すずなとは?春の七草の1種?名前の由来・花言葉〜食べ方のおすすめまで紹介!
【野菜ソムリエ監修】すずなはどんな特徴の野菜か知っていますか?すずなと聞いても、すぐにイメージできない人もいそうです。今回は、春の七草の1種「すずな」の〈名前の由来・花言葉・栄養価〉など特徴を紹介します。すずなの美味しい食べ方・レシピも紹介するので参考にしてみてくださいね。
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すずな(菘)とは?どんな特徴の野菜?
すずなは漢字で菘または鈴菜と書く、アブラナ科アブラナ属の野菜です。そしてすずなは白や黄色、赤などの色があり、用途も分かれています。ここでは、すずなとはどのような特徴を持つ野菜かについて説明します。
「すずな(菘)」は春の七草の1種
すずな(菘)は春の七草の1種で、他に以下のような種類があります。
・せり(芹)
・なずな(薺)
・ごぎょう(御形)
・はこべら(繁縷)
・ほとけのざ(仏の座)
・すずしろ(蘿蔔)
春の七草とは1月7日につくる七草粥に入れる7種類の若菜のことで、すずなはかぶ、すずしろは大根をさします。
(*春の七草の種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
すずなの名前の由来と花言葉
すずなの名前の由来は、茎の形状が鈴に似ていることにある説が有力です。その他にも、すずなが錫(すず)で作られた丸い容器に似ていたことから名前がついたとする説もあります。
すずなは野菜ではあるものの、キレイな黄色い花が咲くため花言葉があります。すずなの花言葉は体に優しい栄養成分が含まれていることからくる慈愛と、鮮やかな花の色から連想される晴れ晴れとの2つです。
すずなの歴史・起源
すすなは日本において奈良時代から食べられてきましたが、起源は中国といわれています。中国においては2000年前から、諸葛菜の名前で食用されていました。しかし原産については、地中海沿岸またはアフガニスタンとする説が有力です。
ふじかわなおこ
野菜ソムリエ
中国では諸葛孔明が栽培をすすめ広まったことからすずなのことを諸葛菜と呼んでいますが、日本では「ショカツサイ」というと主にアブラナ科オオアラセイトウ属の「オオアラセイトウ」という植物のことを指します。
すずなの栄養価・効能は?
すずなが春の七草に名を連ねているのは、栄養価が高いことも理由の一つと考えられます。ここでは、すずなに含まれている栄養成分とその効果や効能について説明します。
①食物繊維
すずなは実の部分より葉の方に、豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維には腸内環境を整えて便秘を解消する他にも、血糖値の上昇を抑制する、コレステロールの吸収を妨げて下げるなどの効能があります。そのため、糖尿病や心筋梗塞、高血圧などの病気予防にも役立つのです。(※1)
②ビタミンC
すずなの実(茎)の部分には特に、ビタミンCが多く含まれています。ビタミンCはメラニン色素の生成を抑制することで美肌効果があることで知られていますが、効能はそれだけではありません。抗酸化作用によるアンチエイジング効果や免疫力の向上、貧血予防、骨や血管を丈夫にする、ストレス解消などもあります。(※2)