ブロッコリーの旬の時期・季節はいつ?選び方や食べ方・レシピのおすすめも紹介!
【管理栄養士監修】ブロッコリーの旬がいつか知っていますか?実は、生産地・種類によって旬の時期は違います。通年で流通ブロッコリーですが、旬のブロッコリーを選ぶとあるメリットもあります。今回は旬のブロッコリーの選び方や食べ方のおすすめも紹介します。
目次
ブロッコリーが旬の時期は?

ブロッコリーの旬はいつなのでしょうか。通年スーパーで見かけるだけにいつが旬なのかがわかりにくいですが、ブロッコリーは涼しい場所で栽培されるため、産地によって〈夏・冬〉と旬が変わります。それでは、具体的な地域・産地と旬を見ていきましょう。
初夏が旬の産地
【産地】
・長野
・北海道
初夏が旬の産地は主に涼しい場所になります。長野県産がよく初夏(6月頃〜)に出回っていますが、輸入ブロッコリーもよく出回っています。7月からは北海道でも収穫が始まるので北海道産を見かけるのは夏です。
冬が旬の産地
【産地】
・愛知
・群馬
・埼玉
上記のような愛知や群馬、埼玉など産地のブロッコリーの旬は冬から春で、11月から3月にかけて、雪の少ない地域で広く栽培されています。
二毛作の盛んな地域は田んぼで稲を刈り取った後に植え付けて収穫する様子が見られ、それ以外のシーズンでは香川県での栽培が盛んで、生産量が全国1位となっています。
輸入ブロッコリーの場合の旬は?
日本の場合、気候の関係から収穫できる時期が限られていますが、輸入の場合、アメリカ・中国など様々な国から時期に合わせて輸入できます。結果的に、日本では一年途切れることなく流通しており、暑さの厳しい盛夏など日本での生産が難しい時期に輸入量が多くなります。
ブロッコリーの選び方のポイントは?

続いて、ブロッコリーの選び方を紹介します。どんなことに気をつけて選べば美味しく食べられるでしょうか。いくつかポイントがあるので、購入するときはチェックしてみてください。
①蕾で選ぶポイント
ブロッコリーの鮮度・美味しさを蕾で見分ける場合、以下のような特徴を持ったブロッコリーを探すといいでしょう。
・蕾が大きい
・蕾がぎっしりとついている
・蕾が丸く盛り上がっている
・蕾の色が濃い緑である
ブロッコリーは小さい場合、未熟であるため大きいものの方がより美味しいとされており、大きくよく成長しているブロッコリーの条件が上記です。これに加え、鮮度を見分けるポイントとして、蕾がしおれていないブロッコリーを選ぶといいでしょう。
②茎で選ぶポイント
ブロッコリーの鮮度・美味しさを茎で見分ける場合、以下のような特徴を持ったブロッコリーを探すといいでしょう。
・茎の太さがしっかりしている
・茎に艶がある
・茎の断面に穴が空いてない
・茎の断面が黒ずんでいない
・茎の断面が瑞瑞しい
これらの特徴を持ったブロッコリーは、身がしっかり詰まっており、収穫されてそんな時間が立っていないことがわかります。ブロッコリーの茎が食べられるのは当然、つぼみより栄養に富んでいるため、しっかりチェックしましょう。
鮮度の落ちたブロッコリーは変色しています。本当に新鮮なものから順に紫、緑、黄色、茶色、黒と色が変わってきます。また、ハリやつやも無くなっていますので避けて選ぶようにしましょう。
鈴木真美
管理栄養士
旬の紫がかったブロッコリーは、寒さから身を守るために作り出された色です。寒さに当たり、甘みが増していてとても美味しいですよ。
(*ブロッコリーの選び方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ブロッコリーの種類別の旬は?
近年、スーパーに並ぶブロッコリーの種類が豊富になり、こんな種類もあるのかと驚くこともあります。いつもみるブロッコリーとの旬に違いはあるのでしょうか。旬が終わるとあっという間に姿を消してしまう種類もあるので見かけたら購入してみましょう。
①スプラウト
ブロッコリーの発芽部分を食べるブロッコリースプラウトはかいわれ大根よりも細く、シャキシャキした歯応えが特徴です。ブロッコリーが通年栽培されていることから、ブロッコリースプラウトも旬と言われるものはなく通年販売されています。
②花ブロッコリー
ハナッコリーと言われる、山口県で生まれた新しい品種のブロッコリーです。ブロッコリーとサイシンという野菜と組み合わせてできた野菜で、見た目はスティックセニョールと似ています。こちらも旬は冬の11月から春の3月にかけてとなっています。
③ロマネスコ
幾何学模様が美しいロマネスコは、ブロッコリーとカリフラワーの間のような品種です。旬は11月からですが、他のブロッコリーよりも少しだけ旬の時期が長いのが特徴です。4月くらいまでが旬なので、春の暖かくなる時期まで楽しめます。
④スティックセニョール
中国の野菜、カイランと掛け合わせて作られた茎の長いブロッコリーです。こちらも11月から3月までと冬から春にかけてが旬となっています。
(*ブロッコリーの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
ブロッコリーの旬におすすめな食べ方

