みょうがに寄生虫がいる?毒性・アレルギーの危険性も?真偽を徹底解説!
みょうがに寄生虫・毒性の危険が噂されていますが、本当でしょうか?今回は、みょうがの寄生虫「肝蛭(かんてつ)」や毒性・アレルギーの危険性についての真偽を紹介します。みょうがの寄生虫・毒性以外での危険性・副作用なども紹介するので参考にしてみてくださいね。
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みょうがには寄生虫・毒性の危険がある?本当?
みょうがは爽やかな風味が美味しい野菜で、そうめんの薬味などにもよく使われています。みょうがに寄生虫や毒性の危険性があるといった説がありますが、本当なのでしょうか。今回は、みょうがに寄生虫がいるかどうかに加えて、毒性の有無やアレルギーの危険性について紹介します。
みょうがに寄生虫がいるの?
みょうがには、寄生虫が付着することはあるのでしょうか。ここでは、みょうがに寄生する恐れがある虫の種類や、見つけた場合の対処法について解説します。特にみょうがの生食に注意すべき人も紹介するので、参考にしてください。
みょうがには「肝蛭(かんてつ)」という寄生虫が稀にいる
みょうがには、まれに肝蛭(かんてつ)と呼ばれる寄生虫や卵が付いていることがあります。新潟県の福祉保健部長岡食肉衛生検査センターのホームページでは、肝蛭の特徴について以下のように説明しています。
牛、豚、めん羊、山羊、ウサギなど全てのほ乳類の肝臓の胆管(胆汁が通る管)に寄生する虫です。大きさは2~5cmくらいで、木の葉のような形をしています。
誤って肝蛭の幼虫や卵を口にすると、以下のような肝蛭症を発症する場合があります。
・発熱
・吐き気
・腹痛
・下痢
・蕁麻疹
肝蛭は主に豚や牛の腸内に生息する寄生虫で、人が食べると胆管炎を発症して、上記のような様々な症状が現れる恐れがあります。豚や牛の腸内から便とともに肝蛭の卵が排出されると、小川や水田で巻貝に寄生し、貝の内部で育った幼虫は貝から稲などの水辺の植物に付着します。それを人が生で口にすると発症するのが、肝蛭症の感染経路です。
スーパーなどで売られているみょうがに肝蛭が付着していることはほとんどありませんが、家庭菜園で栽培したものや山で採取したものには、まれに寄生していることがあります。
肝蛭は黄金色で、短い楕円形をしているのが特徴的な寄生虫です。みょうがに黒い虫が付着することもありますが、これはアブラムシやヨトウムシである可能性が高いです。アブラムシやヨトウムシは、万が一口にしても体に悪影響を及ぼすことはありません。
みょうがの寄生虫が不安な場合はよく洗うか加熱しよう
みょうがの寄生虫が気になる場合は、よく洗うか加熱をしてください。肝蛭やアブラムシ、ヨトウムシなどは水に弱い性質があるため、みょうがを水に漬けて洗うと死滅させることができます。みょうがを赤ちゃんや妊婦が食べる場合は、念のため加熱するとよいでしょう。
みょうがに毒性がある?アレルギー症状も?
みょうがには毒性があり、食べるとアレルギー症状が出ることもあるのでしょうか。ここでは、みょうがの毒性の有無や、アレルギー症状が出る可能性について解説します。併せてアレルギー反応が出にくくなる方法も紹介するので、気になる人は試してみてください。
みょうがの辛味成分で口が痛くなる場合はあるが毒性・アレルギーではない
みょうがの辛味成分によって口が痛くなる可能性はありますが、アレルギーや毒性ではないと言われています。みょうがを食べて口が痛くなるのは、みょうがの辛味の素であるミョウガジアールと呼ばれる成分によるものです。みょうがを加熱すると、ミョウガジアールの刺激が和らいで口の痛みを感じにくくなります。
みょうががアレルギーを引き起こす可能性も0ではない
みょうがはアレルギーを発症しにくい野菜に分類されていますが、アレルギーを引き起こす可能性が全くないわけではありません。みょうがを食べると口腔アレルギー反応が出る恐れがあり、特に赤ちゃんが発症しやすいと言われています。口腔アレルギーは、口の中でかゆみや痺れなどの症状が出るのが特徴です。
みょうがに火を通すとこの症状は起こりにくくなるため、赤ちゃんに食べさせる際には、十分に加熱したものを様子を見ながら与えてください。