みたらし団子の漢字「御手洗団子」の由来や意味は?トイレと関係はある?雑学・豆知識なども紹介!
みたらし団子を漢字でどう書くか知っていますか?漢字で書かれることは多くありませんが、今回は、みたらし団子の漢字「御手洗団子」の由来について紹介します。「御手洗」はトイレの意味ではないのかや、雑学・豆知識なども紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
みたらしを漢字で書くと?
みたらし団子は、米粉で作っただんごを串に刺し、砂糖醤油のタレをかけて軽く焼いた食べ物です。このみたらし団子はどのような漢字で書くのでしょうか。
みたらし団子の漢字は「御手洗団子」
みたらし団子は漢字で御手洗団子と書きます。御手洗の漢字だけでは団子とはまったく違うイメージを持ってしまう方も多いかもしれませんが、なぜこの表記になったのかについては後述するので参考にしてください。
みたらし団子がなぜ「御手洗」なのか?由来は?
御手洗団子の御手洗は、トイレを意味する「おてあらい」とも読めますが、トイレに関連した意味なのでしょうか。
みたらし団子の「御手洗」はトイレの意味ではない
みたらし団子は「御手洗」と表記するものの、トイレとは関係ありません。元々、御手洗はみたらしと読む、神仏で参る前に手水舎などで身を清める浄めの泉水のことを指す言葉として使われていました。
トイレを表す「御手洗」はこれより後に出てきた言葉で、「便所」という表記を使用したくない場合に、用を足した後に手を洗う場所の意味を込めて御手洗と表記されるようになったそうです。
「御手洗団子」の由来は下鴨神社のお祭り
みたらし団子の漢字が御手洗となったのは、京都にある下鴨神社でのお祭りが由来といわれています。下鴨神社の境内には、御手洗川の源泉であるみたらし池があり、足をつけると無病息災で過ごせるといった言い伝えがあります。
下鴨神社では、古くから土用の丑の日に神社へ参拝に来た人が裸足になって池に入り、無病息災を願う御手洗祭が行われていました。このお祭りの日には、氏子が供えた団子を祈祷の後に厄除けとして食べる習慣があり、その団子はやがて境内で売られるようになったそうです。そこで、その団子にも御手洗の名前を付け、御手洗団子と呼ぶようになったとされています。
みたらし団子にまつわる雑学・豆知識
今では由来となった下鴨神社以外でも、日本全国で食べることができるみたらし団子ですが、地域によって味や形が違います。ここではみたらし団子にまつわる雑学・豆知識を紹介します。
①みたらし団子は関東・関西などで地域差がある
下鴨神社の御手洗祭で売られているみたらし団子はひと串に5個ですが、地域によってはその数は3個や4個とさまざまで、関東のみたらし団子は4粒のものが主流です。また、関東のみたらし団子は濃く甘い醤油味が主流ですが、九州ではだしの効いた味付けとなっているなど、味付けも地域ごとに違いがあります。
②みたらし団子の歴史はいつから?
みたらし団子の歴史はとても長く、鎌倉時代に作られたと言われています。当時の天皇であった後醍醐天皇が下鴨神社を訪れ、御手洗池で身を清めるために水をすくおうとしたところ湧水の水泡が大きく1つだけ浮かび上がり、続いて4つ出てきました。
それを人の五体に見立て厄除けの人形と模して作ったのが、みたらし団子の起源と言われています。当時は作り方やその食べ方にも決まりがあり、団子を作るのは氏子で、人々は神前に供え祈祷をうけた神聖な団子を持ち帰って食べていたそうです。