房から茎まで余すことなく食べられるブロッコリーのお勧めの食べ方を紹介します。水溶性のビタミンCを豊富に含んでるブロッコリーですから、出来るだけ栄養を逃さず体に取り入れたいですよね。新鮮なものが手に入ったら是非試してみてください。
低温で蒸し焼き
ブロッコリーの蒸し焼きはレンジを使えば、以下の手順で簡単にできます。シリコンスチーマーがあると綺麗に蒸し焼きができるので便利です。南瓜やニンジンなどの他の緑黄色野菜と一緒に作れます。
1. ブロッコリーを小房に分けて耐熱容器に入れる。
2. 少量(大さじ1〜2杯)の水を振りかけてラップをし、レンジで加熱する
3. 600wで2分たったら完成(100gにつき2分加熱)
ブロッコリーは茹でるよりもレンジ加熱した方が栄養が逃げません。というのも、ブロッコリーのビタミンCなど栄養素は水溶性であるため、茹でると茹で汁に栄養素が流出し半減してしまうためです。蒸しであれば水への栄養素の流出を心配することなく、加熱調理できるのでおすすめです。
鈴木真美
管理栄養士
茎もかたい皮をむき、やわらかい部分を食べやすい大きさに切って一緒に蒸しましょう。 レンジでなくても、蒸し器などを使って蒸すと色も鮮やかで美味しくなります。
生で食べる
日本ではあまりなじみがありませんが、ブロッコリーは生でも食べられます。つぼみも茎も生で食べられるので、旬の新鮮なブロッコリーが手に入ったら是非食べてみてください。そのまま食べるので栄養も逃げたり壊れたりすることもありません。
1.房は小さく分ける
2.茎は厚めに皮をむき、細く千切りにする
茎の部分は固いので炒めるときなどは特に気にしなくていいのですが、生では食べにくいので厚めに皮をむきます。断面に皮と可食部分の境目があるので、目印にしてむきましょう
鈴木真美
管理栄養士
生で食べる場合は、特に丁寧に洗いましょう。 土やほこりがたまっている場合があるので、ためた水に浸け、振り洗いするなどしてくださいね。
(*ブロッコリーの生食について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
炒める
炒めものにしても美味しいブロッコリー、こちらも茎と房をすべて食べてしまいましょう。一緒に卵やタコと炒めるのも美味しいです。汎用性が高いのでどんな食材にも合いますよ。
1.房は小房に分ける
2.茎は使い方に合わせて皮をむき、小さく切る
3.茎の方から炒めていく
4.房の部分は崩れやすいので、柔らかいのが好みなら下茹でしてから入れる
皮をむかずに炒めると歯ごたえが楽しめます。中華風の炒めものは皮をむかないことが多いようです。皮をむいて炒めると柔らかいので小さな子供でも食べやすいですよ。房はつぼみが崩れてしまいやすいのでさっと炒めましょう。
ブロッコリーは旬が美味しい
ブロッコリーの旬の頃はイベントも多く、料理の彩としても大活躍してくれます。ビタミンCも豊富に含まれるので風邪の予防にもおすすめの野菜です。