水前寺菜とは?味わいや栄養価・効能は?食べ方・レシピのおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】水前寺菜はどんな野菜か知っていますか?今回は、水前寺菜の見た目の特徴や、〈沖縄・熊本〉など地域別の別名にくわえ、栄養価・効能を紹介します。そのほかにも、味わいや風味の感想も紹介します。水前寺菜の食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
水前寺菜とは?どんな野菜?
水前寺菜は、広く普及している野菜ではありません。しかし、葉物野菜が少ない夏に旬を迎えるので、野菜不足も防げて便利な葉物野菜です。ユニークな食感が特徴で、いろいろな料理に使えます。ここでは、水前寺菜の特徴や別名、味わいなどを紹介します。
水前寺菜の見た目など特徴
水前寺菜の見た目で、一番特徴的な点は葉っぱの裏が紫色をしていることです。葉っぱの表は青々した緑色ですが裏を見ると鮮やかな紫色で、形はやや細長く軽いギザギザがあります。
水前寺菜の地域別の別名
東南アジアが原産のキク科の水前寺菜は、江戸時代に日本に伝わったと言われています。日本各地で栽培されていますが、地域によっていろいろな名前で呼ばれています。
・熊本県:水前寺菜
・沖縄:ハンダマ
・石川県:金時草(キンジソウ・キントキソウ)
・愛知県:式部草(シキブソウ)
水前寺菜は標準和名ですが、もともと熊本県の水前寺地区(現在の熊本市中央区水前寺町)で栽培が始まったことからこの名前が付けられました。また、石川県金沢市では金時草と呼ばれ、伝統的な加賀野菜のひとつです。
ほかにも愛知県では式部草、沖縄ではハンダマと呼ばれています。式部草の名前の由来はわかりませんが、沖縄県では沖縄では古くから血の薬、不老長寿の薬としても親しまれてきました。
福光佳奈子
野菜ソムリエ
石川県金沢市で「金時草」と呼ばれるようになった理由は、葉の裏の紫色が、金時芋の色によく似ていたからといわれています。
水前寺菜の味わい・風味
水前寺菜は生で食べるとシャキシャキしていて、加熱するとオクラやモロヘイヤのようなぬめりが出ます。くせの強い味わいではありませんが独特の苦みがあり、同じキク科の春菊に似た香りが強く感じられるでしょう。
Twitterの口コミ
金時草(水前寺菜)は葉っぱを採って、レンチンするだけでオカズになりますわ。
食感はネバネバシャキシャキ。花かつおと醤油があう~。
そして水に差したらすぐに根が生えてきて、どんどん増える。
なんか妻がどんどん株分けしてこの1ヶ月で1鉢から7鉢に増えてました。
Twitterの口コミ
#金時草 の続き。加賀野菜として石川で、
水前寺菜の名で熊本、はんだまの名で沖縄。意外と地域不問な広がり。キク科の爽やかさに、オクラの様なぬめりが出る野菜。茹でてポン酢ばかりだったので、ネットのレシピを見て、 #ペペロンチーノ に。茎からはキク科の香りが、空芯菜の様な食感。面白い。
水前寺菜の栄養価・効能は?
水前寺菜は葉物野菜の中でも、少し変わった紫色の野菜です。含まれている栄養素にも豊富で、健康効果も期待できるでしょう。ここでは、水前寺菜に含まれている栄養素や、効能について紹介します。
①食物繊維
水前寺菜は食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便秘の改善をサポートしたり、血糖値の上昇を抑える効能があります。血液中のコレステロール値を低下させる効能もあり、生活習慣病の予防も期待できる栄養素のひとつです。(※1)
②アントシアニン
水前寺菜の紫色を生み出している栄養素が、ポリフェノールの一種、アントシアニンです。アントシアニンには活性酸素の生成を抑制する働きがあり、強い抗酸化力があります。ほかにも、がんや動脈硬化の予防、血糖値を抑える効能が期待されます。