南京・かぼちゃ・南瓜は別物?種類が違う?名前の由来やその他の別名など紹介!
【野菜ソムリエ監修】南京とかぼちゃの違いを知っていますか?今回は、南京とかぼちゃといったように呼び方に違いがある理由や、〈南瓜・唐茄子・ボウブラ・パンプキン〉など様々な呼び方について紹介します。かぼちゃの種類についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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南京とかぼちゃは別物?同じ?
かぼちゃにはさまざまな呼び方があります。南京やボウブラと呼ばれることもありますが、これらの違いは何でしょうか。今回はかぼちゃのさまざまな呼び方や何故そう呼ばれるようになったのか、由来についても説明します。呼び方の他に書き方にも種類があるので合わせて見てみましょう。
南京とかぼちゃは同じもの!
かぼちゃは南京と呼ばれることがあり、今でも関西地方に行くとかぼちゃのことを南京と呼ぶ人がいたり、スーパーのポップに南京と書かれていることがあります。南京とかぼちゃは何が違うのでしょうか。かぼちゃと呼ぶ由来についても紹介します。
そもそもの「かぼちゃ」の名前の由来は?
かぼちゃの名前の由来はカンボジアから来ており、1532年ごろにポルトガル人が日本にカンボジアの産物として伝えたため、この名前となりました。しかし、かぼちゃの本当の原産地はアメリカであり、当時はカンボジア由来であると勘違いされていたようです。
(*かぼちゃの名前の由来について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
かぼちゃを南京と呼ぶ理由・由来は?方言?
関西地方ではかぼちゃを南京と呼んで定着しています。カンボジア由来であるはずのかぼちゃですが、中国の南京に日本に輸入させるための港があったため、この呼び方になりました。このことから、南瓜が日本に伝来するときに2通りの伝来方法があり、関西地方では中国由来の伝来の歴史が色濃いと言えます。
堀崎至代
野菜ソムリエ
日本かぼちゃは、16世紀九州に漂着したポルトガル船によりカンボジアから伝来し、一方、西洋かぼちゃは江戸末期にアメリカから伝わり、寒さに強いことから北日本で広まっていきました。
かぼちゃの「南京」以外の別名・書き方は?
かぼちゃの伝来方法が2種類あり、そのため呼び方や書き方が日本では数多くあります。元々は品種によって使い分けていたようですが、南京以外の書き方では何かないでしょうか。また、かぼちゃを南瓜と書く理由を見てみましょう。
①南瓜
かぼちゃは漢字で書くと「南瓜」と書き、西瓜と書くスイカと迷うことがあります。かぼちゃを「南瓜」と書くのは南蛮渡来の瓜という意味で、南蛮とは中国で南の野蛮な地という意味になります。中国でもナングァと呼ばれこの字があてられています。
②唐茄子
かぼちゃは唐茄子と書くこともあり、茄子とは見た目も違ううえ地域によってはあまりなじみのない呼び方と思う事もあるでしょう。唐茄子と書く理由は唐の国から来たという意味で、このような呼び方になりました。唐茄子と呼ぶのは関東地方の年配の人が多く、落語でも江戸落語の方には良く登場する言葉です。