インドのパン「チャパティ」と「ナン」の違いは?材料・作り方など比較して紹介!
ナンとチャパティの違いをを知っていますか?どう違うのでしょうか?今回は、ナンとチャパティの違いを〈作り方・食べ方・材料〉など比較して紹介します。<プーリー・トルティーヤ・ロティ>など似ている料理も紹介するので参考にしてみてくださいね。
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ナンとチャパティは似てるけど違う?
日本でカレーに合わせて食べるパンといえばナンやチャパティなどがあります。この2つは見た目からすると似ているように見えますが、どのような違いがあるのでしょうか。ここからは、ナンとチャパティの違いのほか、それぞれの作り方などについて紹介します。
ナンとチャパティの違いは?
ナンとチャパティには材料や購入できる場所などに違いがあるようです。ここではナンとチャパティの違いについて、詳しく説明していきます。
①日本ではナンが主流でインドではチャパティが主流
日本ではカレーの主食にナンやライスを合わせるのが主流ですが、インドで主食として食べられているのはチャパティと呼ばれるパンやライスです。このチャパティはパンの生地を発酵せずに鉄板で焼いて作ります。
インドでナンは主食として食べない理由は2つあり、1つ目はナンを焼くためのタンドールと呼ばれる大きな専用の窯が、インドの家庭にあることが稀であるためです。2つ目の理由はナンの主材料である精製された小麦粉がインドでは高価であることです。
なお、チャパティの作り方や配分は各家庭で異なり、インドの生活に密接している事を示すようにチャパティが焼けることは花嫁修行の一環とインドでは捉えられています。
②材料が精製小麦粉か全粒粉かの違い
ナンとチャパティは材料が異なり、ナンは精製した小麦粉に牛乳や砂糖などを混ぜるほか、ベーキングパウダーやヨーグルトを使います。一方のチャパティの材料は、全粒粉に水や塩を混ぜたものです。前述した通り、インドでは精製された小麦粉が高価であるため、安価な全粒粉を使ってチャパティを作っています。
③専門店で買うか家庭で作るかの違い
インドではタンドールが家庭にあることが稀であるため、ナンはレストランで食べたり専門店でテイクアウトをして食べたりするのが一般的です。ナンと比べてチャパティはタンドールを使わないので、家庭でも手軽に作りやすい主食として認識されており、各家庭ならではの材料の配分や作り方があります。
ナンとチャパティの作り方の違いも比較!
ナンとチャパティの違いを比べると、それぞれの特徴が出てきました。続いてはナンとチャパティの作り方の違いを比較し、紹介していきます。
ナンは発酵させて専用の窯で焼く
ナンは捏ね上げた生地を半日くらい自然発酵をさせてから、タンドールという専門の窯の内側に張り付けて焼いていきます。家庭でのナンの材料や作り方などは、以下の通りです。
【材料】(1人分)
・強力粉:200g
・薄力粉:100g
・塩:小さじ1/3
・オリーブオイル:大さじ2
・ドライイースト:10g
・牛乳:1カップ
・バター:10g
【作り方・手順】
1.強力粉と薄力粉と塩をボウルに合わせてふる
2.耐熱ボウルに牛乳やオリーブオイルを入れて電子レンジ(600W)で30秒加熱をする
3.2.にドライイーストを加えて溶かす
4.1.に3.を加えて捏ねる
5.温かい場所に移して30分発酵をさせる
6.約1.5倍に膨らむ
7.中央に手粉をつけた指を刺してしっかりと穴の跡が残るくらいになったら発酵が完了
8.軽くつぶしてガス抜きをする
9.4等分に分割して丸めて約10分休ませる
10.生地を軽くつぶして下を指でおさえながらめん棒で平たくのばす
11.電子レンジ(200W)で30秒加熱をして温室で10分発酵をさせる
12.温めたフライパンで両面を焼く
13.焼き上がりに表面にバターをぬって出来上がり
ナンはスーパーなどで購入できる材料で作れ、薄力粉やドライイーストなどパンの生地を作る時と似た材料を使いますが、生地を焼く工程がパンとは違います。夏場は生地が発酵しやすいため、生地を焼く約5分前位に冷蔵庫から出すようにするのがおすすめです。
チャパティは発酵させずに鉄板で焼く
チャパティは生地を発酵させずに2~3時間生地を寝かせ、寝かせた生地を薄くのばして鉄板やフライパンを使って焼きます。チャパティの材料や作り方、手順は以下の通りです。
【材料】(3人分)
・小麦全粒粉:3カップ
・バターまたはオリーブオイルまたはギー:50g
・40℃のお湯:120〜150cc
【作り方・手順】
1.全粒粉と少量のバターまたはオリーブオイルまたはギーを混ぜる
2.40℃のお湯を少しずつ加える
3.耳たぶくらいの柔らかさになったら生地を30分以上寝かせる
4.生地を平らにして2mmくらいの厚さにする
5.油を入れずにフライパンで両面を焼いて出来上がり
材料で使われているギーはバターオイルの一種で、インドを中心とした南アジアで古くから作られていオイルです。チャパティは平焼きのパンとして知られていますが、上手に焼けるようになると焼いている最中に球状に膨らみます。
生地を寝かせる時間は気温によってなじみかたが異なるので、暖かい季節は約10分程度、寒い時期は約30分程度を目安に休ませるのがおすすめです。