人参は生食・加熱どっちが良い?栄養面での比較や食べ方・レシピのおすすめを紹介!
【管理栄養士監修】人参は生食できるか知っていますか?加熱とどっちがいいのでしょうか?今回は、人参の生・加熱調理の栄養面での比較やどっちが栄養を摂れるかなど紹介します。人参の生食で栄養が摂れる食べ方やレシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
③体調を整える
人参を生で食べることで咀嚼がよく行われ唾液の分泌を促進し、口内環境を整えます。口腔環境は体の健康状態に大きな影響があります。また、噛む回数が増えることで早食いを防ぎしっかり噛む習慣もつき胃への負担も減ります。
石川桃子
管理栄養士
人参などの根野菜はよく噛むことで甘味が引き立ちます。つけるソースは油分があるものをチョイスすることでビタミンAの吸収率が高まるため、マヨネーズでもいいですし、味噌にオリーブオイルを少し足してつけてもいいと思います。
④デトックスの効果が期待できる
人参には食物繊維も含まれています。食物繊維は発がん性物質など腸内の有害物質を体外へ排出し、腸内をきれいにする働きがあります。便秘の解消を促し、デットクス効果も期待でき、美肌や太りにくい体質へ導いてくれます。
⑤美容効果
人参に含まれるβカロテンは小腸でビタミンAに変換されビタミンC、ビタミンEとともに皮膚や粘膜を強化する働きがあり、肌の健康をまもります。肌の乾燥を防ぎ、活性酸素の発生を抑えます。アンチエイジングの効果が期待され美容にも効果があります。
(*人参の栄養素と効能について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
人参の生食でも栄養分が取れる食べ方は?
人参を生食するときにより効率的に栄養を摂れる食べ方はないのでしょうか?
スティックにして食べる
人参に含まれる酵素「アスコルビナーゼ」は、空気に触れることで活性化し、ビタミンCを壊してしまいます。生食するときは、人参をすりおろすと酸素と触れる面積が大きくなるので、スティック状にして空気に触れる面積を少なくするのがおすすめです。
油性のドレッシングをかけて食べる
アスコルビナーゼは、酢や酸を一緒に摂ることで働きを抑制することができます。生の人参を食べるときには酢や酸が入っているマヨネーズやドレッシングをかけることにより、アスコルビナーゼの活性化を防ぐことができます。人参に含まれるβカロテンも油性のドレッシングにより吸収率が高まります。
酢・レモン汁など酸と食べる
酢、酸はアスコルビナーゼの働きを防ぐ効果があり、柑橘類(レモン汁など)の酸と食べることによりビタミンCの破壊を防ぎます。他の野菜のビタミンCの吸収が阻害されることを防ぐので、生の人参と一緒に食べるときに効果的に食べることができます。
人参の生食におすすめのレシピ
人参を生食することと加熱調理の栄養面をみてきました。人参の生食で栄養素が失われない食べ方を紹介したいと思います。人参の生食のおすすめレシピはどのようなものがあるのでしょうか?