ゼラチン・ゼリーが固まらない。原因は果物？対処法・やり直し方法も紹介！

ゼリーを作る際にアルコールを入れ過ぎると、固まりにくくなります。ゼラチンは固まる際に水分を吸収する必要がありますが、ゼラチンに含有されるタンパク質よりもアルコールの方が水と親和性が高いのが特徴です。アルコール度数の高い水分とゼラチンを混ぜ合わせると、先にアルコールと水が結びつくことでゼラチンが固まりにくくなります。

冷やしていたゼリーの状態を確認した際に、固まらないことに気づくことがあるでしょう。その際に対処法があれば、処分せずに美味しく食べることができます。ここでは、ゼラチンやゼリーが固まらない時の対処法を4つ紹介します。

ゼリーに果物を入れる際には、加熱したものを使うことが重要です。果物に含まれているタンパク質の分解酵素は熱に弱い特性があるため、加熱するとこの酵素の働きを弱めることができます。果物を加熱するのが面倒な時は、缶詰を使うとよいでしょう。加熱処理されている缶詰の果物は酵素の作用が働かないため、ゼリーが固まらない失敗を避けられます。

ゼリーをしっかり固める対処法としてゼラチンを水でふやかし、溶かしきってから使うことがポイントです。ゼラチンをふやかす際には常温の水か冷水を使い、ゼラチンが十分にひたる量の水に漬けてください。粉ゼラチンの場合は分量の3～5倍の水に漬けて10～20分程度ふやかし、板ゼラチンは多めの冷水に20分ほど漬けてふやかしましょう。

ゼラチンは50～60℃の温度で溶け始めるため、ゼラチンを溶かす際にはお湯を沸騰させずに50～60℃を保つことが重要です。お湯が高温になるのを避けるために、ゼラチンを湯煎して温めると失敗しにくくなります。また、ふやかしたゼラチンを電子レンジで加熱する方法もありますが、この際も加熱し過ぎないように注意しましょう。

ゼラチンを溶かしたゼリー液の粗熱を取ってから冷蔵庫で冷やすことも、ゼリーを固めるために重要なポイントです。ゼリー液が熱いままの状態で冷蔵庫に入れると固まる温度に下がるまで時間がかかるため、固まりにくくなります。ゼリー液を入れた容器を氷水に漬けると、短時間で粗熱をとることができます。

ゼリーを作ろうとしてゼラチンがうまく固まらなくても、味に問題はありません。そう考えると処分するのではなく、別なメニューに活用したいところです。ここではゼリーが固まらなかった時に試してほしい、リメイクレシピを3つ紹介します。