手羽元の血は食べたら食中毒?正体は?出ない方法や骨周りが赤い場合も紹介!
手羽元から出た血は食べても大丈夫なのでしょうか?食中毒の可能性も心配ですよね。今回は、手羽元の骨周りの<赤い・黒い>血は食べても大丈夫なのかや、手羽元から血が出ない<血抜き>などの方法・下処理を紹介します。手羽元の生焼けの見分け方も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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手羽元の血は食べても大丈夫?食中毒に?
照り焼きや揚げ物などさまざまな食べ方を楽しめる手羽元ですが、加熱すると赤やピンク色をした液体が表面ににじみでることがあります。この血のような液体は、食べても大丈夫なのでしょうか。今回は、手羽元からにじみでる血の正体について紹介します。
手羽元の血の正体は”髄液”なので食べて大丈夫
手羽元からにじみでる赤い液体はの正体は実は血ではなく、骨の中に存在する髄液です。髄液は血液と同じ赤い色をしており、加熱すると黒い血合いのような色に変わります。また、手羽元の骨や骨周りに血の塊がつくこともありますが、この場合もしっかり火を通せば問題なく食べられるので安心してください。
手羽元から血(髄液)が出る理由
手羽元から血(髄液)が出る理由は、以下の通りです。
・鶏の骨には無数の小さな穴があいている
・加熱すると骨の内部の液体がにじみでる
鶏の骨表面には、もともと無数の小さな穴があいています。加熱すると、この穴から骨内部に存在する髄液がにじみでるため、血が出ているように見えてしまうのです。ただ、この髄液には特に害はなく、旨み成分やコラーゲンも含まれているため食べても何の問題もありません。
手羽元の血は生焼けの可能性も?見分け方は?
加熱後の手羽元から出る赤い液体は食べても大丈夫ですが、場合によっては生焼けの可能性もあるため注意が必要です。ここでは、手羽元が生焼けかどうか確認する方法について紹介します。
生焼けの手羽元の特徴
生焼けの手羽元の特徴は、以下の通りです。
・肉汁の色がピンク
・切り口の色がピンク
・中心温度が75℃未満
手羽元の焼け具合を確かめたい場合は、まずは肉汁と切り口の色を確認してください。つまようじを刺して出てきた肉汁に赤やピンクなどの色がついている場合は、生焼けの可能性が高いです。また、手羽元をカットしてみて切り口がピンク色の場合も、十分に加熱されていないと言えます。
肉汁や切り口の確認だけでは心配な場合は、中心温度計を使用して手羽元の温度を測ってみてください。中心温度が75℃以上であれば安心して食べられます。
焼けている手羽元の特徴
焼けている手羽元の特徴は、以下の通りです。
・肉汁が透明
・切り口の色が白
・中心温度が75℃以上
内側までしっかり火が通っている場合、肉汁の色は透明になります。つまようじで手羽元を刺してみて、肉汁にピンクや赤などの色がついていないか確かめてください。また、手羽元をカットして確かめる場合、断面がピンク色ではなく白であれば問題はありません。
肉汁や切り口の確認だけでは心配な場合は、中心温度計を使用して手羽元の温度を測ってみましょう。中心温度が75℃以上であれば、問題なく食べられます。
手羽元から血が出ない方法・下処理は?
手羽元からにじみでる赤い液体は、基本的には食べても何の問題もありません。ただ、調理前にあらかじめ下処理をしておくことで、血が出るのを防ぐことは可能です。ここでは、手羽元の下処理のやり方について紹介するので参考にしてください。
①レンジで加熱してから料理する
使用する手羽元自体の温度が低い場合、骨の中の髄液が外側へにじみやすくなります。血が出るのを防ぎたい場合は、調理前に手羽元をレンジで数分間加熱するのがおすすめです。手羽元が冷えていなければ、内側の液体は出にくくなります。また、唐揚げの下味をつける場合など手羽先が温かい方が味もよくしみこむので、メリットが多いと言えます。
②水につけて血抜きする
調理前の手羽元を30分~1時間程度水につけておくと、手羽元から血がにじみでることがなくなります。また、水につけておくことで鶏肉自体の臭みが取れるメリットもあります。鶏肉の臭みがしっかり取り除けていると、味つけの際に味がよくしみこむのでおすすめです。
③手羽元の血管を除去する
手羽元の血管をあらかじめ取り除いておくと、血が出ることがなくなり、味がよくしみこむので調理もしやすくなります。血管を除去する際は一気に切るのではなく、手羽元の骨周りに沿って包丁で少しずつ切り込みを入れるようにするとスムーズです。
④下茹でして洗う
調理前の鶏肉をあらかじめ下茹でして洗っておくと、手羽元の血は出にくくなります。下茹ですることで肉がやわらかくなり、味つけをする際に味がよりしみこむようになるのでおすすめです。ただ、長く茹ですぎると、鶏肉の旨味が茹で汁とともに流れてしまうので注意してください。
⑤常温に戻してから料理する
冷凍された状態の鶏肉は、解凍したものに比べると髄液が出やすいため、そのまま調理すると肉の表面ににじみでる赤い液体が目立ちやすくなります。そのため、冷凍の肉を使用する場合は、料理を始める前にあらかじめ冷蔵庫から出して常温に戻しておくのがおすすめです。
(*手羽元の下処理について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
⑥流水で洗う
スーパーなどで販売されているパックの鶏肉は、表面に血がついてることもあります。その場合は、流水で軽く洗い流してから料理してください。ただ、洗う際に鶏肉の表面に付着した菌などが飛び散ってしまうことがあるため注意が必要です。食中毒を防ぐためにも、生の鶏肉を洗う場合は必ず流水を使用しましょう。
手羽元のおすすめレシピ3選!
脂肪が少なくあっさりした肉質の手羽元は、炒め物や揚げ物、煮込み料理など幅広い食べ方を楽しめるため、大人にも子供にも人気があります。ここでは、手羽元のおすすめレシピを紹介するので参考にしてください。
①手羽元とズッキーニのハニーマスタード炒め
香ばしく焼き上げた手羽元を、ズッキーニや玉ねぎなどさまざまな具材と合わせて炒めるアレンジレシピです。マイルドな口当たりのハニーマスタードソースは小さな子供の口にも合いやすいので、弁当の具材にするのもおすすめです。
②少ない材料で簡単に作れる手羽元カレー
手羽元とカレールー、玉ねぎのみで手軽に作れる、シンプルな味わいのカレーのレシピです。カレールーを入れる前に丁寧に煮込むことで、手羽元の肉がやわらかくなり、より深い旨味が感じられます。玉ねぎやカレールーの量は、好みに合わせて調節してください。
③ビールに漬けて作る絶品手羽元唐揚げ
ビールを利用してより美味しく作る手羽元唐揚げのレシピです。揚げる前の手羽元をビールに漬けておくことで、通常に比べて肉がやわらかくなり、よりジューシーな味わいに仕上げることができます。使用する手羽元は、できるだけ新鮮なピンク色をしたものを選びましょう。
(*手羽元の人気レシピについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
手羽元の血は食べても大丈夫
調理前の手羽元から血のような液体がにじみでることを気にする人は多いですが、実際には食べても何の問題もないので安心してください。今回紹介した手羽元の調理のコツを参考に、揚げ物や煮物、炒め物など幅広い食べ方を楽しんでみましょう。