ニラを冷凍するとまずい?栄養は?がんに良い?保存期間をレシピと紹介!
ニラを冷凍するとまずいと思ったことはありませんか?今回は、ニラが冷凍した時にまずい原因を、保存方法やにおいの抑え方とともに紹介します。ニラを冷凍した時の栄養や、がんへの効果、保存期間は3ヶ月なのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- ニラは冷凍するとまずい?
- ニラを冷凍するとまずいのはなぜ?においは?
- ①風味や味が落ちる
- ②水っぽくなる
- ③冷凍庫のにおいが移る
- ニラを冷凍した時にまずいのを防ぐ方法は?
- ①火を通してから冷凍する
- ②長めに切っておく
- ③水気をよく切る
- ④密閉して冷凍する
- ⑤金属のトレーを敷く
- ⑥厚みを減らして冷凍する
- ニラを冷凍した時の解凍方法は?
- ①凍ったまま料理に使う
- ②自然解凍
- ③流水解凍
- ニラは冷凍すると栄養が増える?がんにいい?
- ニラは冷凍すると栄養素が約9倍になる
- アイリンの効能
- ニラを冷凍した時の保存期間は?3ヶ月持つ?
- ニラを冷凍したときの保存期間は1ヶ月程度
- ニラが腐った時の見た目・匂い
- ニラを冷凍すると他の食材ににおいが移る?対処法は?
- ①ジップロックを2重にして保存する
- ②タッパーに入れる
- 冷凍したニラにおすすめのレシピ7選を紹介!
- ①ニラとひき肉の中華炒め
- ②ニラチヂミ
- ③万能ニラだれ
- ④ニラと豚肉のスタミナ丼
- ⑤ニラと卵の中華スープ
- ⑥ニラと牛肉のチャプチェ
- ⑦ニラまんじゅう
- ニラを冷凍した時にまずい原因を知ろう
ニラは冷凍するとまずい?
ニラは独特な香りが特徴で、あらゆる料理に活用できる万能野菜ですが、冷蔵保存ではあまり日持ちがしないというデメリットがあります。しかし、ニラを長持ちさせるために冷凍すると、味が落ちてまずいと感じる人も多いでしょう。今回の記事では、冷凍したニラがまずくなる理由やその予防方法、解凍方法などについて詳しく紹介します。
ニラを冷凍するとまずいのはなぜ?においは?
ここでは、ニラを冷凍するとなぜまずくなるのかについて詳しく解説します。その理由として考えられるものを3つ挙げて説明するので、参考にしてください。
①風味や味が落ちる
冷凍したニラがまずいと感じるのは、ニラ特有の香りや風味が落ちてしまうことが理由のひとつと言えるでしょう。ニラの香りのもととなるアイリンは、ニラをカットするなどして細胞が壊れることで、アリシンという香り成分に変化します。冷凍後に解凍したニラでは香り成分であるアリシンが水分とともに流れ出てしまうため、香りや風味が落ちてしまいます。
②水っぽくなる
ニラを冷凍すると水っぽくなってしまうことも、冷凍したニラがまずいと感じる理由のひとつです。これは野菜全般に共通する内容ですが、野菜を冷凍すると、野菜の細胞内に含まれる水分が凍結します。そしてそれをそのまま解凍すると、一度凍結した水分がカットした断面から流出するため、解凍後に水っぽくなり風味や食感が落ちてしまいます。
ニラは野菜のなかでも特に水分量が多い種類のひとつです。そのため、冷凍すると余計に水っぽさが出て食感が変わりやすく、まずいと感じられやすくなるでしょう。
③冷凍庫のにおいが移る
冷凍庫のにおいが移ることも、冷凍したニラがまずいと感じる原因のひとつです。様々な食品を保存する冷凍庫内は、食品それぞれのにおいが混ざりあうことで特有のにおいを感じるようになります。ニラのような葉物野菜は特ににおいが移りやすいため、保存方法には注意が必要です。
またニラそのものも特有の強い香りがあるため、ニラの香りがほかの食品に移らないよう気を付けることも、冷凍庫内のにおいを抑えるためのポイントとなります。
ニラを冷凍した時にまずいのを防ぐ方法は?
