ライスカレーとカレーライスの違いはある?呼び方の順番だけではない?
ライスカレーを知っていますか?聞き慣れない人もいるでしょう。今回は、ライスカレーとカレーライスの特徴の違いや、日本伝来の歴史なども紹介します。ライスカレーの呼び方がカレーライスに、いつから呼び方が変わったのかも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ライスカレーとは?カレーライスと違うの?
ライスカレーと聞くと、カレーライスではないのかという違和感を持つ人もいるでしょう。しかし、年配の世代でカレーライスのことをライスカレーと呼ぶ人は一定数います。ライスカレーとカレーライスは何が違うのでしょうか。
ライスカレーとは?
ライスカレーとはどのようなものでしょうか。現在ではあまり聞き慣れない言い方ですが、カレーライスとは違う特徴があるようです。ライスカレーはどのようなものなのかを紹介します。
ライスカレーの特徴
ライスカレーの特徴は以下のようになります。
・出てくるときにすでにカレーがご飯にかかっている
・大衆的な呼び方
上にある画像は大正時代のライスカレーになりますが、現在の若い人達から見るとカレーライスにしか見えません。しかし、一定の世代では家庭で出てくるようなカレーはすべてライスカレーとなります。
最初はライスカレーが一般的だった
カレーの歴史を見てみると、明治時代初期にイギリスから日本に伝わったとされています。一般の人々にカレーを広めた人は、北海道開拓に携わった「少年よ、大志を抱け」の名言で知られるクラーク博士です。そこから少しずつ日本に広まりましたが、当時のカレーは高級品であり、洋食店に行かないと食べられないものでした。
しかし、栄養価が高く材料の保存がきくことから軍事用の食事として採用され、戦地から帰ってきた兵士たちが家庭にライスカレーを広めていったとされています。このことから、昭和初期ごろに生まれた世代は親の影響もあり、カレーライスをライスカレーと言うことが多いようです。
カレーライスとは?
ライスカレーの特徴を紹介しましたが、次はカレーライスを紹介します。いわゆるカレーライスの画像は上の物になりますが、ライスカレーと何が違うのでしょうか。カレーライスの特徴を紹介するので、見た目以外の特徴も参考にしてください。
カレーライスの特徴
カレーライスの特徴は以下になります。
・ライスとカレーが別で出てくる
・高級感がある
現在はカレーはすべてカレーライスと呼びますが、元々は上の写真のようにグレイビーボートと呼ばれる容器などにカレーを入れてライスとは別で出てくるものでした。家庭ではグレイビーボートに入れてカレーを出すことはほとんどありませんが、お店ではグレイビーボートに入った状態で出てくることがあります。
このことから、カレーがまだそれほど普及していなかった当時は、カレーライスとライスカレーを差別化して違いを出していたことがわかります。
ライスカレーはいつからカレーライスになった?
ライスカレーはいつからカレーライスと言う呼び方になったのでしょうか。ある世代以上からライスカレーということがあるので、カレーライスと呼ばれるようになったきっかけが何かしらあったことが予測されます。ここではいつからカレーライスとなったのかを説明します。
1964年の東京五輪がきっかけで変わった
ライスカレーがカレーライスと呼ばれるようになったのがいつ頃なのかや、カレーライスと言う呼び方がどこから来たのかははっきりとはわかっていません。しかし、高度経済成長や1964年の東京五輪など日本の経済の成長や、物の高級化が進みやすかった時代が昭和にはいくつかあり、これをきっかけに高級カレーが多様化していったようです。
しかし、テレビの普及もあり東京五輪の14年前の昭和25年のテレビCMでは既にカレーライスが登場していることから、少しずつカレーライスと変化していったと考えてよいでしょう。また、即席カレーなども登場し、カレー自体の存在が一般家庭に定着していったことからも、カレーの高級さはそれほどなくなっていったとも言えます。