そら豆の保存方法・期間は?冷凍で食感変えずに長持ちさせるコツを紹介!
【管理栄養士監修】そら豆の正しい保存方法を知っていますか?そら豆は劣化するのが早く3日持たないと言われています。今回は、そら豆の冷凍・冷蔵・常温での保存方法・期間や解凍法に加え、さやごと乾燥させて保存食にする方法も紹介します。賞味期限切れの特徴も紹介するので、参考にしてください。
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そら豆は鮮度の劣化が早い?
そら豆の旬は春の終わりから初夏にかけてであり、旬の季節が過ぎるとあっという間に店頭から消えてしまいます。デリケートで鮮度も落ちやすいそら豆がたくさん手に入ったら、どう保存すればいいでしょうか。
そら豆の鮮度は3日と言われている
「そら豆3日」という言葉があります。そら豆の鮮度はとても落ちやすく、収穫後の3日間しか美味しく食べられません。そら豆は収穫した瞬間から鮮度が落ち始めます。冷蔵庫に入れても、そら豆は最適温度が低いため、冷蔵庫の中でも傷んでしまいやすいです。とてもデリケートな野菜なので、さやから出さずに売られていることが多いです。
石川桃子
管理栄養士
そら豆はミネラルが豊富に含まれていることで有名です。浮腫を抑えてくれるカリウムや女性にとって嬉しい鉄分などが含まれています。旬な今だからこそ食べておきたい食材ですね。
長期保存は冷凍がおすすめ
そら豆の最適温度は0℃で低いため、冷凍庫での保存がおすすめです。また、茹でた状態のそら豆は2日程しか持ちませんが、冷凍すれば1か月程保存が可能になります。しかし、冷凍での保存期間は伸びるものの、食感や美味しさなどは少しずつ失われ続けてしまうため、早めに食べ切るようにしましょう。
そら豆を冷凍で保存する方法は?【食感そのまま】
そら豆を冷凍保存する方法を紹介します。たくさんあってすぐに食べきれない場合は以下の方法を試してみてください。正しい方法で冷凍すれば、食感をキープしたまま保存可能です。
①生のまま冷凍保存する方法・期間
そら豆は傷つきやすく、そこから傷んでしまいます。出来るだけさやごと冷凍保存しましょう。
1、ジップバッグにさやがついたままのそら豆を入れる
2、空気を抜いて圧縮して保存する
少しかさばってしまいますが、この方法なら鮮度を落とさず保存する事ができます。3日しか鮮度が保たないそら豆の保存期間を、1か月ほどに伸ばすことができます。
②塩茹でして保存する方法・期間
出来るだけ嵩張らないように冷凍保存したいなら、さやから出して塩茹でしましょう。こちらも保存期間は1ヶ月です。
1、豆をさやからだす
2、お歯黒と呼ばれる色が濃くなっている部分に切れ目を入れる
3、塩茹でする。時間は1分程度と短めにする
4、水気を切ってジップバッグに入れ、空気を抜いて保存する
これならかさを減らせますから、冷凍庫がいっぱいの時でもコンパクトに冷凍できます。また、豆に切れ目を入れておくと、レンジで解凍した時にも爆発しません。固めに茹でることで、解凍して茹でた時にべちゃっとならず、食感もそのまま楽しめます。
石川桃子
管理栄養士
そら豆はおつまみでよく出す方も多いと思いますので最初に手間を惜しまず下処理をしておくと良いでしょう。そうすくことで、急な来客にもすぐに対応でき、すぐ食べたい時にすぐ出せるため便利です。
冷凍したそら豆の解凍方法は?
冷凍したそら豆の食感を変えることなく解凍するにはどうすれば良いでしょうか。いろいろな方法がありますので、調理法に合わせてうまく解凍してみましょう。
①電子レンジ
急いでいる時や、炒め物などに使うならレンジで加熱するのがいいでしょう。
1、電子レンジで軽く加熱する
2、豆をさやから外して調理に使用する
短時間で解凍できるので、炒めた時に食感も悪くなりません。塩茹でで冷凍した時も、切れ込みを入れてあるので破裂することなく解凍できます。
②自然解凍
そら豆を冷凍する時は、1回分ごとに袋に小分けしておくと便利です。冷凍したものをそのまま自然解凍するだけなので、食感もそのまま愉しめます。また、薄皮もむきやすくなるのが自然解凍のメリットです。
③そのまま茹でる
冷凍したそら豆は、茹でて解凍する方法もあります。
1、電子レンジで軽く解凍
2、さやからそら豆を取り出す
3、1〜2分塩茹でする
さやから外して塩茹でして冷凍した場合、調理する際は、お湯で茹でるだけで塩茹でができます。おつまみでよく食べるなら、茹でてすぐに出せるので便利です。
そら豆を保存食にする方法は?
そら豆は生で3日、冷凍でも1ヶ月ですが、もっと長く保存するには乾燥させて保存食にするのがおすすめです。とても簡単なので、ぜひ挑戦してみてください。炒め物やスープ、煮物などに活用できます。
さやごと乾燥そら豆にする
そら豆を長期保存させたいなら、しっかりと乾燥させることがポイントです。
1、ザルや新聞紙を外に広げてさやごと天日に干して乾燥させる
2、カラカラになるまで乾燥したらさやから豆を取り出す
3、瓶などの密閉容器に入れて保存する
さやから豆を取り出す時の目安は、さやが黒っぽくなった頃です。乾燥そら豆の保存期間は数ヶ月です。戻す時は水なら一晩、お湯なら2時間程度が目安です。
そら豆の賞味期限が切れるとどうなる?
そら豆が食べられなくなると見た目や感触にどんな違いが出てくるのでしょうか。3日しか新鮮な期間を保てないそら豆ですが、保存状態によってはもっと短い間に食べられなくなってしまいます。このようになってしまったら食べるのはやめましょう。
見た目の変化
そら豆の中を開けてみたら、傷んで食べられなくなっていたということもあります。見た目で食べられるかどうかを判断する基準は以下になります。
・筋が茶色い
・産毛がへたっている
・白いカビが生えている
・豆が黒い
豆の変化というよりも、皮の変化でも傷んでいるかどうかで判断出来ます。皮が大丈夫に見えても薄皮や豆にカビが生えていることもあるのでしっかり確認しましょう。
また、豆が黄色や茶色に変色している場合があります。これは緑の豆が成熟している状態で、硬くなっていますが食べられます。また、分厚い皮にはカビが生えていても、豆にカビが生えていなければ大丈夫です。
臭いの変化
そら豆は臭いでも食べられるかどうか判断できます。
【茹でる前】
・茹でる前でも臭いがする
【茹でた後】
・腐敗臭
・酸っぱい臭いがする
そら豆は茹でることで独特の匂いがします。傷んでしまっている時は茹でる前でも臭いがするのでそうなった場合は食べるのは避けましょう。
感触の変化
触ってみても鮮度が落ちているかどうかがわかります。
・さやの上から触ってみて豆の形がわかる
・ぬめっている
・糸を引く
そら豆にかかわらずすべての食品に言えることですが、ぬめりが出ていたり糸を引いているなら食べるのはやめましょう。
そら豆は冷凍保存が一番
そら豆は鮮度は落ちやすいものの、冷凍保存することで旬の味を長く楽しめます。おつまみ以外にもポタージュやサラダなど、さまざまななレシピがありますから、そら豆を色々な料理に活用してみましょう。