韓国は「チキン屋か餓死」?店舗数がコンビニより多いのはなぜ?韓国社会の実態に迫る!

韓国のチキン屋に関する特殊な事情について知っていますか?実は、韓国のチキン屋は日本のコンビニ数より多いとされています。今回は、韓国にチキン屋がなぜ多いのか、若者の失業・就職事情や「『餓死』か『チキン屋』か」の真相とともに紹介します。韓国のチキン文化についても紹介するので参考にしてみてくださいね。

(このページにはPRリンクが含まれています)

目次

  1. 韓国のチキン屋事情はちょっと特殊?
  2. 韓国のチキン屋は日本のコンビニの店舗数より多い
  3. 韓国にチキン屋が多い理由は?なぜ?
  4. ①若者の失業率・失業者数の増加
  5. ②学歴関係なく比較的簡単に開業できる
  6. ③韓国にチキン文化が浸透している
  7. 日本にある韓国の人気なチキン屋は?
  8. ①ネネチキン
  9. ②カンホドンチキン678
  10. ③BBQ Chicken
  11. 韓国のチキン屋は「チキンゲーム」状態

韓国のチキン屋事情はちょっと特殊?

韓国に行くとずらりと並ぶ屋台のチキン屋の数に驚くことがあります。美味しそうでサービスもよく名物なのかと思いそうですが、韓国メディアの東亜日報が韓国のチキン事情について取り上げた記事は、韓国の深刻な就職難に関わることでした。チキン屋か餓死かと言われるほどの韓国の就職事情はどのようなものでしょうか。

韓国のチキン屋は日本のコンビニの店舗数より多い

出典:https://livedoor.blogimg.jp/hatima/imgs/e/8/e80fbad9.jpg

まずは韓国のチキン屋の店舗数とその他のお店の店舗数について比較してみましょう。

・韓国のチキン屋:87000店舗
・日本のコンビニ:57000店舗
・世界のマクドナルド:37000店舗


上記からも分かる通り、韓国のチキン屋の数は日本全国のコンビニの数より多く、さらに世界のマクドナルドの店舗数をも上回ります。日本でも都心などではコンビニが近い距離に複数ある場合がありますが、ソウルのある地域の中では500メートル圏内に24店舗ものチキン屋があるとされています。

しかし、上の画像のチキン屋の開業店舗数と廃業店舗数のグラフを見ると分かる通り、ほとんどのチキン屋が数年で廃業に追い込まれているのが実情です。詳しくは後述しますが、こういった実情を表すフローチャートを韓国のメディアの東亜日報が報じたところ、日本でもインターネット上で話題となったこともありました。

韓国にチキン屋が多い理由は?なぜ?

韓国のチキン屋は廃業するリスクも高いことがわかりましたが、なぜこんなにもチキン屋が多いのでしょうか。別の商売にした方が廃業するリスクは低く見えるにもかかわらず、チキン屋を開業する理由を見てみましょう。

①若者の失業率・失業者数の増加

出典:https://livedoor.blogimg.jp/hatima/imgs/1/0/10ee8281.jpg

元々韓国のチキン屋は、定年退職を迎えた年齢の人々や定年よりも少し前の人々が手軽に始められる商売として開業することが多いお店でした。しかし、現在は就職難が長く続いており、若い人がチキン屋を開業することが増えています。韓国の失業者数は若年層だけで10%ともいわれており、日本の2.4%と比べるとかなり高い数字となっています。

人数にすると、15歳から29歳までの人だけで24万人以上が失業者となり、失業しても再就職も難しいのが現状です。そのため、餓死するくらいならチキン屋を開業するという理由で屋台などでお店を開く若者が多いようです。

②学歴関係なく比較的簡単に開業できる

出典:https://livedoor.blogimg.jp/hatima/imgs/e/8/e80e5d5b.jpg

チキン屋は特別な知識や資金がなくても手軽に始められるお店であり、高卒で特に知識がなくても簡単に開業できます。韓国は階級社会で、公務員や有名企業の就職先はごくわずかとなっており、その分学業の競争も日本よりも激しいことが多いようです。そのためお金のない家庭では高卒で働くことになりますが、就職先がないという問題があります。

上の画像のフローチャートは、前述した東亜日報が公表したインターネット上で話題になったものです。高卒ではどのような道に進んでもチキン屋か餓死しか進む道がないことをフローチャートは示しており、親の資金で援助してもらって開業することが多いのが現状です。

しかし、高卒では経営の知識やノウハウもない場合が多いことから、チキン屋でも失敗して廃業する数が増えていくことになります。

③韓国にチキン文化が浸透している

韓国では起承転結をジョークとしてもじった起承転鶏という言葉があります。これはどんなに良い企業に就職しても、失業してしまえば結局はチキン屋を開業することになるという韓国人の人生を揶揄した意味です。数多くの飲食店の中でもなぜチキンだけが注目されるのかと言うと、1960年代から韓国ではチメクと言うチキン文化が浸透しているからです。

チメクとはビールとフライドチキンの組み合わせのことで、韓国ではお酒と食べ物の組み合わせの定番がいくつかあります。ちなみにチメクとは、チキンとビールの意味であるメクチュを合わせた言葉です。ほかにはチヂミとマッコリ、サムギョプサルと焼酎が挙げられます。チメクは韓流ドラマでも多く登場しており、韓国では浸透している文化と言えるでしょう。

チメクは、仕事終わりに同僚と食べに行くなどの気軽な飲食を目的に楽しまれており、夕方にはチメクのお店が非常ににぎわいます。このことから、手軽に始められる飲食店と言えばチキンと言うイメージが韓国人の間でも浸透していることが、チキン屋の開業を後押ししているという見方もできるのです。

日本にある韓国の人気なチキン屋は?

日本ではコンビニや唐揚げ専門店などでチキンを楽しむことができますが、実は韓国の人気なチキン屋も日本国内に進出しています。ここでは日本にある韓国の人気なチキン屋をいくつか紹介しましょう。

①ネネチキン

関連する記事