レバーの低温調理は食中毒の危険あり?鶏・牛・豚の加熱温度&時間の目安は?

レバーを低温調理で安全に食べる方法を知っていますか?生焼けは避けたいですよね。今回は、〈牛・豚・鶏〉レバーの低温調理のコツを〈加熱時間&温度〉や食中毒の危険性とともに紹介します。〈炊飯器・低温調理器&鍋〉を使ったレバーの低温調理のレシピや赤い血の危険性も紹介するので参考にしてみてくださいね。

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目次

  1. レバーの低温調理は食中毒が起こりやすく危険?
  2. レバーの低温調理はカンピロバクター食中毒が危険
  3. 食中毒を防ぐ調理のポイント
  4. レバーの低温調理の適切な加熱時間・温度は?
  5. 63℃で30分が安全基準を満たす加熱時間・温度
  6. 60・58・55℃は食中毒の危険性が高まる
  7. レバーの低温調理で生焼けかを見分けるには?赤い血は危険?
  8. 赤い血っぽいのはミオグロビンという色素
  9. ただしレバーの中心部が赤い場合は生焼けの可能性が高い
  10. レバーを低温調理で美味しく仕上げるコツは?
  11. レバーを美味しく味わうためには下処理が重要
  12. レバーの低温調理のレシピ・やり方を紹介!
  13. レバーの低温調理の方法【鍋&低温調理器】
  14. レバーの低温調理の方法【炊飯器】
  15. レバーの低温調理後の保存方法や日持ち期間は?
  16. 氷水で冷やして保存しよう
  17. レバーの低温調理をしてみよう

上の画像のように、レバーの加熱後に赤い血のようなものがにじみ出ることがありますが、これは生焼けの状態で食べると危険なのでしょうか。ここでは、レバーを低温調理する際に出る赤い血に似たものの正体と、生焼けかどうかを見分ける方法について紹介します。

赤い血っぽいのはミオグロビンという色素

レバーを低温調理した後に出る赤い血に似たものの正体は、レバーなどの食肉に含まれるミオグロビンと呼ばれる色素です。この色素は低温調理をすると褐色に変化しにくい性質があるため、色素が残って赤い汁のように見えます。この汁が出たレバーが生焼けとは限らず、適切な加熱時間と温度で調理していれば安全に食べることができます。

ただしレバーの中心部が赤い場合は生焼けの可能性が高い

出典: @wakana29

レバーの中心部が赤いものは、生焼けである可能性が高いです。低温調理をしたレバーは、肉の表面と中心部が同じ色になっていれば十分に火が通っていると言えます。そのため、中心部のみが赤い色をしているものは生焼けであることが多く、食べると食中毒を発症する恐れがあります。レバーの中心部が血に似た赤い色をしていたら、再加熱しましょう。

レバーを低温調理で美味しく仕上げるコツは?

レバーを美味しく食べるためには、低温調理のポイントを把握しておく必要があります。ここでは、低温調理でレバーを美味しく仕上げるためのコツを紹介します。鶏レバーの下処理についても紹介するので、参考にしてください。

レバーを美味しく味わうためには下処理が重要

レバーを美味しく味わうためには、以下のような手順で下処理を行うことが重要です。豚レバーの下処理方法は、以下の通りです。

1.レバーから脂肪や筋を切り離し、食べやすい大きさに切る
2.水を張ったボウルにレバーを入れて洗い、血の塊を除去する
3.水気を切り、牛乳を入れたボウルに漬けて冷蔵庫で20分から30分ほど置く
4.ザルに出し、水洗いをした後に水気を拭き取って完了


豚レバーや牛レバーは臭みがあるため、上記のように牛乳に漬け込むと臭みを和らげることができます。牛レバーを牛乳に浸す場合は、10分から15分程度に留めてください。鶏レバーは豚や牛のレバーほど臭みが強くないので、ハツとレバーを切り離して血の塊を除去し、水を張ったボウルに入れて洗った後に水に漬けておくだけでよいでしょう。

レバーの低温調理のレシピ・やり方を紹介!

レバーを低温調理する前に、失敗しないようにやり方やレシピを確認しておきましょう。ここでは、レバーの低温調理の詳しい手順を紹介するので、参考にしてください。

レバーの低温調理の方法【鍋&低温調理器】

レバーを鍋または低温調理器で調理する場合は、以下のような手順で行います。

【鍋】
1.下処理をしたレバーとごま油を密閉式の保存袋に入れて、よくもみ込む
2.鍋に水を張り、お湯が60℃から64℃になるように加熱する
3.鍋の底に耐熱皿か布を置く
4.布や皿の上にレバーを入れた保存袋を乗せる
5.適温を保ちながら30分加熱する
6.保存袋から出して皿に盛り付けて、完成

【低温調理器】
1.下処理をしたレバーを密閉式の保存袋に入れる
2.低温調理器に水を入れて、65℃に設定する
3.低温調理器が設定温度に達したら保存袋を湯煎に漬けて、40分加熱する
4.加熱が終わったらレバーをザルに上げ、タレに絡めて完成


レバーを入れた保存袋に空気が入っていると加熱ムラが起こるため、袋の空気を抜いておきましょう。鍋で調理する際は、保存袋が水に浮いて生焼けにならないように、菜箸などで押さえて袋全体がお湯に漬かるようにしてください。電気圧力鍋で鶏レバーを調理する場合は、63℃に設定して40分程度加熱すると柔らかく仕上がります。

レバーの低温調理の方法【炊飯器】

以下のような手順で、炊飯器でレバーを低温調理する方法もおすすめです。

1.下処理をしたレバーとごま油などの調味料を、密閉式の保存袋に入れる
2.炊飯器の釜に63℃のお湯を注ぎ、レバーを入れた保存袋を入れて、保温モードに設定して30分ほど置く
3.加熱後に炊飯器から袋を取り出し、氷水を張ったボウルに袋を30分程度漬ける
4.袋からレバーを取り出し、皿に盛り付けて完成


炊飯器でレバーを低温調理する前に、家庭の炊飯器の説明書を読み、上記のような使い方が禁止されていないかどうかを確認しましょう。また、炊飯器のメーカーによって保温の性能が異なるため、63℃に維持できるようにお湯や水を加えて調節してください。

レバーの低温調理後の保存方法や日持ち期間は?

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