では、冷凍したニラがまずくなってしまうのを防ぐための方法には、どのようなものがあるのでしょうか。ここでは具体的な予防方法について、詳しく紹介します。
①火を通してから冷凍する
ニラは火を通してから冷凍すると、その後料理したときにまずくなるのを防ぐことができます。ニラは生のままでも冷凍可能ですが、加熱してから冷凍したほうが色や食感が変わりにくくなるため、結果的に風味や味が損なわれるのを予防することが可能です。
市販されている冷凍野菜もブランチングという加熱処理をしていることが多く、このことからも野菜は一度火を通してから冷凍したほうが、味が落ちにくいということがわかるでしょう。また、一度加熱しておくことで、野菜表面に付着した微生物を殺菌するといったメリットもあります。
②長めに切っておく
ニラは一般的に食べやすい長さにカットしてから冷凍保存することが多いですが、このとき少し長めにカットしておくと、冷凍ニラがまずくなるのを防ぐことができます。これは、ニラの香り成分となるアリシンの流出を防ぐための工夫のひとつです。
ニラを細かくカットすると、その分細胞が壊れやすく、解凍時にアリシンも多く流出してニラの風味が損なわれてしまいます。ニラを長めにカットしておくと、その分アリシンの流出が少なくなるため、結果的に冷凍したニラがまずくなるのを予防できます。
③水気をよく切る
ニラを美味しく冷凍するためには、冷凍する前にニラの水気をよく切ることも重要なポイントです。冷凍したニラがまずいと感じるのは、ニラが水っぽくなって食感が変わってしまうことが要因のひとつです。
そのため、ニラを冷凍するときは根元などをよく洗ったあと、しっかりと水気を切るようにしましょう。火を通してから冷凍する場合も、キッチンペーパーなどで水気をよく切ってから、保存袋やラップに包むようにすることが大切です。
④密閉して冷凍する
ニラを冷凍保存する際は、きちんと密閉することも美味しく冷凍するための工夫のひとつです。これはどの食品にも共通することですが、密閉ができていないと霜が付きやすくなったり、食品が乾燥してしまったりしやすくなります。また、冷凍庫内のにおいも移りやすくなるため、冷凍保存するときにはしっかりと密閉することが大切です。
冷凍用の保存袋を活用したり、密閉できるタッパーなどの保存容器を活用したりすると、まずいと感じられやすい冷凍のニラも美味しさをキープしたまま保存できます。
⑤金属のトレーを敷く
ニラを冷凍するときには、金属のトレーを敷くことも冷凍したニラがまずくならない方法のひとつです。食品を冷凍するときは、できるだけ急速冷凍したほうがその食品の美味しさや風味、食感を残すことができます。金属のトレーは温度の伝達が早い分、家庭用冷凍庫でも冷凍にかかる時間を短縮できます。
また金属トレーがないときには、カットしたニラを入れた保存袋をアルミホイルに包む方法もおすすめです。アルミホイルも温度の伝達が早く、金属トレーと同様の効果が期待できるので、試してみてください。
⑥厚みを減らして冷凍する
冷凍するときの厚みを減らすことも、冷凍したニラがまずくなるのを防ぐことに繋がります。これは金属トレーを敷く方法を同じ理由ですが、厚みを減らすことでより冷凍にかかる時間を短くできるためです。また、厚みを減らして冷凍しておくと、料理に使うときにも解凍しやすいといったメリットがあります。
ニラを冷凍した時の解凍方法は?
正しい方法でニラを冷凍することができたら、解凍方法にも気をつけましょう。ここではニラを冷凍したときの適した解凍方法について説明します。
①凍ったまま料理に使う
冷凍したニラを加熱調理する場合は、解凍せず凍ったまま料理に使うのがおすすめです。凍ったまま使うことで食感が悪くなるのを防ぎやすくなるほか、水分や栄養素の流出も抑えられます。炒め物や汁物などであれば、解凍する手間もないため、料理の時間短縮にもなり一石二鳥と言えるでしょう。
②自然解凍
冷凍したニラを解凍してから使いたい場合には、冷蔵庫に移して自然解凍しましょう。冷蔵庫でゆっくり解凍することで、水分の流出が少なく抑えられ、食感や味が落ちるのを防ぎやすくなります。自然解凍でも水分は出てくるため、料理前にはキッチンペーパーなどで水分を取り除くようにすることが大切です。
③流水解凍
加熱調理以外のときに、冷凍したニラを急いで解凍したい場合には流水解凍がおすすめです。流水解凍とは、水を流しながら解凍する方法です。ニラを冷凍保存袋に入れたままの状態でボウルに入れ、その上から水を流して解凍します。凍っているニラに直接水をかけても解凍できますが、水っぽく食感が悪くなるため、おすすめはできません。
ニラは冷凍すると栄養が増える?がんにいい?
ニラは冷凍することによって、栄養が増えるとも言われています。ここではニラを冷凍すると栄養素にどのような変化があるのかについて詳しく紹介するので、参考にしてください。
ニラは冷凍すると栄養素が約9倍になる
ニラは冷凍すると、ニラ特有の香りのもととなるアイリンという成分が約9倍になるといわれています。アイリンはもともとニラの細胞の中に閉じ込められていますが、冷凍して細胞が破壊されると、そのアイリンの量が増えるのが特徴です。アイリンはその後アリイナーゼという酵素と結合し、ニラの香り成分となるアリシンへと変化します。
アイリンの効能
アイリンに期待できる効能としては、以下のようなものが挙げられます。
・疲労回復効果
・がんの予防効果
・生活習慣病の予防
・食欲増進効果
ニラに含まれるアイリンは料理することによってアリシンという成分に変化しますが、このアリシンはエネルギーを作り出すビタミンB1の働きをサポートします。そのため、アイリンを摂取することでエネルギー生成の効果を持続させ、疲労回復にも繋がる効果が期待できます。
さらに、アイリンは強い抗酸化作用を持つため、活性酸素を抑えてがんや生活習慣病の予防にも役立つ栄養素です。また、アイリンがもととなって作り出すニラ特有の香りは、唾液や胃液などの分泌を促すことがわかっています。こうした消化液の分泌が促進されると、胃腸の働きも活性化され、食欲を増進させることに繋がります。
ニラを冷凍した時の保存期間は?3ヶ月持つ?
