高級貝「ながらみ」とは?砂抜きや塩茹での仕方は?人気レシピも紹介!
ながらみはどんな貝か知っていますか?今回は、ながらみの〈味・値段・旬の時期・産地〉など特徴や、〈砂抜き・塩茹での仕方〉など食べ方・調理法についても紹介します。貝毒などながらみを食べる際の注意点や保存法をレシピとともに紹介するので参考にしてみてくださいね。
目次
貝類は生で刺身で食べたり、茹でるなどの加熱調理をしたりして食べることが多いですが、ながらみはどのように料理して食べると美味しいのでしょうか。ここではながらみの一般的な食べ方について、生食できるかどうかについても触れながら紹介します。
ながらみは生より茹で調理が一般的
貝類の中でもカキやホタテなどは生食で楽しむことが多いですが、ながらみは生食はできず、茹で調理をして食べるのが一般的です。中でも塩茹でがおすすめの調理方法で、シンプルな塩味がながらみの濃厚な味わいを引き立ててくれます。そのほかにも炒めたり、醤油などで味付けして煮付けにしたりしても美味しいおかずとして楽しめるでしょう。
ながらみの塩茹での仕方
ながらみをシンプルに塩茹でで食べる場合は、以下の手順で調理しましょう。
1、ながらみを良く洗い、水気を切る
2、鍋に2~4%の塩分濃度になるように水と塩を入れて沸騰させる
3、鍋にながらみを入れたら中火で3分ほど加熱する
4、火を止めたら5分ほどそのままおく
5、水気を切って粗熱をとる。
なお、上記の茹で時間は目安なので、ながらみの量や大きさに応じて適宜調整してください。ただし、長時間茹ですぎると硬くなってしまうので適宜茹で加減を見ながら短時間で茹で上げるようにしましょう。
上記の方法で塩茹でしたながらみは、ほどよい塩気がついているのでそのままで美味しく食べられます。なお、上記の手順の前には砂抜きの処理を行うことも忘れないようにして下さい。
ながらみを食べる際の注意点は?
ながらみはとても美味しい貝ですが、食べる際には注意点もあります。注意点を理解していないと健康を害する恐れもあるので、しっかりと理解した上で食べましょう。
ながらみに含まれる貝毒による食中毒
ながらみを食べる場合には、貝毒による食中毒に注意が必要です。ながらみを始めとする貝類はプランクトンを食べて生きていますが、そのプランクトンの影響により体内に毒を持つことがあり、毒を含んだ貝を人が食べると食中毒を起こします。貝毒による食中毒の症状は、手足のしびれや麻痺のほか、下痢や腹痛が代表的です。
貝毒を持っているかどうかは外見からは判断できず、さらに加熱しても貝毒は消失しません。ただし、貝毒はアサリやカキなどの二枚貝に多い傾向にあり、ながらみの貝毒による食中毒の報告は少ないのが実情です。また、貝毒に関しては行政が定期的に検査を行っているため、スーパーなどで販売されているながらみであれば貝毒を含む心配は基本的にありません。
ながらみの美味しい食べ方・レシピ
ここではながらみの美味しい食べ方や具体的な料理のレシピを3つ紹介します。ながらみは流通の少ない貝ですが、スーパーなどで見かけた際にはぜひ購入して料理に使ってみてください。
①酒蒸し
酒蒸しは、前述した塩茹でと同様にシンプルでありながらもながらみの美味しさを存分に引き立てる料理方法です。料理酒を多めに使用することが美味しく仕上げるポイントですが、酒の香りが苦手な場合や子どもがいる家庭などでは適宜減らしてください。
②貝汁
ながらみを始めとする貝類は、貝汁のような汁物料理にすると貝の旨味が汁に溶けだして、その美味しさを楽しむことができます。味噌汁やすまし汁などの和風の汁物料理のほか、洋風の汁物料理に仕上げるのもおすすめです。