懐石料理とは?会席料理と違いは?献立や食べ方の順番・流れなどマナーも解説!

懐石料理はどんな料理か知っていますか?今回は、懐石料理の〈歴史・名前の意味・献立〉など特徴や、食べ方の順番・流れを会席料理と違いを比較しながら紹介します。懐石料理の〈服装・食べ方〉などマナーも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 懐石料理とは?どんな特徴の料理?
  2. 懐石料理は茶道発祥の料理
  3. 懐石料理の「懐石」の意味・由来
  4. 懐石料理の献立と食べ方の順番・流れは?
  5. 順番①ごはん・汁物・向付
  6. 順番②吸い物
  7. 順番③珍味
  8. 順番④湯桶・香の物
  9. 懐石料理のマナーは?
  10. ①服装
  11. ②箸の使い方
  12. ③食事別の食べ方
  13. 懐石料理と会席料理って違いある?
  14. 一汁三菜は共通している
  15. 食事の趣旨と食べる順番が違う
  16. 懐石料理のお作法を知っておこう

献立の流れで最後に出てくるのが湯桶・香の物で焦げ湯を出すときの器を湯桶といい、料理の盛られていた器を綺麗にして感謝を表します。炒り米やおこげにお湯を注いだ薄い塩味の重湯と、香り高いものを意味する香の物が出てきて懐石料理の献立が終了です。

懐石料理のマナーは?

懐石料理のマナーと聞くと難しく感じる人も多いかもしれません。ここでは、懐石料理のマナーで抑えておきたいポイントを詳しく紹介します。

①服装

特に決まった服装はありませんが、Tシャツにジーパン・ジャージやサンダルのような、その場にそぐわない服装は控えましょう。食事中は正座をすることを考えるとミニスカートやタイトスカートのような服装では丈が上がってしまい、足の露出が増えるので相応しくありません。大きなアクセサリーは器に当たることを考えて控えましょう。

靴はパンプスなどがおすすめで、サンダルやミュール・ブーツは、フォーマルではないので控えましょう。また、服装だけでなく懐石料理は繊細な料理なので香りの強い香水や、柔軟剤は料理の邪魔になる可能性があるので注意しましょう。周囲の人や作り手に対する心遣いも大切にしたいものです。

②箸の使い方

箸の正しい持ち方は右手で箸を上から取ってそっと持ち上げ、左手の指の腹に箸を置き、右手を下から添えて持ちます。箸使いには様々なマナー違反があり、刺し箸・寄せ箸・渡し箸・涙箸・もぎ箸・握り箸など多くのマナー違反があるので、箸の使い方には気をつけて下さい。

③食事別の食べ方

食事別に気を付けたい食べ方をお知らせしますので、覚えておきましょう。

・ご飯:お代わりは一口ほど残して茶碗を差し出す
・汁物:先に汁に口をつけその後ご飯と汁を交互にいただく
・酒:ご飯と汁物を食べ終えると亭主が客に酒をすすめる
・向付:お酒に口をつけたらいただく
・吸い物:一口お汁だけいただいて味わいその後具材を楽しむ
・珍味:海の肴から食べ次に山の肴をたべる
・湯桶:湯桶を左手に持ち汁椀には湯だけを入れる
   :ご飯を少し残した飯碗に湯の子をすくってかける
・香の物:3~5種を盛ってあるので向付の器に取り次の人へ回す


茶会席の懐石料理では最後に器を拝見し、懐紙で食器を清めます。客全員が同時に箸を膳に置き食事が終ったことを亭主に伝え、あらためて亭主が立てた抹茶をいただく流れとなるのです。五感を持って懐石料理を楽しみます。

懐石料理と会席料理って違いある?

共にかいせき料理という音である、懐石料理と会席料理には共通することや異なったことがるのでしょうか?懐石料理と会席料理の比較をして、その違いを説明します。

一汁三菜は共通している

会席料理は江戸時代の中頃に特別な一日(ハレ)の日の食事として始まり、日常の食事とは違う贅沢な会食として登場しました。会席料理とは、もともと懐石料理や本膳料理を元に独自に発展していった日本料理の形式なので、共に一汁三菜を基本としているところは共通しています。

食事の趣旨と食べる順番が違う

会席料理の献立の流れは、以下のような順番でサービスされます。

1、つき出し(ささ付け・前菜)
2、碗盛(汁)
3、刺身(お造り)
4、焼き物
5、煮物(炊き合わせ)
6、強肴(揚げ物・酢の物・茶碗蒸しなど)
7、ご飯と留め碗、香の物
8、水菓子・甘味



懐石料理は茶道の場での茶の湯の前のおもてなし料理として、会席料理は宴席にてもてなされる料理でお酒を美味しく頂くため料理としてと趣旨が異なります。懐石料理は最初にご飯と汁物を食べますが、会席料理ではご飯と汁物を最後に食べるところが大きな違いです。

懐石料理のお作法を知っておこう

懐石料理を食べる際には服装や食べる順番・食べ方などの様々なマナーがありますが、これらは周囲の人に不快な想いをさせないという心遣いです。いつ懐石料理を食べる機会が訪れても良いように、お作法を知っておきましょう。

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