ブロイラーとは?地鶏との飼育の違いは?意味や食べ方のおすすめも紹介!
ブロイラーとはどんな鷄か知っていますか?今回は、「ブロイラー」の名前の意味や、育て方に加えて、産地や地鶏との<飼育・味&食感・値段>の違いなども紹介します。ブロイラーの鶏肉の食べ方・レシピのおすすめも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
ブロイラーとは?
スーパーなどの精肉コーナーを見ると、地鶏や若鶏、ブロイラーなど様々な種類の鶏肉が置かれています。これらの違いを理解しておくと、調理の際に使い分けができるようになって便利です。ここでは、鶏肉の中でもブロイラーとは何かについて詳述します。
ブロイラーとは短期間の飼育で出荷できる若鶏
ブロイラーとは鶏肉の中でも、短期間の飼育で出荷できる若鶏をさします。日本で流通している鶏肉の9割がブロイラーといわれており、短期間で出荷されますが、その飼育期間については後述します。
ブロイラーは飼育期間が短いため与えるエサの量が少なく済み、地鶏より飼育環境についての制限も少ないため、低い値段で流通させることが可能です。店頭に並ぶ低価格の鶏肉は、ブロイラーと考えてほぼ間違いありません。
「ブロイラー」の名前の意味
ブロイラーの名前の由来は、英語のbroil(ブロイル)とされています。broilとは肉をオーブンで丸焼きするあるいは炙ることを意味する単語で、そうした調理方法に適している鶏肉であることからブロイラーと呼ばれるようになったそうです。
日本にブロイラーの鶏肉が流通するようになったのは、第二次世界大戦以降です。これは、戦後の食糧難を解決するうえで、短期間で出荷できるブロイラーの飼育を推進したことが背景にあります。
ブロイラーの育て方がかわいそう
日本のブロイラーは、清潔な鶏舎の中で平飼いと呼ばれる自由に動ける環境で飼育されています。そうした環境下で鶏同士が攻撃し合うリスクを避けるため、くちばしを切断するデビークと呼ばれる処理を施す生産者もいるそうです。
海外では動物福祉の観点からデビークを禁止する国も出てきており、日本でもかわいそうであるといった観点から問題視されることがあります。
ブロイラーの名産地
日本国内で流通しているブロイラーの6割は国産となっており、鹿児島県と宮崎県、岩手感が3大名産地となっています。ブロイラーの輸入先としてはブラジルとアメリカ、中国、タイが名前を連ねています。
ブロイラーと地鶏の違いは?
スーパーで見かける鶏肉の大半はブロイラーですが、地鶏を見かけることも多いことでしょう。その違いを知ると、味や価格の違いに納得がいくかもしれません。ここでは、ブロイラーと地鶏の違いについて詳述します。
①飼育期間の違い
ブロイラーと地鶏の大きな違いとして、飼育期間の違いがあげられます。ブロイラーは生後40~50日程度で出荷されますが、地鶏は、飼育期間が75日以上のものでなければ地鶏を謳うことはできません。中には120日程度の飼育期間を経て出荷される地鶏もいるようです。
②飼育方法の違い
ブロイラーと地鶏では飼育方法にも違いがあり、日本ではJAS(日本農林水産規格)が地鶏に関して明確な定義を設けています。なお、地鶏に分類されている品種としては、名古屋コーチンや比内鶏、薩摩鶏、阿波尾鶏、青森シャモロックなどがあげられます。
前述した通りブロイラーは平飼いされますが、地鶏は孵化してから決められた時期はブロイラーと同様の環境で平飼いするものの、それ以降は1㎡に10羽以下の環境で飼育するのが特徴です。これはJAS規格が定めているので、条件をクリアしない鶏肉は地鶏の表記はできません。
③味わい・食感の違い
ブロイラーは鶏肉特有の臭いが感じられるものの、焼いた時の食感は柔らかく、これは運動量が少ない環境で飼育されていることが理由です。また、飼育期間が短いため旨味は少ない傾向にあります。
一方の地鶏は鶏が存分に動ける状態で飼育されているため、筋肉が発達して食感に弾力が生まれます。飼育環境と飼育期間の長さによって、体内にコラーゲンやグリコーゲンなどの栄養成分を蓄えるため、味も濃くなるのが特徴です。そのため、地鶏は噛めば噛むほどに、鶏肉ならではの旨味が感じられます。