花見団子の3色に込められた意味とは?歴史・由来〜作り方レシピまで紹介!
花見団子はどんな団子か知っていますか?なぜ花見に食べるのでしょうか?今回は、花見団子の歴史・由来や味わいのほか、〈白・ピンク・緑〉に込められた意味と順番が表現する意味について紹介します。花見団子の作り方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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花見団子とは?どんな団子?
お花見シーズンに和菓子屋にはきれいな3色の花見団子が並びますが、どんな意味を持つ団子なのかをわからず、お花見の定番としてなんとなく買っている方もいるかもしれません。ここでは、花見団子とはどんな団子なのか、その歴史や味わいに触れながら説明します。
花見団子の歴史・由来
花見団子は、有名な戦国武将の1人である豊臣秀吉がきっかけとなって誕生したお菓子だ言われています。1598年に豊臣秀吉は700本の桜を京都の醍醐寺三宝院の山麓に移植させたことを祝し、1300人もの人を招いて桜の木の下で酒宴を行いました。
現代のお花見のルーツとなったこの酒宴で豊臣秀吉がお茶菓子として招待客に振る舞ったのが、カラフルな花見団子です。
当時は豊臣秀吉のような上流階級の人だけがお花見や花見団子を楽しんでいましたが、その後江戸時代中頃になるとお花見の習慣が庶民にも浸透したと言われています。その頃から現在に至るまで、お花見のお供として花見団子が食べられています。
花見団子の味わい
花見団子は一般的にピンク・白・緑の3色団子となっており、いずれもベースとなる材料は上新粉と砂糖です。白の団子は餅菓子の一種である寿甘(すあま)のようなほんのりとした甘さがあり、ピンクと緑の団子は色付けする材料によって味わいが変わります。
多くの和菓子屋では梅・赤しそ・桜の塩漬けなどを練りこんでピンクに色付けし、よもぎや抹茶を練りこんで緑に色付けしています。1本の団子で3種類の味わいを楽しむことができますが、現在では着色料で色付けされた3色団子も増えており、その場合は3つとも同じ味わいです。
花見団子の色の意味は?
花見団子はピンク・白・緑の3色団子が一般的ですが、なぜこの3色で花見団子が作られているのでしょうか。実は、この3色にはある意味が込められているとも言われています。花見団子の色に込められた意味には諸説ありますが、ここでは様々な説の中から3つ紹介します。
説①季節を表現している
花見団子の3色は、花を連想されるピンクが春、新緑を連想させる緑が夏、雪を連想させる白が冬を表していると言われています。4つの季節があるのに3色団子となっているのは、秋が含まれていないからです。日本の和食文化にはダジャレが多く、「何度食べても飽きない」と「秋ない」をかけて、秋を連想させる色を含まない3色になったようです。
説②春の風物詩を表現している
花見団子は、春の風物詩の1つであるひな祭りをピンク・白・緑の3色で表現しているという説もあります。ピンクは桃の花、緑はヨモギ、白は白酒を意味しており、ひな祭りにお供えする菱餅の一般的な配色と同じでもあります。
説③縁起物を表現している
勝負事の前にかつ丼を食べるなど、日本人は縁起の良い食べ物でげんかつぎをする傾向にあります。これは昔から続く風習で、食べ物で縁起をかつぎ幸せを願ってきました。花見団子の3色も縁起物を意味しており、ピンクと白を組み合わせた紅白は魔除けや邪気払い、緑のよもぎにも邪気払いという意味が込められています。
花見団子の色の順番にも意味がある?
花見団子はピンク・白・緑の3色が定番の組み合わせですが、順番も上からピンク・白・緑の順で串に刺さっていることが多いです。花見団子の色の順番にはどのような意味が込められているのでしょうか。ここでは、花見団子の色の順番の意味を説明します。