流水解凍とは?やり方や時間の目安は?水道代を節約する方法も紹介!
流水解凍とは何か知っていますか?水がもったいない気がしますが、どんなメリットがあるのでしょうか?今回は、流水解凍のやり方・方法とかかる時間や注意点にくわえ、自然解凍との違いや早く溶ける原理などを紹介します。〈魚・お肉〉など流水解凍に向いている食品や水道代を節約する方法も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
流水解凍は素早く短時間で冷凍食品を解凍できる方法ですが、向いている食品と向いていない食品があります。ここでは流水解凍に向いている食品を紹介するので、これらの解凍を行う際の参考にしてください。
①厚みのあるお肉
ブロック肉など厚みのある肉は流水解凍に向いていて、自然解凍では時間がかかる解凍が素早く行えます。ただし、肉類は常温の水道水で流水解凍を行うとドリップが出やすいので、より低温の水を使って解凍するほうがおすすめです。解凍後は、ドリップをよくふき取ってから調理します。
肉を解凍するときは食品が直接水に触れて旨味が逃げないように、密閉できる袋などに入れて流水解凍を行います。
②量が多い・サイズが大きい魚介類
量が多かったり、サイズが大きかったりする魚介類も、流水解凍がおすすめです。大きな魚の片身や柵などを丸ごと解凍するときは、流水解凍で素早く解凍を行います。1枚2枚の切り身の魚であれば自然解凍や冷蔵庫解凍でも時間はかからないので、流水解凍でなくても上手に解凍できます。
肉を解凍する時と同じように、魚介類もドリップが出やすい食品です。特にマグロやカツオなどの魚はドリップが出やすく、旨味が逃げやすいので低温の水で流水解凍をするほうが無難です。また肉と同じように、直接水に当たらないよう密閉できる袋や容器に入れて、解凍を行いましょう。
③加熱済みで下処理が済んでる食品
すでに調理されている惣菜など、加熱済みで下処理が終わっている冷凍食品も、流水解凍がおすすめです。流水解凍は10度以上の水温に常にさらされることで酵素反応が活発に起こります。そのため、水に触れている表面部分から、変色や匂いが出る恐れがあります。
しかし、一度加熱処理をしている食品であれば、酵素が働く心配がなくなり、解凍中に品質が変わるリスクを避けられます。生の食品でも、塩や砂糖で味付けされているものは酵素の働きが弱くなるので解凍しやすいです。密閉されている市販の冷凍食品などは、流水解凍しやすいです。
流水解凍は水道代がもったいない…節約するには?
流水解凍は水道代が気になるという人も多いですが、実際はいくらかかるのでしょうか。水道代は各自治体によって違いますが、1時間水道を出しっぱなしにした場合の目安の水道代は約150円程度です。ここでは、水道代を節約する流水解凍の方法を紹介します。
①食品が空気に触れないように密閉する
流水解凍を効率よく行うには、食品が空気に触れないよう密閉することが大切です。空気が入っている容器のまま解凍すると、水と食品の間に空気が挟まり、熱伝導率が悪くなります。そのため解凍に時間がかかり、水道代もかさんでしまうので、密閉できる容器に入れて解凍します。
真空パウチなど、空気が抜けて食品がぴったり隙間なく入っているような密閉容器で解凍すると、効率よく短時間で解凍できるのでおすすめです。
②水温が下がるまでは水を交換しない
流水解凍を行う際は、ためている水をこまめに交換して素早く解凍する方法もありますが、水道代の節約にはなりません。水道代を節約するためには水の交換は控えめにして、水温が下がってきてから交換することが大切です。
③水をかき混ぜて熱伝導率を高める
流水解凍は食品よりも高い温度の水をあてて、解凍を進める方法なので、容器に入っている水をかき混ぜることで熱伝導率を高めて効率よく解凍を進められます。こまめに水を変えたり、たくさん流水を出さなくても、適度に水をかき混ぜることで高い温度の水が食品に触れ、解凍が素早く進みます。
流水解凍をしてみよう
流水解凍は自然解凍よりも素早く解凍できる便利な方法ですが、向いている食品や正しい手順を知らないと効率が悪い解凍になってしまいます。しかし、密閉できる袋に入れるなどにコツを踏まえれば、水道代も節約しながら流水解凍が行えます。紹介した手順やポイントを参考に、食品を美味しく時短で解凍できる流水解凍を試してみてください。