マカロンはなぜ高い？値段の理由は原価率？安いマカロンもある？

プレゼントやお土産のお菓子としてマカロンの購入を検討した時、その値段を見てなぜこんなにも高いのかと驚いたことがある人も多いでしょう。ここでは、マカロンの値段が高くなる理由を紹介します。

マカロンは生地のベースにアーモンドプードルを使用しており、小麦粉をベースとしたお菓子よりも原価が高くなりやすいです。マカロン生地には他に卵白、グラニュー糖、粉砂糖が入っており、焼き上がった生地でバタークリームなどを挟んでいます。アーモンドプードル以外は特別な材料ではないので、材料にこだわりのない店は原価を安くすることも可能です。

しかし、こだわり抜いた美味しいマカロンを作って販売しようと考えた場合には、より一層質の高い材料を使う必要性があります。原材料にこだわれば倍は付く値段の上昇が考えられ、マカロンにこだわる店は高い原価に見合うだけの値段設定が必要になります。物価の上昇が顕著な現代においては、原材料価格の高騰によるマカロンの値上げも考えられるでしょう。

マカロンの製造には高い技術と長い作業時間、多くの手間が必要になります。生地を作る時の気泡を均一に潰すことができるか、焼きの時間を上手く調整できるかなど、一朝一夕に身に付けられる技術ではありません。特にマカロンの側面にできる「ピエ」というギザギザの膨らみや、滑らかな表面の質感を出す作業を完璧にこなすには、高い技術が求められます。

さらに、マカロン作りはその道のプロでも作成の全行程を終えるのに2時間半はかかると言われています。他のお菓子の作成時間の平均が30分から1時間程度と考えると、時間と手間のかかる作業であることは明白です。技術も時間も必要になるマカロンには、それだけの手間賃が発生しています。

マカロンは少しの衝撃でも壊れやすい非常に繊細なお菓子で、その分梱包や輸送にも値段がかかります。マカロンのきれいな形を保つためには、梱包の手間や梱包材を惜しまず厳重にする必要があります。加えて生クリームやジャムなどを使用しているために、冷蔵や冷凍で発送する必要もあり、他のお菓子よりも輸送費が高くつくことがほとんどです。

マカロンはその性質上、管理にも保存にもお金のかかりやすいお菓子です。生クリームなど腐敗しやすい食材を挟んでいる場合は冷蔵保存が必要で、急速冷凍をした場合は冷凍保存と急速冷凍のための機械も設置しなければなりません。マカロンは日持ちをさせるためのコストがかさみやすく、管理や保存にかかる費用は平均して高価になりやすいです。

マカロンは高価な商品ですが、今や定番と言えるほど人気が定着したお菓子の一つです。しかし、なぜ人気なのか納得できない人の声も散見されるので、ここではマカロンに対する辛口な意見を紹介します。

味がまずいとする意見には、生地や食感が好みでない、甘すぎるといったものがあります。値段を気にしている場合は難しいですが、店によって材料もかけている手間も異なり味わいも変わってくるので、いろいろな店のマカロンを食べ比べてみるのも良いかもしれません。

マカロンの中にはフルーツではなく、着色料を使って色を付けることで安価に販売している商品があります。特に色味のきつい商品だといかにも体に悪い印象を受けるので、食べるのを避けたくなってしまうという意見も見られます。

ダイエットなどでカロリー制限をしている人からは、カロリーの高さのわりにお腹が満たされないという意見が見られました。加えてダイエット中だと血糖値の急激な上昇も避けたいので、糖質の高さも食べることに否定的になる原因になっているようです。

（＊マカロンの糖質・カロリーについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。）

マカロンがなぜ高価なのかがここまでの説明の中で明確になった一方、安く済ませるために手作りをしようとしても大変な手間と技術や時間が必要になり、一朝一夕には作れません。そこで、ここではすぐに購入できて、手軽に食べられる市販のマカロンを紹介します。

少し崩れや欠けた部分がある、訳ありマカロンの詰め合わせです。味は正規品と変わらない味なので、自分用だから見た目にこだわる必要がない人や、多様なフレーバーのマカロンを気軽に試してみたい人にオススメです。

伝統的な技術にこだわって作られた、6種類のマカロン詰め合わせです。プチギフトにも最適で結婚式の引き出物としても人気があり、自分のために購入したい人も手に取りやすい値段の商品です。

本場フランスから輸入された冷凍マカロンの詰め合わせで、6種類のフレーバーのマカロンが24個も入っています。食べやすいプチサイズで、手土産のお菓子にもパーティーの一品にも使うことができる便利な商品です。

マカロンの値段の高さには、原材料の質へのこだわりや、作成に必須の高い技術と長い作成時間、繊細な商品を守る輸送の工夫、管理・保存のための経費など様々な理由がありました。小さくともマカロンには多くの手間と技術が凝縮されていることを理解し、その可愛らしさと美味しさを存分に楽しみましょう。