ウニの可食部の正体は?中身は何の部位?割合や食べるところ以外も解説!
ウニの可食部・食べる部位の正体を知っていますか?中身は何でしょうか?今回は、ウニの可食部・食べる部位の正体に加え、割合はどのくらいなのかも紹介します。可食部の色が付いている理由・栄養価も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ウニの可食部は何の部位?
ウニは高級食材として知られ、主に寿司のネタとして使用されています。今回は、そんなウニの可食部がどのような部位なのかを紹介します。また、ウニの食べるところ以外の部位や中身の構造、可食部に含まれる栄養素などについてもあわせて紹介するので参考にして下さい。
ウニの食べる部位は精巣・卵巣だった
ウニは雄雌異体のため、一つの個体に精巣か卵巣のどちらかの生殖器官を持っていますが、この精巣や卵巣がウニの可食部の正体です。これらの生殖器官がウニの中身に占める割合は大きく、精巣や卵巣はウニの身と呼ばれています。また、ウニの可食部は消化器官などによって5つの房状に分けられているのも特徴です。
なお、ウニの可食部は性別による差はほとんどありませんが、ウニの種類によって大きさが異なります。北海道や東北地方で採れるエゾバフンウニは、一般的なバフンウニに比べてサイズが大きく、可食部も多いのが特徴です。また、ムラサキウニやキタムラサキウニはさらに大きく、ボリュームのある食感を楽しむことができます。
ウニの食べる部分以外の部位
上記は、ウニの部位を示した図です。ウニの可食部の他には、主に以下の部位があります。
・食道
・小腸
・大腸
・直腸
・腸間膜
・骨
・肛門
・棘
・管足
・アリストテレスの提灯
ウニの中身の中心部には骨が集まり、その周りを大腸や小腸などの消化器官が覆っています。また、殻には口や肛門、ウニの象徴である棘などが付いています。ウニの棘は外敵から中身を守る役割があり、ガンガゼなどの種類では棘に毒を持つのが特徴です。また、ウニの殻には移動するための管足も付いています。
なお、ウニの口は古代の科学者アリストテレスが提灯のような見た目をしていると例えたことから「アリストテレスの提灯」と呼ばれています。
ウニの可食部の精巣・卵巣の違いは?見分け方ある?
ウニの可食部の正体が精巣や卵巣などの生殖器官であることが分かりましたが、次はそれぞれの違いについて解説します。ウニの精巣と卵巣を見分ける際のポイントや、味わい・食感の違いなどを紹介するので、ウニを食べる際の参考にして下さい。
ウニの精巣・卵巣は色が違う
出典: @Linasuke0508
上の画像の、中央部分の色が濃いものはウニの卵巣で、周りの色が薄いものが精巣です。ウニの卵巣は精巣に比べて色が濃く、たらこのようにオレンジや赤に近い色をしています。
出典: @_TRileMma_
一方、精巣は上の画像のように黄色やベージュに近い薄めの色が特徴です。しかし、これらの色の違いは産卵前のウニの特徴で、産卵シーズン以外では精巣と卵巣はほぼ同じ色をしているため見分けるのは難しいと言われています。色の違いの他には、ウニを叩いてみて白い液体が出たら精巣、卵のようなものが出たら卵巣と見分ける方法もあります。
また、ウニの精巣は漁獲時の刺激で精子が飛び出し、乳白色の液体で覆われている場合もあるようです。
ウニの精巣・卵巣の味わいの違いはほとんどない
前述の通り、産卵期以外はウニの精巣と卵巣の見た目はほとんど変わらず、味わいにも違いはありません。しかし、一部の食通の間では精巣の方が味わいが濃厚で美味しいとも言われているようです。また、産卵シーズンの卵巣はなめらかな口溶けや、とろみのある食感を楽しむことができます。
一般的にウニは雄と雌の区別をせずに販売されていますが、商品によっては産卵シーズンの精巣と卵巣を分けて販売しているものもあるので、食べ比べてみるのもおすすめです。また、一部の寿司屋や料亭では、ウニの性別を指定すると要望に応じてくれる場合もあるようです。
ウニの可食部はなぜ色がついてる?
続いて、ウニの精巣や卵巣がなぜ黄色やオレンジ色の見た目をしているのか、その理由や成分について紹介します。また、ウニの可食部位に含まれる栄養素や効能についても併せて紹介するので、ウニを食べたり調理したりする際の参考にして下さい。