春菊の正しい保存方法は?冷凍・冷蔵で長持ちさせるコツや解凍の仕方も解説!
【管理栄養士監修】春菊を冷凍する正しい保存方法を知っていますか?今回は、春菊の〈冷凍〉〈冷蔵〉で長持ちさせるコツや解凍方法にくわえ、賞味期限の目安を紹介します。適切な保存方法で春菊を冷凍しましょう。賞味期限切れの見分け方も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
春菊を保存するポイントは?

春菊を保存する際、どのような点に気を付ければ良いのでしょうか?保存するポイントを3つ紹介します。
乾燥を防ぐ
春菊を始めとした葉物野菜は乾燥に弱く、何もせずに常温で放置していると水分が抜けてしまいます。そして全体的にしおれる、食感が変わる、変色するといった状態になっていきます。そのため、春菊の新鮮な状態を保つためには乾燥を防ぐことが必要です。
立てて保存する
収穫前と同じ状態で保存することが、春菊を長持ちさせるポイントです。春菊は収穫された後も生きており、成長を続けています。そのため、春菊を横倒しで保存しても縦に伸びようとします。
その結果、必要以上にエネルギーを使うこととなり、糖分や水分などが抜けていきます。立てて保存することで余分な消費をせずに、鮮度を保つことが出来ます。
新鮮な春菊を選ぶ
保存する春菊は出来る限り新鮮な状態であることが望ましいです。そのため、店に並んでいる春菊の中からより新鮮なものを見分けるポイントを紹介しますので、購入時の参考にしてください。
・全体的に瑞々しく、茎や葉が濃い緑色
・茎の根本まで葉が生えている
・春菊特有の強い香り
常温保存が長いと香りは消えてしまいます。反対に言えば、香りが強いほど新鮮ということです。
柳田ゆい
管理栄養士
茎が短くしっかりとしていること、切り口が新しいことも選ぶ際のポイントとなります。 また生食する場合には、葉が小さく柔らかいものを選ぶようにしましょう。
春菊の【冷蔵】での保存方法・期間

家庭で簡単に出来る冷蔵での保存方法を紹介します。保存期間や賞味期限の目安についても一緒に解説します。
春菊の冷蔵での保存方法
春菊を冷蔵で保存する方法は以下の通りです。
【保存方法】
1、水で新聞紙などを濡らし、春菊全体を包む
2、ポリ袋などに入れて入口の部分を閉じる
3、冷蔵庫内で根元を下に、葉先を上にした状態で保存する
料理などで半端に余った春菊を保存する場合は、根元の部分に濡らした新聞紙を巻いてから袋に入れます。春菊は冷蔵庫内の壁に立てかければ良いですが、倒れやすい場合は半分に切った牛乳パックなどを活用しましょう。
保存期間・賞味期限の目安
春菊は傷みやすい野菜ですが、先述した手順を踏めば保存期間を延長することが出来ます。賞味期限の目安と合わせて参考にしてください。
・保存期間は5日~1週間
・賞味期限の目安は2~3日
半端に余った春菊に関しても保存期間は同じです。賞味期限は4日を過ぎても変色やしおれるなど、茎・葉に変化がなければ食べることは可能ですが、味や栄養は格段に落ちています。
春菊の【冷凍】での保存方法・期間

しばらく使う予定のない春菊が手元にある場合、冷蔵よりも長持ちしやすい冷凍での保存をおすすめします。保存方法や保存期間など、冷蔵と比べてどのような違いがあるのでしょうか。
春菊の冷凍での保存方法
冷凍の保存方法は2通りあります。
【保存方法(生のまま冷凍する場合)】
1、春菊を洗った後に水分を拭きとる
2、好きなサイズにカットし、フリーザーバッグに入れて冷凍
3、約1時間後に一旦取り出し、袋の外側から春菊をほぐす
【保存方法(茹でた後に冷凍する場合)】
1、約30秒程度、春菊を茹でた後に氷水で冷やす
2、水分を絞ったら、使いやすい長さに切る
3、好きな量に分けてそれぞれラップで包み、フリーザーバッグに入れて冷凍
生のまま冷凍した場合に行う3は、後で使う際に必要な分だけを取り出しやすくするためです。また、春菊の茹で時間が短いのは食感を保つためです。
柳田ゆい
管理栄養士
春菊は加熱するほど苦味が出てくるので、お好みで加熱時間を調節してくださいね。
保存期間・賞味期限の目安
冷蔵よりも冷凍の方が保存期間・賞味期限ともに長いです。また、冷凍前の処置に関係なく、期間は両方とも同じです。
・保存期間は約1か月
・賞味期限の目安は2~3週間
生のままで冷凍した場合、水分の拭き残しは食感を悪くする原因となるので気をつけましょう。保存期間は1か月ですが、味が気になる場合は、賞味期限内に食べてしまった方が良いです。
冷凍した春菊の解凍方法は?

冷凍した春菊を料理に使う際、どのように解凍すれば良いのでしょうか?解凍方法に適した料理も合わせて紹介します。
自然解凍
自然解凍をする場合は皿の上に春菊を乗せて冷蔵庫に移し、完全に解けるまで待ちましょう。料理は和え物やお浸しなど火を使わない調理方法がおすすめです。解凍後の春菊は水分を多く含んでいるため、調理前に必ず絞っておきましょう。
他にも冷凍する際に味付けをしておけば、弁当に入れる冷凍食品代わりになります。これは朝に入れるだけで昼には解凍されるので便利です。
凍った状態でそのまま使う
生のままで冷凍した春菊は食感が若干損なわれるため、炒め物などの加熱調理に向いています。鍋やみそ汁など、汁の中へ他の具材と一緒に入れるのも良いです。しかし、冷凍前に茹でてある春菊の場合、加熱調理に使用すると火が入りすぎて味が落ちてしまいます。そのため、入れるのはすでに他の具材に火が通っている調理工程の最後のタイミングにしましょう。
春菊の賞味期限が切れるとどうなる?

賞味期限を過ぎてしまった春菊はどのような状態になるのでしょうか?完全に腐っている状態についても説明します。
賞味期限が危ない状態
賞味期限が記載されている他の商品と違い、野菜は状態を見て危ないかどうかを判断する必要があります。春菊の賞味期限が危ない状態の特徴を紹介します。
・葉先がしなしなになってる
・全体的に黄色味がかっている
・食感が悪い
上記の状態の春菊はまだ腐ってはいないため食べることは出来ますが、あまり美味しくありません。この状態の春菊は根元をカットし、50度ほどの温水につければ復活します。
腐って食べられない状態
春菊が完全に腐っている場合、温水につけても効果はありません。腐っている時に表れる特徴は以下の通りです。
・酷い悪臭がする
・表面にぬめりがある
・白や黒に変色してる部分がある
・カビが生えている
上記の特徴に1つでも当てはまっている場合は腐っていると判断して良いです。もう食べられませんのですぐに処分しましょう。
春菊は正しく保存しよう
保存方法を間違えてしまえば、新鮮な春菊を購入してもすぐに傷んでしまいます。気付かぬ内に腐らせてしまわないように、正しいやり方で保存してください。