里芋の皮むきでかゆい時の対処法は?痒みの原因や事前にできる対策も紹介!
【管理栄養士監修】里芋の皮むきで手・口が痒くなったことはありますせんか?里芋を調理したり食べるとかゆみが生じるのには理由がありました。今回は、里芋の皮むきでかゆい場合の対処法や、かゆみ対策を紹介します。里芋の皮の簡単な剥き方も紹介するので、参考にしてくださいね。
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里芋でかゆい・かぶれる理由は?なぜ?
いろいろな食材と合わせて料理に使うことができる万能な里芋ですが、下処理のときに手がかゆくなった経験がある方も多いでしょう。里芋に直で触れるとかゆくなる理由は一体何なのでしょうか。
かゆみの原因は皮に含まれる「シュウ酸カルシウム」
皮に近い部分に多く含まれる「シュウ酸カルシウム」という物質が、かゆみを引き起こす原因です。シュウ酸カルシウムの結晶は針状をしており、皮膚を刺激します。かけばかくほどシュウ酸カルシウムは皮膚に定着し、かゆみがなかなか収まらなくなってしまいます。
里芋以外でかゆみが出る食材
里芋以外にも皮膚に触れるとかゆみの症状が出る食材があります。
・長いも
・はす芋
・キウイフルーツ
これらの食品は、里芋と同じように針状をしたシュウ酸カルシウムを含んでいるため触れるとかゆみが引き起こします。
伊藤祥子
管理栄養士
シュウ酸とは苦味やえぐ味の成分であり、いわゆる「アク」です。よく洗ったり茹でたりすることで取り除くことができます。また尿路結石の原因ともなる物質なので、尿路結石に罹患してしまった場合はシュウ酸の含まれる食材は控えめにしましょう。
里芋で手・口がかゆい場合の対処法
里芋を調理するたびに手がかゆくなってしまっては、調理するのも億劫になってしまいます。そこで、里芋で皮膚がかゆくなってしまった場合の対処方法を紹介します。
①水で洗う
水の温度は問わないので、手についたかゆみの成分をしっかり洗い流しましょう。ぬめりが少なくなるまで洗い流すことで、かゆみの原因のシュウ酸カルシウムも同時に落ちていきます。水に浸けておくのもひとつの方法です。
②酢で洗う
かゆみの元であるシュウ酸カルシウムは酸に弱い性質があります。そのため、ただの水ではなく酢水で手や指を洗うと、より効果的にかゆみの元を鎮めることができます。
③レモンの汁で洗う
酢のにおいが苦手な方はレモンの果汁を活用しましょう。手や指にレモンの果汁やレモン果汁を水で薄めたレモン水をかけながら下処理をするとかゆみを抑えられます。
④重曹で洗う
重曹水で洗うのもかゆみを抑えるには効果があります。重曹水は水1リットルに重曹大さじ4杯加えるだけで簡単にできます。安全のため、重曹は掃除用などではなく食用のものを使用しましょう。