たけのこは竹にならない?成長するとなる?違いは?なるまでや種類も紹介!
たけのこは竹にならないとは本当でしょうか?今回は、たけのこは成長すると竹になるのかや、たけのこと竹の違いを紹介します。それぞれ分かりやすい画像と合わせて、4種類のたけのこ・竹の種類も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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たけのこ(筍)は竹にならないって本当?
春先に採れる旬のたけのこ(筍)と竹は違うものなのでしょうか。たけのこが成長して竹になるというのは、本当なのか解説していきます。
たけのこは成長すると竹になる
結論から言うとたけのこは、成長すると竹になります。実は竹は一本が独立した植物ではなく、地面の下にある地下茎で繋がっています。サツマイモやジャガイモと同じ種類で、地下茎を伸ばして成長し、栄養を溜め込み春になるとたけのことして出て来るのです。地表に出たたけのこが成長したものを、竹と呼びます。
たけのこと竹の違いは?
たけのこが成長したものが竹になるのは分かりましたが、たけのこと竹の違いはどこにあるのでしょうか。たけのこが竹になるタイミングについて解説します。
たけのこの皮が完全に取れたものが竹と呼ばれる
たけのこは、産毛が生えている皮が何枚も重なり包まれたような形をしています。皮があるのは、キツネやイノシシなど動物に食べられないように守るためです。たけのこの皮は背が伸びるにつれて自然と剥がれ落ちていき、全ての皮が落ちた時、たけのこではなく竹と呼ばれます。
たけのこが竹になるまでの成長過程は?
たけのこが竹になるまでには、どのような成長過程があるのでしょうか。たけのこが地表に出てから竹になるまでを詳しく解説します。
たけのこは地表に出てから30日ほどで竹になる
たけのこは地表に出て成長していく段階で自然と皮が剥がれ落ちて竹になっていきます。この皮が全て剥がれるのにかかる時間は30日ほどです。最初の皮が剥がれてから少しずつ固くなっていき、30日後には全ての皮が剥がれて、たけのこから竹となります。
たけのこは1日に1メートル以上も伸びることがある
たけのこは繁殖力に優れており、他の植物よりも短時間で成長します。1日で1メートルも伸びたという記録もあるくらいです。基本的には20センチほどずつ一つの節が成長していきますが、これも50〜60日程度の短い期間で背の高い竹にまで成長します。
繫殖力の強い竹ですが、地下茎で繋がっているため、一つが病気になると周りの竹まで病気になるデメリットもあります。
たけのこ・竹の種類は?
地下茎であるたけのこや竹の種類には、どのようなものがあるのでしょうか。それぞれのたけのこの写真と共に、見た目や大きさ、味などを詳しく解説していきます。
①孟宗竹(もうそうちく)
日本で一番メジャーなたけのこが孟宗竹で、竹類の中で最も大きくたけのこも太いのが特徴です。孟宗竹は地表に少し顔を出したくらいが食べ頃なので、周りを掘り起こして収穫していきます。基本的に孟宗竹はアク抜きをしてたけのこご飯や煮物にするのが一般的な食べ方で、柔らかい食感と香り高い風味を味わえます。
②淡竹(はちく)
淡竹は孟宗竹に比べると細身で皮に産毛がなく、つるりとして赤みがかった皮の色が特徴です。孟宗竹のように地面を掘るのではなく、アスパラガスのように地表に出ているものを折って収穫します。淡竹はあまり市場には出回らない種類で、味が良く生食できアク抜きの必要がありません。さっと茹でてサラダにしたり、和え物や天ぷらにしても美味しいです。
③真竹(まだけ)
孟宗竹の次に日本で良く食べられるのが真竹で、1日1メートル伸びると言われているたけのこでもあります。孟宗竹と似た見た目ですが、やや細めで中身が柔らかいのが特徴です。淡竹同様に、掘るのではなく地表に出たたけのこを引っ張ることで簡単に抜いて収穫することが出来ます。
アク抜きをして煮物や炒め物にするだけでなく、タイカレーなとエスニック料理にも合うたけのこです。
④四方竹(しほうちく)
四方竹は主に高知県で採取されるたけのこで、一般的なたけのこの旬の春ではなく秋が旬のたけのこです。とてもデリケートなたけのこで、収穫した瞬間から時間が経つほどにえぐみが増していくため市場にはほとんど出回りません。他のたけのこに比べてアクが強く少し固めの食感のため、しっかりアク抜きをしてから煮物にするのがおすすめです。
たけのこが成長すると竹になる
たけのこは短時間で一気に成長する地下茎の植物で、成長することでたけのこから竹になります。竹に成長する前のわずかな時間しか食べることが出来ない、たけのこを旬の時期にぜひ味わってください。