もやしは洗う?洗わない?必要性の有無や洗い方のポイントを解説!
【管理栄養士監修】もやしは洗う派と洗わない派の人がいますが、あなたはどちらですか?洗う必要性はあるのでしょうか?洗わなくても問題はないのでしょうか?今回は、もやしを洗う必要性や洗うメリット・デメリットを紹介します。洗い方のポイントも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
①水溶性の栄養成分が流出する
もやしに限ったことではありませんが、野菜の多くは長時間水につけて置くと栄養成分が流れ出てしまいやすくなります。特にビタミンCなどの水溶性の栄養成分は流れやすいので、注意が必要となります。せっかくの栄養素を逃さないためにも、もやしを洗う場合はさっと洗うのがおすすめです。
ちなみに、もやしのひげを取ることでもビタミンCは流出しやすくなりますし、食物繊維の量も減ってしまいます。ひげを取った方が見栄えも食感も良くなりますが、栄養のことを考えるならばひげは取らずにそのまま使用した方が良いでしょう。
②洗うのに手間がかかる
さっと洗うだけとはいえ、工程が増えることには変わりありません。洗う手間もかかりますし、ザルやボウルなどの道具を使えばその分洗い物や片付けの手間も増えます。何かと忙しい日常では少しでも手間を減らしたいものです。洗わない派の多くは、この手間を省きたいからといった理由の人も多い様です。
③水っぽくなりやすい
もやしを洗った後は水切りを行う必要がありますが、水切りが不完全だと料理が水っぽく仕上がってしまいます。茹でる場合はそれほど水切りしなくても問題ないですが、炒め物の時はベシャっとしやすくなってしまうので、しっかりと水切りする必要があります。
もやしは手で絞ったり強く押すように水切りした場合も繊維が壊れて水っぽくなるので、ペーパータオルなどで優しくふわっと包むように水切りするのがおすすめです。
もやしの洗い方・ポイントは?
続いて、もやしを洗う時のポイントを見ていきましょう。もやしが持つ栄養素を逃がさない方法を紹介します。
長時間水に晒さない
もやしを洗う時は、水に晒すやり方でも良いですが、その場合はサッとくぐらす程度で十分です。もやしを水の中に長時間晒してしまうとビタミンCなどの水溶性の栄養素が水に溶け出して流出します。また、ベシャっとした仕上がりになりやすいですし、放置しすぎると黒っぽく変色してしまうこともあるのでデメリットが多いです。
もやしの袋に水を入れてそのまま洗うと便利
もやしの袋に直接水を入れて洗う方法もあります。袋の口をおさえて逆さまにすれば水切りができるので簡単ですし、ボウルやざるなどの洗い物も出ないので手間や時間の短縮にもなり、キャンプなど道具が限られるアウトドアでも使えるテクニックです。この場合も、長時間水に浸けてしまわない様に注意しましょう。
栄養成分が減ってしまったり見た目や食感が悪くなっては美味しさも半減します。もやしを洗う場合は繊維を壊さぬように優しく、水溶性の栄養素を逃さぬように手早く洗うのがポイントです。
秋山 嘉代
管理栄養士
もやしは傷みが早く、ビタミンCなどの栄養価もどんどん下がります。食べる分だけ購入して早めに食べ切るのがよいでしょう。保存するならサッと茹でたり、電子レンジで加熱をします。加熱後、ドレッシングで和える、ナムルにしてから保存しておくと味が染み込み美味しく頂けますよ。
もやしは洗うのが無難
もやしはパッケージされる前に一度洗浄されており、洗わなくても食べることができます。しかし、衛生面のことや食感の良い料理に仕上げたいと考えるならば、洗ってから使うのが無難なようです。洗う時は、栄養面や水っぽさの事を考慮して、サッと行う様にしましょう。また、洗った場合も洗わなかった場合も、もやしは加熱調理していただくのがおすすめです。