長芋・山芋で手がかゆい原因は?対処法や事前にできる対策術も紹介!
【管理栄養士監修】山芋・長芋などで手や口がかゆくなったことはありませんか?かゆいのが嫌で、調理が億劫になる方もいるでしょう。今回は、山芋・長芋のかゆみの原因やかゆい場合の対処法を紹介します。調理前にできる事前対策も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
①酢水につけておく
皮を剥いて酢水につけておくと、酸性の酢がシュウ酸カルシウムと中和して針状の結晶が溶けます。皮があるとしっかりと中まで浸透しないで効果がないことがあるので皮を剥きましょう。かゆくならないだけでなく、アク抜きや変色を防ぐ効果もあります。
竹本友里恵
管理栄養士
サラダなど加熱せずに生食するなら、繊維に沿って縦切りにしましょう。あくが出づらくなり、シャキシャキとした食感を楽しめます(触りすぎると、ぬめりが出るため注意)。新物はあくが強く、水分が多いので、この食べ方がおすすめです。ソテーや揚げものなど加熱調理をする場合は、繊維を断つように横に切ると甘みが増して、ホクホクした食感に仕上がります。
②加熱する
シュウ酸カルシウムは熱に弱いので、長芋や山芋に熱湯をかけることも効果的です。ただし、あまり熱湯をかけ過ぎると中まで熱が通ってしまいますので注意しましょう。
③塩で揉み込む
塩で揉み込むことによっても、酢水と同様の効果を得られます。酢水につけておく時間がないときは、塩で揉み込むことも効果的です。揉み込んだあとはしっかりと洗い流すことを忘れないようにしましょう。
④手袋・キッチンペーパーを使う
キッチンペーパーを使用して、山芋・山芋と手が直接触れないように間に挟むのもオススメです。かゆみ対策だけでなく滑り対策にもなります。
⑤冷凍する
時間があるときは長芋や山芋を冷凍してから調理するのもオススメです。長芋や山芋を冷凍することによって、シュウ酸カルシウムの針状の結晶が固まります。そして切ったり擦ったりする際に折れてバラバラになり、皮膚に刺さらなくなります。そのため冷凍するとかゆみを感じにくくなります。
(*長芋・山芋の冷凍の方法や使い方について詳しく知りたい方はこちらを読んでみてください。)
長芋・山芋を食べても口や体の中が痒くならないのはなぜ?
手で触れたときはすぐに痒みが発生する長芋・山芋ですが、食べても口の中や体の中がかゆくならないのはどうしてなのでしょうか。
粘膜で守られているため
口や体内の消化器官は皮膚と違い、粘膜で保護されています。また胃で消化する際に使用される胃液は強い酸性です。なので、酢やレモン汁などと同様にシュウ酸カルシウムの結晶を溶かしてしまいます。そのため、口や体の中は長芋・山芋を食べたからといってかゆくなりません。