金針菜とは?旬の時期や効果・効能は?使い方やレシピのおすすめも紹介!

【野菜ソムリエ監修】金針菜(きんしんんさい)はどんな食材か知っていますか?中国では漢方とみなされている食材です。今回は、金針菜の〈味わい・旬の時期・産地〉など特徴や、効果・効能も紹介します。金針菜の生・乾燥別での使い方や、活用レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。

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専門家監修 |野菜ソムリエ ふじかわなおこ
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日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ。冷凍生活アドバイザー。...
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日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ。冷凍生活アドバイザー。 野菜大好き長男(6歳)と野菜嫌いを克服しつつある次男坊(4歳)二人のボーイズママ野菜ソムリエです。自身の経験をもとに野菜嫌いのお子さんとそのママさんのサポーターとして、野菜嫌い克服メニューやちょっとしたテクニックの発信、地域の子育てサロンや幼稚園でこどもとママのためのお野菜教室などを行っています。

目次

  1. 金針菜(きんしんさい)とは?
  2. 金針菜はホンカンゾウの花の蕾
  3. 金針菜の味わい・風味の特徴
  4. 金針菜の旬の時期・産地は?
  5. 金針菜の効果・効能は?
  6. 金針菜の栄養成分と効能
  7. 金針菜は中国では漢方食材として扱われている
  8. 金針菜の使い方は?
  9. 生の金針菜は食中毒の恐れがあるので要注意
  10. 乾燥金針菜の使い方
  11. 金針菜の美味しいレシピ
  12. ①金針菜のスープ
  13. ②金針菜の炒め煮
  14. ③和風の金針菜煮
  15. ④きゅうりと金針菜の梅和え
  16. ⑤金針菜と鶏の蒸篭ご飯
  17. 金針菜を食べてみよう

金針菜(きんしんさい)とは?

金針菜は日本ではあまり馴染みのない野菜ですが、一体どのような食材なのでしょうか。ここでは、金針菜について味わいや風味など紹介します。

金針菜はホンカンゾウの花の蕾

金針菜は、ユリ科ワスレグサ属のホンカンゾウといわれる多年草の花の蕾のことです。ホンカンゾウは中国で古くから薬用として使われていた植物で、金針菜も体に良い効果をもたらすとして漢方や食材に使われています。ホンカンゾウは黄色の花を咲かせ、別名では忘憂草(ボウユウソウ)とも呼ばれています。

日本ではスーパーなどに置いてあることがほとんどないので知らない人も多いかもしれませんが、一部の健康志向の人々の間では栄養価の高い漢方食材として注目されているようです。

金針菜の味わい・風味の特徴

読み方の少し難しい金針菜ですが、蕾が金色で針のような形をしていることがその名前の由来になっています。金針菜は乾燥したものと生のものを両方食べることができ、ほんのり甘みが感じられます。少しぬめりけがありますが、歯応えのある食感を楽しむことができるのも特徴です。

漢方食材は独特な匂いがする印象ですが、その一種である金針菜はクセがないので料理に入れても美味しく食べることができます。このほか、炒めものや煮物・スープなどの料理に最適な食材です。

Twitterの口コミ

金針菜食べました。少しヌメっとしていて、かつ食感もいいです。おひたしと唐揚げにしていただきました。オクラのおひたし、オクラの天ぷらのような味と食味です。おいしい。おそらく茹で時間をもっと短くすれば、花の香りももう少し出てくるんでしょうね。

Twitterの口コミ

今日の野草料理

・金針菜と鶏炊き込みご飯

乾燥させたヤブカンゾウの蕾(キンシンサイ)を水で戻してから、鶏や根菜などの具と一緒に炊き込みました。

キンシンサイ乾燥させると色が黒くなっちゃうけど、食感も味もいいし、保存食としては最高。

生で食べるのも好き。

#ヤブカンゾウ料理

ふじかわなおこ

野菜ソムリエ

ホンカンゾウは別名「シナカンゾウ」とも呼ばれ、新エングラー体系ではユリ科とされていましたが、最新のAPG分類体系 IV版ではツルボラン科に属する植物です。

金針菜の旬の時期・産地は?

金針菜の旬は6月から8月で、この時期が一番美味しく食べられる時期です。旬の時期の金針菜は、緑色の固い蕾をしているのが特徴です。新鮮な緑の蕾は生のまま調理して使うことが多く、シンプルに炒めるだけでも食感を楽しむことができ美味しくいただけるでしょう。花が咲かなかった蕾は、黄色いことから「黄金金針菜」と呼ばれ貴重な高級食材とされています。

金針菜の蕾の中に入っている黒い花粉には、鉄分やビタミンなどの栄養がたっぷりと含まれています。金針菜の原産地は中国や台湾で、産地では一年中手に入れることができるポピュラーな食材ですが、日本では栽培量が少なく輸入された乾燥金針菜が流通しているようです。

金針菜の効果・効能は?

中国で漢方食材として注目を浴びている金針菜は、どのような効能・効果を得ることができるのでしょうか。金針菜に含まれている栄養成分と共に、どのような作用があるのかみていきましょう。

金針菜の栄養成分と効能

以下は、金針菜に含まれている主な栄養成分です。

・鉄分
・ビタミンA
・ビタミンC
・カルシウム
・アスパラギン酸

金針菜の鉄分はほうれん草の約20倍もあるとわれており、貧血の人にとてもおすすめの食材です。また、ビタミンAやビタミンCなど、免疫力の強化に関わっているビタミン類も多く含まれています。

カルシウムには骨を強くする効果や、イライラやストレスなどを静め神経を安定させる作用もあります。ほか、アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、疲労の原因となる乳酸の分解を促進する働きがあるので疲労回復にも効果的と考えられています。さらに、肌の新陳代謝を促し美肌にする働きもあります。

このように、金針菜には栄養が豊富に含まれているため、食材として体内に取り入れることで健康的な身体作りに役立てることができる優秀な食材と言えるでしょう。

金針菜は中国では漢方食材として扱われている

中国では、金針菜を古くから漢方食材として重宝してきました。漢方として使われる金針菜は、生ではなく乾燥のものを使います。金針菜には元気がないときや憂鬱な気分の時に、気持ちを落ち着かせるリラックス効果があります。

また、メラトニン様物質が豊富に含まれ安眠作用があるので、不眠で悩んでいる人にもぴったりです。そのほかにも、利尿作用やほてりを抑えるなどの効能を持ちます。特に疲れやすい人や胃腸が弱く体に水分が溜まりやすい人などに向いている漢方食材です。

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