春の七草の種類は?秋・夏・冬もある?効果など特徴を写真と共に紹介!

春の七草の種類には何があるかを知っていますか?今回は、春の七草の種類をそれぞれの〈写真・効果・名前の意味&由来〉とともに紹介します。〈夏・秋・冬〉など、春以外の七草の種類も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. 春の七草の種類には何がある?
  2. 春の七草の種類・効果一覧を写真と共に紹介!
  3. ①芹(せり)
  4. ②薺(なずな)
  5. ③御形(ごぎょう)
  6. ④繁縷(はこべら)
  7. ⑤仏座(ほとけのざ)
  8. ⑥菘(すずな)
  9. ⑦蘿蔔(すずしろ)
  10. 七草の種類は夏・秋・冬の四季ごとにある?
  11. 夏の七草の種類
  12. 秋の七草の種類
  13. 冬の七草の種類
  14. 七草の種類をマスターしよう

春の七草の種類には何がある?

日本では正月明けの旧暦1月7日が七草の日とされ、英語に訳すとthe seven herbs of springと表記されます。この日に7種類の食用の野菜や植物、野草を使って料理した七草粥を食べると、邪気を追い払うことができると信じられています。この七草粥に使う7種類の野菜を春の七草と呼びますが、これにはどのような種類があるのでしょうか。

春の七草の種類・効果一覧を写真と共に紹介!

春の七草の種類は知っていても、別名や効能までは知らない人も多いようです。春の七草には、それぞれどのような名前の意味や効能があるのでしょうか。ここでは、春の七草の種類とそれぞれが持つ別名や効能を、写真と共に紹介します。

①芹(せり)

別名シロネグサとも呼ばれるせりは30cmほどの高さに成長する湿地帯植物で、全国各地の山や野原に生えています。名称の意味としては、競る(せる)ように群生するところからせりの名前が付けられました。せりには血液を浄化するほか、動脈硬化やがんの予防や便秘の解消にも役立ちます。

②薺(なずな)

別名ぺんぺん草として親しまれているなずなは、アブラナ科の二年草です。名称の意味には諸説ありますが、夏になると枯れることを意味する夏無に由来する説が有力です。また、雪の間から成長するのを撫でたことから撫で菜とも呼ばれています。なずなに豊富に含まれるビタミンkには、骨を強くして骨粗鬆症を防ぐ効果があります。

③御形(ごぎょう)

別名ハハコグサと呼ばれるごぎょうは、冬になるとロゼッタ状に葉が成長し、春には丸みのある黄色い花をつける植物です。かすかに起毛していて、母親が子供を包み込むように葉が成長することが名前の由来だと言われています。ごぎょうは茶として飲むこともあり、咳止めや喉の炎症を改善する効果があります。

④繁縷(はこべら)

コハコベやアサシラゲの別名をもつはこべらは15cmほどの小さな植物で、日本では古くから食用として活用されている植物です。万葉集に登場する波久部良(はくべら)が語源とされており、繁栄がはびこるといった意味を持っています。はこべらには、利尿作用や止血、鎮痛作用などの様々な効能があります。

⑤仏座(ほとけのざ)

別名コオニタビラコと呼ばれるほとけのざはキク科の二年草、水田に生えた若い葉が食用として使われています。タンポポと同様にロゼッタ状に葉が広がり、これが仏様の座に見えることからこのような名が付けられました。ほとけのざには、胃腸の働きを健やかに保つほか、腸の働きを整えたり高血圧を予防したりする作用があります。

⑥菘(すずな)

すずなは別名カブラ、カブラナと呼ばれ、根や葉を食用とするカブのことを指します。すずなは、煮物や漬物などに料理して食べられている和食の定番の食材です。すずなは鈴菜とも表記され、花が鈴に似ていることが語源だと言われています。すずなには風邪や便秘の予防のほか、胃潰瘍などを防ぐ効能があります。

(*すずなについて詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)

すずなとは?春の七草の1種?名前の由来・花言葉〜食べ方のおすすめまで紹介!

⑦蘿蔔(すずしろ)

すずしろは別名ダイコンと呼ばれ、汚れがないといった意味をもつ清白とも表記されます。すずしろは一般的な家庭でよく料理に使われる大根のことを指し、カブと同じく肥大化した根を食用として使います。すずしろの花は紫か白で、形状はカブの花にもよく似ているのが特徴です。すずしろは、消化不良や二日酔い、発熱などを解消する効能があります。

七草の種類は夏・秋・冬の四季ごとにある?

春の七草はよく知られていますが、春だけでなく夏や秋、冬などの四季にも七草が存在するのでしょうか。ここでは、季節ごとの七草の種類を成り立ちから紹介していきます。

夏の七草の種類

夏の七草には複数ありますが、そのうちのひとつを紹介します。

・葦(あし)
・井草(いぐさ)
・沢瀉(おもだか)
・未草(ひつじぐさ)
・蓮(はちす)
・河骨(こうほね)
・鷺草(さぎそう)


上記は、日本の昭和初期ごろに勧修寺経雄が詠んだ和歌の内容に由来した夏の七草です。あしは芦や蘆などとも表記されヨシの別名をもち、はちすは日本におけるハスの古名です。上記の七草のほかにも、戦争時代の食糧難を背景にして誕生した夏の七草も存在します。

秋の七草の種類

有名な春の七草と並んでよく知られている秋の七草は、以下の通りです。

・女郎花(おみなえし)
・尾花(おばな)
・桔梗(ききょう)
・撫子(なでしこ)
・藤袴(ふじばかま)
・葛(くず)
・萩(はぎ)


秋の七草は春の七草のように料理に使われるわけではなく、短歌や和歌を詠む際の鑑賞用のもので、秋の七草粥も存在しません。秋の七草は山上憶良が二首の歌で詠んだことを機に、秋の代表的な植物として親しまれたと言われています。秋の七草のききょうは、アサガオやムクゲなどの別名ももっています。

冬の七草の種類

冬の七草は諸説ありますが、今回紹介するのは以下の通りです。

・南瓜(かぼちゃ)
・蓮根(れんこん)
・人参(にんじん)
・銀杏(ぎんなん)
・金柑(きんかん)
・寒天(かんてん)
・うんどん(うどん)


冬の七草については明確な説はなく粥にして食べることもありませんが、植物の代わりに野菜などの食材を7つ選定して冬の七草と捉えた説があります。上記の冬の七草は、冬至に食べると運が倍になるといった意味を込めて「ん」が2つ付く食材が選ばれたものです。このほかにも、ネギや白菜などの体を温める作用をもつ7種の冬野菜を冬の七草と呼ぶ場合もあります。

七草の種類をマスターしよう

日本で古くから七草粥として食べられている春の七草には、それぞれに名前の由来や健康によい効能があります。また、代表的な春の七草だけでなく、他の季節にも七草が存在します。春の七草の種類をマスターして、七草粥を美味しくいただきましょう。

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