人参の栄養素と効能は?栄養成分を逃さない調理法・食べ方のコツも紹介!
【管理栄養士監修】人参にどれだけ栄養が含まれるか知っていますか?今回は、人参の栄養素・効能や栄養を逃さない調理法を紹介します。毎日の献立の内容に悩んでしまう人におすすめしたい、人参の栄養が取れるレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
③食物繊維
含有量(100g) | 1日の摂取量の目安 | 1日の摂取量に占める割合 |
2.8g | 20g | 14% |
人参100gには2.7gの食物繊維が含まれており、さつまいも100gに含まれる食物繊維量が2.3gであることを考えると豊富な量であることが分かります。食物繊維を摂取すると腸内の便のかさが増え、便秘の解消が期待できます。また、腸内の細菌によって食物繊維が分解されれば善玉菌が増えるので、腸内環境も改善されるでしょう。(※4)
④リコピン
五寸人参に比べて赤みのある色が特徴である金時人参ですが、これはリコピンによるものです。リコピンはβカロテンとは違いビタミンAとして作用することは無いですが、βカロテンよりも活性酸素を減らす働きが強いのが特徴です。(※5)
熊橋麻実
管理栄養士
リコピンは抗酸化力が高く、動脈硬化を抑制します。脂溶性の赤色色素で、トマトに含まれていることがよく知られています。
人参の栄養を逃さない調理法・食べ方は?加熱OK?
続いて、人参に含まれる栄養素を逃さず食べる調理法を見ていきましょう。加熱しても、人参の栄養は減らないのでしょうか?
油で人参を加熱調理
人参に豊富に含まれるβカロテンは熱が加わると吸収率が倍増するので、βカロテンをしっかり摂りたいなら加熱調理をおすすめします。また、β-カロテンは脂溶性なので、加熱時に油を使用することで更に吸収効率がアップします。炒め物や、天ぷらに活用すると良いでしょう。
皮ごと食べる
人参の皮はとても薄く、出荷時の洗浄の過程で皮が剥がれてしまう程です。私たちが皮と思っている部分は皮ではなく、皮のすぐ下にある内鞘細胞といった部分が乾燥して硬くなっているものです。
この内鞘細胞には、通常の実の部分と比べてカロテンβ・ポリフェノールが数倍含まれていることが分かっています。そのため、栄養をより摂取したい方は、皮(内鞘細胞)ごと食べるのをおすすめします。
(*人参の皮の栄養について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
人参をお湯で茹でる
人参に含まれるカロテンβは脂溶性だと説明しましたが、実は人参には若干の脂質が含まれています。そのため、油と一緒に摂取しなくても、茹でるだけで人参に含まれる脂質とカロテンβが反応し、同じ効果を得ることができます。
人参の栄養が取れるおすすめレシピ
人参の栄養を効率的に取れる、おすすめレシピを紹介します。