ローストの意味とは?グリル・ベイクなど焼く調理法との違いを比較して紹介!
ローストとはどんな調理法か知っていますか?どんな意味なのでしょうか?今回は、ローストを「ベイク・グリル」など他の調理法と比較して紹介します。ローストのやり方やローストを使う料理レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ローストとは?どんな調理法?

料理のレシピにはローストすると書かれていることがありますが、ローストとはどのような調理法なのでしょうか。ローストの意味や語源、ローストが使われる食材について解説します。
ローストの意味・語源
ローストとはオーブンを使って時間をかけて蒸し焼きにしたり、直火であぶる焼き方のことを指します。ローストは日本語で「蒸し焼き」や「炙り焼き」に該当する焼き方で、コーヒー豆やアーモンドなどのナッツ類を炒る際にも使われる言葉です。また、ローストした料理のことをフランス語でロティと呼びます。
ローストの名前は英語の「roast」が語源であり、roastは英語でオーブン等を使って焼いたり炒ることを意味します。
ローストが使われる食材
ローストが使われる食材には、以下のようなものがあります。
・コーヒー
・アーモンド
・くるみ
・ビーフ
・チキン
・ポーク
ローストは時間をかけて食材を加熱するため、薄い肉よりも塊のままの肉を加熱するのに向いた調理方法です。牛肉や豚肉は塊肉のままで、七面鳥などの鶏肉は丸ごと調理し、じっくりと食材の中心部まで火を通します。また、コーヒー豆やアーモンド、くるみなどといった豆やナッツ類も、ローストで調理されることの多い食材です。
ローストするメリット
食材をローストすると、以下のようなメリットがあります。
・肉類は旨みや肉汁を保ったまま焼き上がる
・コーヒー豆は風味が引き立つ
・ナッツ類は食感が良く香ばしくなる
ビーフやチキンなどの肉類をローストするとオーブンで蒸し焼きの状態になり、旨みの素となる肉汁の流出を防いでしっとりとした焼き上がりになるのが特徴です。コーヒー豆をローストすると、コーヒーの苦味や香ばしさ、旨みが引き立ちます。アーモンドやくるみなどのナッツ類は、ローストすると歯ごたえのある食感になり、香ばしい風味になります。
ローストのやり方とポイント
アーモンドをローストする場合は、以下のような手順で行います。
【やり方】
1.焼き鳥焼き器の上にゴマ炒り器を乗せる
2.ゴマ炒り器にアーモンドを入れて網をかぶせ、ゆすりながら炒る
3.焼き色がついたら完成
焼き鳥焼き器やゴマ炒り器が無い場合は、オーブンを使ってローストすることも可能です。オーブンでローストする場合は、天板にクッキングシートを敷いた上にアーモンドを重ならないように並べ、180℃に余熱済みのオーブンで10分程度焼いてください。
アーモンドを割り、断面に焼き色がついていれば完了です。低温で加熱するとアーモンドの風味が増し、高温で焼くと香ばしさが引き立ちます。
ローストと「グリル・ベイク」などとの違いは?

ローストのほかに、グリルやベイク、ソテーなどといった焼き方がありますが、これらの違いはどのような点にあるのでしょうか。ここからは、ローストとグリル、ベイク、ソテーの違いについて解説します。
①ローストとグリルの違い
グリルの調理名は、英語であぶって焼くことを意味する「grill」に由来しています。グリルとは、溝のある天板や金網、天板などの上に直接食材を乗せて、直火で焼き色をつけるように焼く調理方法のことです。グリルで焼くと食材の油や水分が落ち、素材の風味を味わうことができます。
グリルに適した食材は肉や魚、野菜などで、具材を串刺しにして焼くこともあります。ローストは食材の旨みを閉じ込めて焼き上げるのに対してグリルは脂を落としながら焼くため、脂身の多い肉もヘルシーに調理できるのが特徴です。また、グリルで焼くことで食材が香ばしく焼けるのもメリットのひとつです。
(*グリルの意味について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
②ローストとベイクの違い
英語で焼くことを表すベイク(bake)とは、直火や水分を使わずオーブンの対流する熱気で加熱する調理方法のことです。ベイクには焼き固めるといった意味もあり、柔らかい状態のお菓子の生地やパンのほか、陶器やレンガなどを焼く際にもベイクの言葉が使われます。ベイクした料理は食材の水分が飛び、歯ごたえのある食感に焼き上がるのが特徴です。
じゃがいもを焼いた料理にベイクドポテトとローストポテトがありますが、ベイクドポテトの場合はオーブンにじゃがいものみを入れて焼く一方で、ローストポテトはじゃがいもに油をまぶして焼きます。このように、ベイクは食材をそのままオーブンに入れて焼くのが特徴です。
③ローストとソテーの違い
ソテーはフランス語の「sauté」を語源とした調理法で、フライパンで油とともに肉や魚、野菜などを炒めることを指します。強火の火加減で食材をすばやく炒めるのが特徴で、ソテーした後にソースなどを加えて調理することもあります。ソテーした料理は短い時間で仕上がり、油が絡んだコクのある味を楽しめるのがメリットです。
ローストとソテーは、調理に適した食材や調理時間が異なります。ローストは分厚い塊肉などを時間をかけて焼くのに対し、ソテーは柔らかいものや薄い食材を短時間で加熱するのが特徴です。
(*ソテーの意味について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
ローストで調理する料理レシピのおすすめ
ローストで調理する料理には、どのようなレシピがあるのでしょうか。ここからは、ローストを使ったおすすめの料理レシピを3つ紹介します。
①ローストビーフ
フライパンで肉の表面に焼き目をつけた後、オーブンで焼いて作るローストビーフのレシピです。焼けた後は肉をアルミホイルで包んだまま冷ますと、柔らかい食感に仕上がります。スライスしたニンニクやわさび醤油、ポン酢が良く合います。
②ローストコーヒー
オーブンを使ってコーヒーの生豆を炒ったローストコーヒーのレシピです。コーヒー豆同士が重ならないように並べて加熱の途中でオーブンの温度を上げると、コーヒー豆を美味しく炒ることができます。
③ローストナッツ
くるみやアーモンドなどのナッツ類をオーブンでローストするレシピです。様子を見ながら加熱し、焦げそうになったらアルミホイルをかぶせると綺麗に焼きあがります。
ローストを試してみよう
ローストは塊肉や硬い豆、ナッツなどに適した調理方法で、旨みが閉じ込められて香ばしく焼きあがるのが特徴です。ローストした食材は、フライパンや網焼きなどとは一味違った美味しさに仕上がります。フライパンでしか食材を焼いたことがない方も、ローストで色々な食材を調理してみましょう。