長芋・山芋で手がかゆい原因は?対処法や事前にできる対策術も紹介!
【管理栄養士監修】山芋・長芋などで手や口がかゆくなったことはありませんか?かゆいのが嫌で、調理が億劫になる方もいるでしょう。今回は、山芋・長芋のかゆみの原因やかゆい場合の対処法を紹介します。調理前にできる事前対策も紹介するので、参考にしてみてくださいね。
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長芋と山芋で手・口のまわりかゆい…なぜ?原因は?
長芋や山芋をすりおろしたり、食べたりした後に手や口がかゆいのはなぜなのでしょうか。原因をチェックしてみましょう。
痒みの原因は「シュウ酸カルシウム」
シュウ酸カルシウムとは先のとがった針のような結晶のことで、長芋・山芋の皮の付近に多くあります。皮をむいたりすりおろすことによって、この結晶がバラバラになってあちこちに方向を向くようになり肌に刺さりやすくなります。皮膚がかゆいのはこの刺さった結晶によって引き起こされます。
竹本友里恵
管理栄養士
山芋を触ることで手が痒くなる現象は山芋アレルギーとは違います。食品アレルギーは身体に異物(アレルゲンなど)が入ったとき、それに対抗する抗体の過剰反応により起こります。山芋の痒みを抑えるためにお酢やレモン水などで洗っても痒みが治らないようであれば、アレルギーの疑いがあるので診療を受けるようにしましょう。
長芋と山芋でかゆい場合の対処法は?
長芋・山芋で手や口のまわりがかゆくなってしまった場合はどうすればいいのでしょうか。かゆいときの対処法は4つありますので紹介します。
①酢・レモン汁など酸性の液体で洗う
かゆみの原因のシュウ酸カルシウムはアルカリ性なので、酢やレモン汁のような酸性の液体をかけると中和されます。やり方は簡単で、かゆい部分に酢やレモン汁をかけてよく洗うだけです。刺さったシュウ酸カルシウムの結晶が溶けて、かゆみが軽減されます。
②薬をぬる
シュウ酸カルシウムが原因で皮膚がかゆい場合は、薬を塗る必要はありません。ただ、皮膚がかゆい原因がシュウ酸カルシウムではなくアレルギーだった場合は、酸性の液体で洗っても効果は期待できないので薬をぬりましょう。
アレルギーの場合は単にかゆいだけでなく、手が赤くなったり蕁麻疹が起きるなどといった特徴があります。また、嘔吐など症状がひどいときはすぐに病院へ行ってください。
③お湯で洗う
シュウ酸カルシウムは酸以外に熱にも弱いです。かゆい部分に42〜43度のお湯をかけると効果的です。さらに、酢やレモン汁で洗った後にお湯をかけるとより効果が期待できます。
④米と擦る
米で擦ることによってもかゆみを軽減させることができます。米は実は酸性なのでアルカリ性のシュウ酸カルシウムを中和してくれるからです。長芋や山芋はお米を炊く前に調理して、その後お米を研ぐとかゆみも軽減されて効率的です。
長芋・山芋の調理前にできる対策
かゆくなった後の対策を紹介しましたが、できればかゆくなる前に対策はしておきたいものです。そこでかゆくなる前にできる対策も紹介します。どれも簡単なのですぐに対策できます。