では、冷凍したニラの保存期間はどのくらいなのでしょうか。ニラを冷凍したときの保存期間や腐った時の特徴などについて、詳しく紹介します。
ニラを冷凍したときの保存期間は1ヶ月程度
冷凍したニラの保存期間は、1カ月程度が目安となります。正しく冷凍した場合でも、長期間の保存では風味や食感が徐々に落ちていってしまうため、できるだけ早めに使い切るのがおすすめです。早めに使い切ることで、ニラの美味しさを保ったまま味わうことができます。
ニラが腐った時の見た目・匂い
出典: @7wBrn8qJKSRtji1
ニラが腐った場合、以下のような見た目やにおいの特徴が表れます。
・色が黒っぽくなる
・ぬめりが出る
・溶けたような見た目になる
・にんにくのような強いにおいになる
ニラが腐ると、色や葉っぱの見た目の変化のほか、においがきつくなるといった変化も表れます。腐ったニラは溶けるように柔らかくなり、触るだけでちぎれてしまうこともあるため、そうした場合には食べずに破棄するようにしましょう。
また、ニラはもともと香りの強い野菜ですが、腐るとそのにおいはより強くなります。ニンニクのような強いにおいに変化した場合には、腐っていると判断したほうが安心でしょう。
ニラを冷凍すると他の食材ににおいが移る?対処法は?
ニラはもともと香りが強い野菜のため、冷凍する時にはそのにおい移りに注意が必要です。ここでは具体的な対処法について紹介します。
①ジップロックを2重にして保存する
ニラのにおい移りを予防するためには、ジップロックなどの冷凍用保存袋を2重にするのがおすすめです。そうすることで、他の食材にニラのにおいが移りにくくなります。ジップロックに入れる際は、できるだけ空気が入らないよう密閉することもポイントです。
②タッパーに入れる
ニラを冷凍するときには、タッパーに入れて保存するのもおすすめの対処法です。密閉できるタイプのタッパーを使用すれば、ニラ特有の香りが他の食材に移るのを防ぐことができます。心配な場合には、カットしたニラをラップに包み、それからタッパーに入れるのもおすすめです。
冷凍したニラにおすすめのレシピ7選を紹介!
ここでは、冷凍したニラが美味しく食べられるレシピを7つ紹介します。冷凍ニラを解凍せずにそのまま使えるレシピも多いので、参考にしてください。
①ニラとひき肉の中華炒め
ニラとひき肉を使った中華炒めは、厚揚げも加えることでしっかりと食べ応えのあるおかずになります。長めにカットした冷凍ニラがあれば、短時間ですぐに完成する1品です。ニラ以外の野菜を加えても美味しく仕上がります。
②ニラチヂミ
韓国料理のチヂミは、ニラを使った定番料理のひとつです。このレシピではニラを細かくカットするため、冷凍したニラを使っても、食感の変化はほとんど感じられません。ニラだけで作るチヂミは、ニラ特有の香りを存分に楽しめます。
③万能ニラだれ
食欲をそそるニラだれも、冷凍したニラで作れるレシピとしておすすめのひとつです。肉類や豆腐、野菜サラダなど何にでも合う味付けなので、冷凍したニラを大量消費したいときにも最適なレシピと言えるでしょう。
④ニラと豚肉のスタミナ丼
ニラと豚肉は疲労回復に効果的な組み合わせのため、このレシピは疲れている時に特におすすめです。カットして冷凍したニラであれば、そのままフライパンに加えて炒めることができるため、料理にかかる時間も短縮できます。
⑤ニラと卵の中華スープ
冷凍ニラを使ったスープは短時間で完成させられるため、あともう1品欲しいときにも最適なレシピです。スープにすることで、冷凍したニラの食感も気になることなく、美味しく食べられます。
⑥ニラと牛肉のチャプチェ
香りの強いニラは、韓国料理との相性も抜群です。チャプチェであれば長めにカットした冷凍ニラもそのまま調理できるほか、解凍時に出てくる水分や食感の変化も気になることなく、美味しく仕上がります。
⑦ニラまんじゅう
冷凍したニラをまとめて使いたいときには、ニラまんじゅうがおすすめです。ニラの風味が存分に楽しめるこのレシピは、一見難しく見えますが、餃子の皮を使えば簡単に作ることができます。
ニラを冷凍した時にまずい原因を知ろう
ニラは冷凍すると水分が多く出てまずくなってしまうことも多いですが、冷凍方法と解凍方法を工夫することで、美味しい状態で冷凍することも可能です。ニラは栄養価も高くアレンジもしやすい野菜のため、今回の紹介した内容を参考に、ニラがまずくならないよう上手に冷凍してみてください。