人参の栄養素と効能は?栄養成分を逃さない調理法・食べ方のコツも紹介!
【管理栄養士監修】人参にどれだけ栄養が含まれるか知っていますか?今回は、人参の栄養素・効能や栄養を逃さない調理法を紹介します。毎日の献立の内容に悩んでしまう人におすすめしたい、人参の栄養が取れるレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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人参ってどんな野菜?
人参はカレーやサラダ、トッピングにと食べる機会が多い野菜ですが、どの様な特徴を持っているか知っていますか?まずは、人参の旬や選び方から確認してみましょう。
人参の種類と旬
普段よく見かける人参は五寸人参ですが、この他にも鮮やかな黄色が特徴の黄人参、濃い紫色をした紫人参、赤く、東洋では代表的な品種である金時人参、小型人参の総称であるミニキャロットがあります。金時人参は、おせち料理に使用される事でもおなじみです。また、日本でお馴染みの五寸人参ですが、西洋の代表的な品種でもあります。
五寸人参は一年を通して流通していますが、甘みが強い旬の時期は9~12月あたりとなっています。金時人参は少し時期がずれており、11~2月が旬となります。
(*人参の旬の時期について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
新鮮な人参の選び方
スーパーなどで新鮮で美味しい人参を買いたい時、どのような点に注意して選べば良いかを紹介します。
・色が全体的に濃いもの
・表面がなめらかなもの
・軸の部分が変色しておらず、小さめのもの
軸が太くなっている物は、収穫が遅くなってしまったものや育ちすぎである証です。茶色く変色した物は鮮度が落ちているので、避けた方が良いでしょう。また、表面に傷が無いものを選ぶ事も重要です。
人参の栄養素と効能
カロリー | 39kcal |
---|---|
水分 | 89.1g |
タンパク質 | 0.7g |
糖質 | 6.5g |
食物繊維 | 2.8g |
脂質 | 0.2g |
上記は、人参100kcal当たりのカロリー・糖質量を記載した物です。続いて、人参にはどういった栄養素が含まれるかを見ていきましょう。(※1)
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています
①カリウム
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
300mg | 2500mg | 12% |
カリウムには、体内のナトリウム量を調節する働きがあります。体内の余分なナトリウムを排出してくれるので、塩分が高い食事を好む人にはぜひ摂取してほしい成分です。
また、むくみは体内に余分な水分が溜まってしまうのが原因でもあります。ナトリウム量が調節されれば体内の余分な水分も体外に排出されるので、カリウムを摂取することでむくみ解消も期待できるでしょう。(※2)
②βカロテン
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
6900μg | - | - |
人参に豊富に含まれているβカロテンは、体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは皮膚や粘膜の健康維持に役立ちますし、細胞の増殖などにも関係しています。また、βカロテンには抗酸化作用があり、免疫力を上げてくれる効能もあります。(※3)
熊橋麻実
管理栄養士
β-カロテン量は実はにんじんがトップクラスです!β-カロテンはビタミンAへの変換率が高く、他の野菜ではかぼちゃ、小松菜、ほうれん草などに含まれます。