トマトの黒い斑点・部分ができる原因は?食べられる?カビとの見分け方も紹介!
【七久里農園監修】トマトに黒い斑点・筋・部分があったことはありませんか?カビ・病気によるものなのでしょうか?今回は、トマトに黒い斑点・筋・部分ができる原因を食べられるかとともに紹介します。トマトに黒い斑点ができるのを防ぐ方法や、本当に食べられない状態についても紹介するので参考にしてみてくださいね。
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出典: @pasmal0220
話題となった黒いトマトは、「闇落ちトマト」として新潟県の曽我農園で販売されています。闇落ちトマトは、凝縮した深い甘みと果実味溢れる食感が特徴であり、完熟トマトの濃い味が堪能できる絶品のトマトです。
黒い部分は、トマトの甘さを増すために水分量を調整してストレスを与える栽培法では、必ず起こる生理現象です。このようなトマトは見た目が難点となり店頭での売れ行きが悪く、ケチャップやジュースのような甘さを活かした加工品として消費されていました。
「闇落ちトマト」の名前は、味は抜群であるにも関わらず外見によって忌避されるトマトを、映画スターウォーズの登場人物になぞらえて命名したそうです。この目を引くネーミングと共に黒いトマトの美味しさをSNSで紹介したところ、瞬く間に評判が広がり、前年の2倍の売り上げを記録するほどの人気商品となったのです。
トマトに黒い斑点ができるのを防ぐには?
トマトに黒い斑点ができるのを防ぐためにはどのような対策ができるのでしょうか。家庭菜園でトマトを栽培する際に可能な防止策や、特に気を付けると良い点を紹介します。
トマト栽培する時の虫対策を行おう
トマトの黒い斑点の原因のうち、最も対策がしやすいのは、栽培時の虫害です。病気の発生は天候に左右されるものも多く、家庭菜園で可能な対策は限られており、対策をしても防ぐのが難しいと考えられます。
虫対策は家庭菜園で可能な方法が多数あり、トマトにつきやすい虫を対象にしたトマト専用の殺虫剤も市販されています。家庭菜園は無農薬栽培が利点との考えであれば、身近な食品から手作りの防虫・殺虫剤を作ることが可能です。
小まめな虫の駆除と共に、虫の発生の兆候を見逃さないことも重要です。トマトの表面に細かな陥没があったり、葉の部分に白い跡が付いていたら、害虫の繁殖に注意しなければなりません。また、防虫ネットは安価で購入できるので、積極的に活用すると虫の侵入防止に大変効果的です。
ちなみにトマトが腐るとどうなる?カビの特徴・見分け方は?
トマトが腐ったりカビが発生した場合はどのような状態になるのでしょうか。食べられないトマトの特徴と見分け方は以下の通りです。
・黒褐色や灰褐色の穴やへこみ
・胞子状のもやの付着
・実が崩れそうな感触
・腐敗臭
・強い苦味や不快な酸味
腐ったトマトは水分が漏れ出し、軽く押すと弾力がなく、不自然なほどに柔らかくなっています。毒性のあるカビが発生したトマトは、表面の傷やヘタの部分に大きな陥没や胞子の付着が見られます。腐敗やカビに気付かずに食べてしまった場合でも、不快な臭いや味に気づいたら、すぐに食べるのを止めて全て廃棄しましょう。
(*腐ったトマトの見分け方について詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでみてください。)
トマトに黒い斑点・部分ができても捨てないで!
トマトに黒い斑点や部分的に変色があっても、問題なく食べられるので、捨てる必要はありません。ただし、カビによる穴やへこみがある場合は、カビ毒の危険があるので注意が必要です。黒い斑点のあるトマトは通常のトマトよりも甘みが強く歯触りが良いので、見た目を気にせずに、豊潤なトマトの美味しさを堪能しましょう。
伊藤貴裕
七久里農園
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