山菜「ウコギ」とは?栄養価・効能は?食べ方・料理レシピのおすすめも紹介!
ウコギとは何かを知っていますか?山形県で生垣に使われていた植物です。今回は、ウコギの<栄養・効果・効能・旬・選び方>など特徴や正しい下処理の方法に加えて保存方法も紹介します。美味しい食べ方やレシピ・通販サイトのおすすめも紹介するので参考にしてみてくださいね。
(このページにはPRリンクが含まれています)目次
- ウコギとは?どんな山菜?
- ウコギは山形を中心に食べられてきた伝統野菜
- ウコギは生垣に使われているのが特徴
- ウコギの味わい・食感
- ウコギの栄養素と効果・効能は?
- ①悪玉コレステロールを下げる
- ②糖尿病を改善する
- ③中性脂肪を低下する
- ④過酸化脂質を低下させる
- ウコギの旬・収穫時期や産地は?
- ウコギの主産地は山形県
- ウコギの旬・収穫時期は3〜6月
- ウコギは9月ごろには黒く丸い実もつける
- ウコギの選び方のポイントは?
- ウコギのアク抜き・下処理の方法は?
- ウコギの美味しい食べ方やレシピのおすすめを紹介!
- ①ウコギの天ぷら
- ②ウコギのガーリックチーズバターライス
- ③ウコギの切り和え
- ウコギの正しい保存方法は?
- ウコギを通販でお取り寄せして食べてみよう
ウコギとは?どんな山菜?
春になると見かけることが多い山菜の中には、ウコギと呼ばれるものがありますが、ウコギとはどんな山菜か知っていますか。ここではウコギとは何かやアクの抜き方、おすすめの活用レシピなどを紹介するので、これらを参考に家庭で旬の味覚を楽しんでください。
ウコギは山形を中心に食べられてきた伝統野菜
ウコギとはウコギ科ウコギ属の落葉低木で、コシアブラやタラの芽と同じような食用の山菜のひとつです。ウコギと呼ばれるものにヤマウコギやヒメウコギなどの種類がありますが、一般的に市場に出回っている食用のものはヒメウコギが中心です。
原産地は中国で五加(ウーコ)が中国名となっており、日本には薬用として持ち込まれた植物とされ、平安時代の書物である延喜式にもウコギに関する記述がみられます。江戸時代には食用の山菜として広まっていて、おひたしやあえ物などのいろいろな食べ方で親しまれました。
とげのあるウコギは防犯対策として栽培されていましたが、米沢藩9代藩主の上杉鷹山公が飢饉の折に食用とすることを奨励した歴史があり、今でも山形県を中心に食べられています。
ウコギは生垣に使われているのが特徴
ウコギはそもそも食用よりも防犯対策として栽培されてきましたが、これはウコギに鋭いとげがあるためです。上杉藩の直江兼続公の時代に、米沢では防犯や動物の侵入を防ぐ目的で城下町で栽培されるようになりました。
さらに、上杉鷹山公が食用としても利用価値が高いウコギの栽培を推奨し、次第に防犯と飢饉の備えという二つの役割を果たせる植物として生垣に利用されるようになったようです。
ウコギの味わい・食感
ウコギは新芽が天ぷらやおひたしで食べられる食用の山菜ですが、その味わいはほろ苦く、独特の食感があります。ウコギの食用が盛んな山形県では「きどい」と表現される味で、これは渋みや苦みがある大人の風味を表しますが、緑の香りが口いっぱいに広がる春の味わいが特徴です。
ウコギによく似たコシアブラやタラの芽によく似た苦みで、アクが強く噛むと新芽のさわやかな香りが感じられるでしょう。シャキシャキした歯ごたえがあり、大きくなりすぎると固くて食べられなくなります。
Twitterの口コミ
おはもー💚
おこぎって正式にはウコギって言うらしい。ばばぁの地域ではおこぎって呼んでるんだけど、山菜になるのかなぁ?
若い葉っぱを摘んで湯がいて、おひたしとかで食べるのですょ。
ちょっと苦味と独特の風味があり食感もシャキシャキしてて美味しいの。
大人の味さ(笑)
ウコギの栄養素と効果・効能は?
カロリー | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | ビタミンA | ビタミンB1 | |
100gあたり | 50kcal | 3.8g | 1.2g | 10.3g | 0.5g | 0.1g |
ビタミンB2 | ビタミンC | カルシウム | リン | 鉄分 | 食物繊維 | |
100gあたり | 0.3g | 116g | 255g | 60g | 2.6g | 1.3g |
※1日の摂取量は成人男性の目安です
※含有量は日本食品標準成分表を参照しています(※1)
ウコギは飢饉の備えにも使われた山菜ですが、備えとしては非常に役立つ栄養価も高い野菜です。ここではウコギに含まれる栄養素や、その効果・効能を紹介します。
①悪玉コレステロールを下げる
ウコギに含まれるサポニンには、血中の悪玉コレステロールの値を低下させる効能があります。血液中に悪玉コレステロールが増加すると高血圧や心臓病などの生活習慣病のリスクが高まりますが、サポニンはこれを抑制します。
さらに活性酸素は悪玉コレステロールを酸化して血管壁への蓄積を促し、動脈硬化などの原因になりますが、サポニンはこの活性酸素の働きも抑えるのが特徴です。
②糖尿病を改善する
ウコギは食物繊維も豊富で、一緒に含まれているクロロゲン酸などのポリフェノールとともに働くことで、糖尿病の改善にも役立つことがわかっています。ウコギに含まれている食物繊維の量はゴボウに匹敵するほどで、整腸作用にも優れ、腸内の有害物質の排出効果も期待できるでしょう。