ウニの可食部の正体は?中身は何の部位?割合や食べるところ以外も解説!
ウニの可食部・食べる部位の正体を知っていますか?中身は何でしょうか?今回は、ウニの可食部・食べる部位の正体に加え、割合はどのくらいなのかも紹介します。可食部の色が付いている理由・栄養価も紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ウニの可食部の色は「エキノネン」による
ウニの精巣や卵巣にはエキノネンと呼ばれる赤褐色系の色素が含まれているため、黄色やオレンジ色の見た目をしています。エキノネンが多く含まれるウニほど可食部の色が濃く、より赤みがかった見た目になると言われています。また、産卵期の雌のウニは卵巣にエキノネンを豊富に含むため、精巣より色が濃くなるようです。
なお、エキノネンはカロテノイドの一種であり、体内でビタミンAと同様の働きをする成分です。エキノネンには主に、皮膚や粘膜などの細胞を正常に保ったり、視力の機能を維持したりする働きがあります。また、エキノネンには体内での過酸化物の生成を断ち切る抗酸化作用もあり、生活習慣病や高血圧の予防に役立ちます。
ウニの可食部の栄養素・効能
ウニの可食部には、エキノネンの他に以下の栄養素が含まれています。
・ビタミンE
・ビタミンB1
・ビタミンB2
・葉酸
・グルタミン酸
・エイコサペンタエン酸
・アラキドン酸
ウニの可食部には抗酸化作用の強いビタミンEが豊富に含まれるため、高血圧予防やアンチエイジングに効果的です。また、ビタミンB1やB2は脂質や糖質の代謝をサポートし、疲労回復や夏バテの予防などに役立ちます。その他、悪性貧血の予防に役立つ葉酸や、必須脂肪酸であるエイコサペンタエン酸やアラキドン酸なども多く含まれています。
なお、グルタミン酸は旨味成分でもあり、体内でリラックス効果のあるGABAを合成する必須アミノ酸です。
(*ウニの栄養素について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください)
ウニの可食部は意外なものだった!
ウニの精巣と卵巣の味わいには差がほとんどないと言われていますが、人によっては精巣の方がより濃厚な味わいに感じられるようです。今回紹介したウニの雄と雌を見分ける方法を参考に、精巣と卵巣の食べ比べをしてみてはいかがでしょうか。