玉ねぎの皮は栄養豊富!お茶・スープ出汁の作り方や活用レシピを紹介!
【管理栄養士監修】玉ねぎの皮はいつも捨てていませんか?皮は食べること出来ないと思い込んでいますが、実は玉ねぎの皮にも栄養は含まれています。今回は、玉ねぎの皮の効能や〈お茶〉〈スープ〉など皮の使い道を紹介します。玉ねぎの皮ごとレシピも紹介するので、参考にしてみてくださいね。
目次
玉ねぎの皮にも使い道がある?
一年中売られていて使いやすい玉ねぎですが、実だけではなくいつもは捨ててしまう玉ねぎの皮にも使い道があります。玉ねぎの皮に含まれる栄養と皮の使い道について紹介します。
ケルセチンなど栄養素が豊富
玉ねぎを使うとき、皮は捨ててしまう人が多いと思いますが、実は玉ねぎの皮は“ケルセチン”というポリフェノールの一種を豊富に含んでいます。ケルセチンは、玉ねぎの品種・栽培方法・収穫時期によって差がありますが、実に比べると20~30倍も含まれており、玉ねぎと同じように嬉しい効果がたくさんあります。
実際に玉ねぎ皮茶として市販品もありますが、お茶やスープは玉ねぎの皮があれば簡単に手作りできるので手軽に摂ることができます。
玉ねぎの皮にある栄養素「ケルセチン」の効能は?
玉ねぎの実より30倍も含まれている皮の栄養素、ケルセチンの効能にはどのようなものがあるのでしょうか。具体的な効能について詳しく説明していきます。
抗酸化作用
玉ねぎの皮に含まれている栄養素は抗酸化作用のあるポリフェノールです。玉ねぎの皮に含まれているケルセチンには、老化の原因となる活性酸素を除去する抗酸化作用が一般的なポリフェノールよりも強い、フラボノイド類というものです。
活性酸素はいろいろなストレスで日々増えていき、生活習慣病のような身体の内側だけの不調だけではなく外見の老化であるシミ・シワなどの老化も起こします。抗酸化作用の強いケルセチンを摂ることで、身体の内側と外側の両方のアンチエイジング効果が期待できます。
花粉症などアレルギーの軽減
玉ねぎの皮に含まれるケルセチンには、ヒスタミンの分泌や活性化を抑える抗炎症作用があると言われています。ヒスタミンとは体内に存在している物質ですが、外からの刺激によって活性化され、花粉症やアレルギーのかゆみや鼻水などを引き起こすため、ヒスタミンの分泌や活性化を抑えるとアレルギー症状が和らぐことが分かっています。
花粉症やアレルギーは薬で対策している人も多いですが、眠気が出てしまうものや薬に抵抗がある人でも玉ねぎの皮に含まれる成分なら安心して摂ることができるため、花粉症やアレルギーで悩む人には嬉しい効果です。
認知機能の改善
玉ねぎの皮に含まれているケルセチンというポリフェノールには認知機能の改善や認知症、認知機能低下の予防効果ぎあると期待されています。
マウスでの実験だけでなく、実際に、早期発症アルツハイマー病の患者でケルセチンが含まれている玉ねぎを1日18gで4週間食べる実験をしたところ、単語などを思い出す想起機能が良くなったという結果も出ています。
玉ねぎの皮の使い道は?【お茶&スープ】
玉ねぎの皮の栄養をしっかり摂ることが出来る、皮を使ったお茶とスープの作り方を紹介します。
皮茶の作り方
玉ねぎの皮を使った「皮茶」の作り方を紹介します。
1.玉ねぎの皮3個分を水でよく洗い、しっかり乾燥させる
2.お茶パックに乾燥させた玉ねぎの皮を入れ、1.5ℓの水で15分程度煮出す
3.皮を取り出し、容器に入れて冷蔵庫で保管する(2~3日以内に飲み切る)
1日コップ2杯程度を飲むのが効果的です。アイスでもホットでも飲むことが出来ますが、煮出し過ぎると渋みが出るので時間や水分量はお好みで調節してください。
一瀬 ゆかり
管理栄養士
玉ねぎは、ケルセチンが多いとされる皮の色が濃いものを選びましょう。 3日~1週間ほど天日干しにすると、ケルセチンの含有量が高まります。 また、簡単な方法としては、天日干しにした玉ねぎの皮をミキサーなどで粉砕し、お茶パックに入れて、お茶を入れるように急須で蒸らしてもよいです。 空腹時に飲むと、ケルセチンの吸収率が高まります。 香りが気になる場合は、砂糖やはちみつなどをお好みで加えると飲みやすくなります。