人参は生食・加熱どっちが良い?栄養面での比較や食べ方・レシピのおすすめを紹介!
【管理栄養士監修】人参は生食できるか知っていますか?加熱とどっちがいいのでしょうか?今回は、人参の生・加熱調理の栄養面での比較やどっちが栄養を摂れるかなど紹介します。人参の生食で栄養が摂れる食べ方やレシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
人参は生で食べられる?
身近にある人参ですが、加熱して料理をすることが多いと思います。生でも食べれるのでしょうか?
問題なく食べられる
生の人参には可食部100gあたり8600㎍のカロテンが豊富に含まれています。人参を生食で食べることにより加熱調理で失われやすい食物酵素、ビタミン類をそのまま摂ることができます。美容面でも体にとってうれしい食べ方です。
人参は生・加熱どっちが栄養を摂れる?
人参を生で食べることで熱に弱いビタミン類を直接摂れ、美容面でもよいことがわかりました。では、人参は生で食べるのと加熱するのではどちらが栄養が摂れるのでしょうか?
人参の生食はビタミンCを酸化させる
人参を生で食べることは体にはとってもいいことですが、生食するときに気をつけたい点があります。それは、人参に含まれるアスコルビナーゼという酵素がビタミンCを破壊してしまう点です。サラダなどでビタミンCを含む他の野菜を一緒に摂るときに、栄養分の吸収を阻害してしまうので注意が必要です。
油で加熱調理するとβカロテンの吸収率が上がる
人参に含まれる主要な栄養素のβカロテンは小腸で吸収されるとともにビタミンAに変換されます。ビタミンAには皮膚の粘膜を強化し、視力低下を防ぎ、免疫力を高める働きがあり、最近ではがん予防の食材として注目されています。
βカロテンは油に溶けやすく、油と一緒に加熱調理することで生の人参より吸収率が2倍になり、効果的に栄養分を摂ることができます。
石川桃子
管理栄養士
油を気にしている方は調理に使うとたくさん使ってしまう原因になってしまうので食べる際にオリーブオイルなどの油をちょい足しすると良いと思います。
人参の生食で期待できる効果は?
人参を生食すると栄養分が直接摂れることがわかりました。では、生食するとどのような効果が期待できるのでしょうか?
①生活習慣病の予防
人参に含まれるβカロテンは抗酸化作用、免疫力を高める、がんの予防が期待されていますが、それ以外にもファルカリノールという栄養素も含まれており、がんを防ぐ役割をしています。その他にも、ポリフェノールの一種であるクマリンという栄養素が含まれており、動脈硬化、生活習慣病を防ぐ役割が期待されています。
②むくみを改善
人参はカリウムが豊富に含まれています。カリウムはミネラルの一種で熱に弱い性質です。体内の余分な塩分を排出し塩分の摂りすぎを調整します。血液循環の改善が期待され、むくみの解消につながります。