金針菜とは?旬の時期や効果・効能は?使い方やレシピのおすすめも紹介!
【野菜ソムリエ監修】金針菜(きんしんんさい)はどんな食材か知っていますか?中国では漢方とみなされている食材です。今回は、金針菜の〈味わい・旬の時期・産地〉など特徴や、効果・効能も紹介します。金針菜の生・乾燥別での使い方や、活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
金針菜の漢方食材として体に与える作用の属性は五性のうちの「涼」で、体を冷やしてくれる性質があると考えられています。
金針菜の使い方は?
金針菜は生と乾燥のどちらも食べることができますが、それぞれ使い方が異なっています。ここでは、注意点などを踏まえて金針菜の使い方をみていきましょう。
生の金針菜は食中毒の恐れがあるので要注意
中国では生の金針菜を食べる習慣がありますが、生の金針菜には毒があるので注意が必要です。そのまま食べてしまうと嘔吐や下痢などの食中毒になる恐れがあるので、食べる前に茹でたり炒めたり必ず加熱処理をして毒を抜く必要があります。フレッシュな生の金針菜はみずみずしく、天ぷらや炒め物で調理すると美味しく食べることができます。
万が一、生の金針菜を食べて食中毒の症状が現れた場合は、状況に応じて病院を受診するようにしましょう。
乾燥金針菜の使い方
日本で売られている金針菜は乾物がほとんどなので、毒の心配はする必要はありません。乾燥金針菜には蕾をそのまま乾燥させたものと、蕾を蒸してから乾燥させたものの2種類があります。乾燥金針菜は、水やぬるま湯で30分から2時間戻してから料理に使いましょう。戻した水には金針菜の栄養が滲み出ているので、捨てずに活用することをおすすめします。
なお、金針菜の種類によって水に戻す時間が異なるので確認して調節してください。乾燥の金針菜は保存が効くため便利ですが、虫が湧きやすいので開封後は密閉容器などに入れて保存すると良いでしょう。すぐに食べきれないときは、冷蔵庫に入れて保存しておくのもおすすめです。
金針菜の美味しいレシピ
体に良い効果を与えてくれる金針菜は、どのような料理に使われるのでしょうか。ここでは、金針菜を使った美味しいレシピを紹介します。紹介するレシピを参考に、家庭でも美味しい金針菜の料理を作ってみましょう。
①金針菜のスープ
金針菜と人参を使った、シンプルなコンソメスープのレシピです。金針菜はスープに入れることで旨味が滲み出て、栄養素を余すことなく取り入れることができます。温かいスープと一緒に金針菜の栄養をとることで、貧血予防にも効果的な一品になります。
②金針菜の炒め煮
切干大根煮のような仕上がりになる、金針菜と人参を使った炒め煮です。乾燥した金針菜を水で戻せば、あとは人参と炒めるだけなので簡単に作ることができます。金針菜に固いところがある場合は、キッチンバサミで切り落とすと食べやすくなるでしょう。