にんにくはカビても食べられる?白・黒・緑など種類別の見分け方・対処法を解説!
【野菜ソムリエ監修】にんにくにカビが生えていたことはありますか?カビが生えても食べられるのでしょうか?今回は、、カビができる原因や〈白・黒・緑〉などにんにくのカビの種類や見分け方を画像と共に紹介します。カビが生えた時の対処法やカビを食べたらどうなるか、正しい保存方法なども紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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にんにくにカビができる原因は?
その独特な香りが魅力のにんにくは、保存している間にカビが生えてしまうことも少なくありません。いつも保存中にカビが生える場合には、カビが生えやすい環境や保存状態で保管している場合があるので注意が必要です。ここでは、にんにくにカビができる原因を解説します。
①気温・湿度が高い
にんにくにカビが生える原因の一つは「気温と湿度の高さ」です。にんにく以外の食材も夏場の常温環境ではカビが生えやすくなるように、カビは温度が高くなると繁殖のスピードが速まります。また、お風呂などの水場にはカビが繁殖しやすいことからも分かる通り、湿度が高い環境もカビにとっては繁殖に適した環境です。
にんにくにカビが生えるのを防ぐためにも、常温保存の場合は高温多湿の環境は避けて保存しましょう。
②水分量が多い
スーパーマーケットなどで販売されているにんにくは、収穫後にしっかり乾燥させた状態で販売されているため、表面の皮が乾いている場合がほとんどです。しかし、乾燥が不十分な場合には、水分量が多いことが原因でカビが繁殖しやすくなります。
また「新にんにく」として販売されているにんにくは、収穫後に乾燥させないまま販売されているため、通常のにんにくに比べて非常に多くの水分を含んでいます。新にんにくは特にカビが生えやすいので、取り扱いに注意しましょう。
③風通しが悪い
にんにくは、風通しが悪い環境で保存した場合にも、カビが生えやすくなります。特にビニール袋などに入れて保存すると、風通しが悪くにんにくから自然に出た水分が蒸発しないため、水分が増えた箇所にカビが発生しやすくなります。にんにくをすぐに使わない場合は、風通しを良くしておくことが大切です。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
ネットにたくさん入って売られている場合、にんにく同士が密接しているので、内側に湿気がこもりやすくカビが生えてしまっていることも。表面だけでなく内側もチェックしてから購入するようにしましょう。
にんにくのカビの種類や見分け方は?【画像あり】
にんにくの色が変わった場合などは、それがカビなのかどうか判断できない場合もあるかもしれません。にんにくに生えるカビにはいくつかの種類があるので、それぞれの特徴を理解しておくと判断に便利です。ここでは、それぞれのカビの形状の違いなどを紹介しましょう。
①白色のカビ
出典: @xxBLACK_PINKxx
にんにくには、ふわふわの白い綿状のカビ「コウジカビ」が発生することが多くあります。なかには灰白色でふわふわしたカビが生えることもあり、これは「ムコール属」と呼ばれる低温環境でも増殖する種類のカビなので、冷蔵庫内で保存したにんにくにも発生する場合があるようです。また、白いカビは白い綿状だけでなく、上記の写真のように粉が密集した斑点状の形状をしている場合もあります。
②黒色のカビ
出典: @cambodianangkor
にんにくには真っ黒の色をしたカビが生える場合もあります。黒いカビは「クラドスポリウム」と呼ばれる空気中に浮遊しているカビが原因の場合や、「コウジカビ」と呼ばれる土の中などに存在するカビが原因の場合が多いでしょう。
黒いカビは、ススのような形状をしていたり、斑点状に生えていたりするのが特徴です。場合によっては、鱗片の中までカビが侵入して黒くへこんでいる場合もあるかもしれません。また、黒いカビは乾燥が不十分なにんにくの皮の内側に生えることもあるので注意しましょう。