり方や時間の目安は?水道代を節約する方法も紹介!

流水解凍とは何か知っていますか?水がもったいない気がしますが、どんなメリットがあるのでしょうか?今回は、流水解凍のやり方・方法とかかる時間や注意点にくわえ、自然解凍との違いや早く溶ける原理などを紹介します。〈魚・お肉〉など流水解凍に向いている食品や水道代を節約する方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 流水解凍とは?水を出したままにするのはなぜ?
  2. 流水解凍と自然解凍の違い
  3. 流水解凍で早く解凍できる原理
  4. 流水解凍のやり方は?かかる時間はどれくらい?
  5. 流水解凍するときの注意点
  6. ①食品に水がかからないようにする
  7. ②解凍にムラがないか確認する
  8. ③お肉は常温よりも低温の水を使う
  9. 流水解凍に向いている食品は?
  10. ①厚みのあるお肉
  11. ②量が多い・サイズが大きい魚介類
  12. ③加熱済みで下処理が済んでる食品
  13. 流水解凍は水道代がもったいない…節約するには?
  14. ①食品が空気に触れないように密閉する
  15. ②水温が下がるまでは水を交換しない
  16. ③水をかき混ぜて熱伝導率を高める
  17. 流水解凍をしてみよう

流水解凍とは?水を出したままにするのはなぜ?

冷凍した食品を解凍する方法は色々ありますが、流水を使って解凍する流水解凍について、詳しく説明できる人は少ないかも知れません。ここでは、流水解凍のやり方や流水解凍に向いている食品などを紹介します。

流水解凍と自然解凍の違い

流水解凍とは、冷凍した食材をバットなどに入れて水につけたまま、水を流し続けて解凍する方法です。一方、自然解凍は水につけたり、流水をあてずにそのまま常温で自然に解凍するのを待つ解凍方法です。流水解凍に比べて自然解凍はおいておくだけなので手間はかかりませんが、解凍されるまで時間がかかります。

また、自然解凍は解凍している間に室内の温度が変わる場合があるので、品質管理に注意が必要です。

流水解凍で早く解凍できる原理

流水解凍は自然解凍より早く食品を解凍できる方法ですが、これは空気より水のほうが熱伝導率が良いからです。ためた水に冷凍食品をつけておくと、水の温度が下がってしまうので、解凍スピードも遅くなります。しかし流水で常に新しい水をあてておくと、効率よく熱を伝えることができ、冷凍した食品を素早く解凍できます。

一般的に流水解凍に使われる水道水の温度は10度~20度程度で、流水解凍では常に水を出しっぱなしにすることで、この温度より低い水にさらされる時間を少なくできます。

水道水の温度や解凍したい食品のサイズにもよりますが、流水解凍をするとほとんどの食品の解凍時間は10~30分程度です。自然解凍よりも大幅に解凍時間を短縮でき、品質管理も楽になります。

流水解凍のやり方は?かかる時間はどれくらい?

流水解凍は自然解凍よりも効率よく、時短で解凍できる方法です。流水解凍の正しい手順は、以下の通りです。

1.解凍したい食品が丸ごと入るような容器を準備する
2.容器に水を張り、冷凍した食品をつける
3.容器の上から水を流し込む
4.解凍できたら、容器から取り出して

流水解凍にかかる時間の目安
・肉 30分程度
・魚 10~30分程度
・調理済みの総菜 10分程度

流水解凍するときは、食品がすっぽり入る容器が必要です。食品を丸ごと水に沈め、容器の中を水が動くように上から流水を流します。このときに食品が浮いてくる場合は、皿や落し蓋を乗せて沈めることがポイントです。完全に解凍できていなくても、包丁が入り調理ができる程度まで解凍できれば、取り出して調理を始められます。

流水解凍は、自然解凍の約4倍も早く解凍できる方法です。解凍する食品のサイズや厚みにもよりますが、およそ肉や魚は30分程度、調理したお惣菜は10分程度の時間で解凍できます。水温が高い夏などは、解凍の時間も短くなります。

流水解凍するときの注意点

流水解凍は冷凍食品を素早く解凍できる便利な方法ですが、いくつか注意点もあります。流水解凍は自然解凍よりも短時間で温度が変わるので、魚や肉類の身は素早く縮んでしまい、ドリップが出やすくなります。ここでは、旨味を逃さない解凍をするための注意点を紹介します。

①食品に水がかからないようにする

流水解凍をするときは、食品に直接水道水がかからない等に、袋などに入れて解凍することが大切です。肉や魚などの食材に直接水をかけると、旨味が流水と一緒に流れ出てしまいます。また、袋や容器に入れていても、ためていた水から浮かび、直接水道水がかかる場合もあります。

食品の一部分だけが直接流水に当たると、解凍ムラができやすくなるので注意が必要です。食品全体がしっかり水に沈むようにして、食品が触れる水の温度が場所によって変わらないようにします。

②解凍にムラがないか確認する

解凍中は、解凍具合を途中で確かめて解凍ムラがないようにします。食品に直接水道水が当たったり、空気に触れていたりすると解凍ムラができやすいです。また、食品の厚みが違うと解凍ムラが起こりやすいので、解凍中に確認して均等に解凍が進むように配慮が必要です。

厚みが違うかたまり肉などは、途中で裏返したり向きを変えるだけでも解凍ムラを防げるので、試してみてください。ミンチやすり身、刻んだ野菜などは解凍ムラが起こりそうなときは、軽くもんでならすと上手く解凍できます。

③お肉は常温よりも低温の水を使う

肉や魚の解凍をするときは、常温よりも冷たい低温の流水で行うほうが、美味しく解凍できます。常温の水道水は10~20度くらいの水温で、高い時は30度を超える温度になる場合があります。しかし高い水温の水で流水解凍すると、急激に温度が変化するので、肉が縮んでドリップが出て美味しくありません。

ドリップとは冷凍肉を解凍したときに出る液体のことで、このドリップがたくさん出た肉は旨味がなくなり、パサついて固くなります。解凍時間が早くなる点が流水解凍のメリットですが、より美味しく上手に解凍するには、ドリップが出にくくなるよう低温の水を使うほうがおすすめです。

流水解凍に向いている食品は?

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