生焼けの豚肉が危険な理由とは?食べてしまった時の症状・対処法や半生防止の方法も紹介!
豚肉が生焼けを食べてはいけないといわれますが、理由は何でしょうか?実は、食べると食中毒・肝炎になる危険性があります。今回は、豚肉の生焼けの原因や見分け方にくわえ、生焼け防止の豚肉料理の焼き方を紹介します。生焼け肉を食べてしまった場合の症状・対処法も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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豚肉の生焼けは食べると危険な理由は?症状は?
豚肉にはハンバーグやとんかつなどの定番料理がたくさんあり、食卓でも馴染みの深い食材です。しかし、生焼けの豚肉を食べることは危険と言われ、厚生労働省も声明を出しています。(※2)ここでは、生焼けの豚肉を食べてしまった時に出る症状から、生焼け豚肉を食べてはいけない理由を説明します。
①食中毒になる可能性がある
豚肉では、カンピロバクターやサルモネラといった細菌による食中毒になる可能性があります。以下は、食中毒に感染した際に出る症状です。
・発熱
・腹痛
・下痢
カンピロバクターの潜伏期間は2〜7日、サルモネラの潜伏期間は6時間〜3日です。肉による食中毒の原因のほとんどは、生または生焼けの肉を食べたことによっておこります。抵抗力の弱いお年寄りや妊娠中などは、重症化するリスクが高くなるため特に注意が必要です。
②寄生虫による肝炎になる可能性がある
以下は、E型肝炎ウイルスにより起こる急性肝炎の症状です。これは、豚がE型肝炎ウイルスを保有していた場合に感染します。
・倦怠感
・発熱
・肝機能の悪化
E型肝炎ウイルスの潜伏期間は2週間〜6週間でE型肝炎はまれに劇症化する恐れがあり、最悪の場合死に至ります。また、トキソプラズマという寄生虫によって感染するトキソプラズマ症にも注意が必要です。トキソプラズマ症は通常無症状ですが、妊娠中に感染すると母子感染が起こる可能性もあります。
胎児が先天性トキソプラズマ症に感染すると眼や脳などに障害をもたらす危険性があり、流産や死産などの原因にもなります。
生焼けの豚肉を食べてしまった場合の対処法
生焼けの肉を食べてしまったからといって全ての人に感染するわけではないので、まずは落ち着いて様子をみましょう。いずれも、食べてから発症するまでの間に潜伏期間があります。もし発熱・腹痛などの症状が発生した場合は、速やかに医療機関を受診してください。(※1)
(*牛肉は生焼けでも安全に食べられます。牛肉の生食が安全な理由について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
豚肉が生焼けになる原因
生焼けでの飲食には、食中毒・寄生虫などリスクが多くある豚肉ですが、生焼けになってしまう原因には、どういったものがあるのでしょうか。ここでは、その原因を紹介するので生焼け防止の参考にしてみてください。
①強火すぎて中身が焼けてない
火が強すぎると表面にだけ火が通り、短時間で外側だけが焦げてしまうため中が生焼けになることがあります。中まで火を通すには、適温でじっくり火を通すことが大切です。
②肉が分厚すぎて中に火が通りにくい
しゃぶしゃぶのような薄切り肉はすぐに火が通る一方、ハンバーグやとんかつなど分厚いお肉は中心まで火が通るのに時間がかかります。表面に火が通っているからといって中まで十分に加熱されているとは限らないので、注意が必要です。