三元豚(さんげんとん)とは?名前の意味や四元豚と違いは?味わい・産地など特徴も紹介!
三元豚とはどんな豚か知っていますか?今回は、日本で飼育されている純粋品種や、産地・味の特徴に加えて、三元豚の主流の組み合わせなども紹介します。三元豚と四元豚の違いや、料理レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
④バークシャー
バークシャーと呼ばれる、純粋品種の特徴は以下の通りです。
原産国:イギリス
肉質・味わい:赤身に旨味があり柔らかく、脂肪のサシも強い
生体の特徴:生殖能力は低いが、肥満性が強い
バークシャーは黒色の毛を持ち、日本では鹿児島の黒豚として広く知られています。その肉質や味わいは非常に良く、最も芳醇な味を持つ純粋品種と評価する人もいるようです。日本でも中ヨークシャーとともに人気があったものの、生産効率の悪さから飼育数が減り、現在ではブランド性の高い品種になりました。
⑤デュロック
デュロックの特徴は、下記の通りです。
原産国:アメリカ
肉質・味わい:脂のサシに甘味があり、赤身が柔らかい
生体の特徴:産肉性が高いが、繁殖能力は低い
アメリカ産のデュロックは産肉性が高く、一頭の豚からたくさんの食肉を生産することができます。脂肪の割合はやや多く、赤肉部分にサシが見られることが特徴です。繁殖能力はランドレースや大ヨークシャーに劣るものの、味わいの評価は高い品種だと言えます。
⑥チェスター・ホワイト
チェスター・ホワイトの持つ特徴は、以下の通りです。
原産国:アメリカ
肉質・味わい:さっぱりとした味わいで脂肪が少なく、赤身の割合が高い
生体の特徴:発育が良く繁殖能力も優れている
チェスター・ホワイトはデュロックと同じくアメリカ産で、見た目も似ていると言われていますが、肉質は脂肪の割合が少なくしっかりとした噛み応えがあります。特にもも肉の発達が良く、食用肉の生産性が高い純粋品種です。また、体質が健強で暑さにも強く、豚の繁殖能力が落ちる夏場にも活力の保てる品種とも言われています。
三元豚の主流の組み合わせは?
三元豚はどのような純粋品種を掛け合わせ、交配されているのでしょうか。三元豚の三元交配における、主流の組み合わせを解説します。
三元豚の主な組み合わせは「LWD」
三元豚の主な組み合わせは、それぞれの名前の英語の頭文字を取って「LWD」と呼ばれています。「LWD」とは、ランドレース(L)・大ヨークシャー(W)・デュロック(D)の三品種です。
このような三種を掛け合わせた三元豚は、ランドレースの繁殖力の高さや大型である大ヨークシャーに見られる生産性の良さが特徴です。また、デュロックの良質な味わいと肉質も引き継ぎ、それぞれの長所をあわせ持った豚肉だと言えます。
ちなみに「三元豚」と「四元豚」との違いは?
四元豚は、三元豚をさらに純粋品種と掛け合わせ、味わいや肉質がよく生産性の高い豚肉です。欧米ではLWDとチェスターホワイトを交配させることで、赤身部分の味わいが良くなり繁殖力も上がることから、こちらの組み合わせが定番です。また、複数の品種を掛け合わせた雑種の豚は、純粋品種よりも健強で病気に強いと言われています。
三元豚を使った料理レシピのおすすめ
三元豚はどのような料理に使うと、美味しく食べられるのでしょうか。ここからは、三元豚を使ったおすすめ料理のレシピを紹介します。
①ローストポーク
三元豚ロースの塊肉を炊飯器で低温調理した、ローストポークのレシピです。シンプルな味付けで三元豚のしっとりとした食感と旨味を堪能できます。作り方は簡単ですが見た目が華やかで、特別な日のメニューにもおすすめです。